「あの頃に戻れたら」——Re:ゼロが教えてくれた、苦しい時間の意味。
「Re:ゼロから始める異世界生活」の第4期が今期はじまって、毎週楽しみに観ています。
主人公のスバルが死んで、戻って、また死ぬ。
あのループを眺めながら、ふと思った。
人生も、どこかからやり直せたらよかったのに。
僕は大学時代に戻りたいと、たまに思う。
あの頃の自分に言ってやりたいことがある。
「もっと読書しろ」
「人生は歳を重ねるほど自然とハードモードになっていくから、今のうちに仕込め」
と。
それと——縁が切れる人は切れるんだから、一緒にいる人をもっと大切に選べ、とも。
でも、ここで一つ疑問が湧いてきた。
当時の僕に、それができただろうか。
たぶん、できなかった。
「読書が人生の選択肢を広げる」と気づいたのは、読書を続けてきた今の僕だから。
縁が切れることを知ったのも、何度かそれを経験した後の僕だから。
やり直すために必要な知恵は、やり直す前の人生からしか生まれない。
Re:ゼロのスバルが強いのは、「死に戻り」ができるからじゃない。
死ぬたびに、記憶だけは持ち帰れるからだ。
あの痛みも、あの後悔も、「次はこうしよう」という気づきも、全部抱えたまま同じ時間に戻る。
だから次の選択が変わる。
記憶がなければ、ただの繰り返しにすぎない。
僕たちが「あの頃に戻りたい」と思う時、本当は「今の自分の頭」を持ったまま戻りたいんだと思う。
でもその「今の頭」は、戻りたいと思っている時間があったから、できあがった。
苦しかった日々が、知恵になっている。
生きづらさを抱えながら生きてきた人は特に、「あの時に戻れたら」と思いやすいんじゃないかと思う。
うまくやれなかった場面、言えなかった言葉、選ばなかった道。
後悔の数だけ、「やり直したい時間」がある。
でも、その後悔を数えられるのは、今のあなたが生き延びてきたからだ。
スバルが死に戻りを繰り返すたびに、少しずつ前に進めるように。
「あの頃はこうすればよかった」と気づけるのは、その後の時間を全部抱えて歩いてきた証拠だ。
何も無駄じゃなかった——とは、軽々しく言いたくない。
しんどかったものは、しんどかった。
ただ、今「やり直したい」と思えるほど成長したのは、やり直したいと思っているその時間を、全部抱えて歩いてきたからだと思う。
「あの頃に戻りたい」と思う時期ってありますか?
もしよかったら、教えてください。
