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「私がやっときました」が言えない夜に。アピールできず落ち込む心へ

言葉を飲み込んでしまう瞬間

本当はもっと頑張ったのに。
本当はもっと評価されてもいいはずなのに。
会議の席で、また言葉を飲み込んでしまう瞬間。

「あ、あの仕事をやったのは私です」と喉まで出かかったのに。
喉の奥に張り付くような、息苦しさ。
誰にも気づかれないまま、他の人の手柄になって過ぎていく時間。

「頑張ったよ」
「私がやりました」
たった一言が、どうしても口から出てきません。

もし口に出したら、周りの空気が一瞬で冷たくなるかもしれない。
「目立ちたがり屋だ」「わがままだ」と冷たい視線を向けられるかもしれない。
家に帰ってからも、ベッドの中で最悪の想像がぐるぐると回ります。
また言えなかった、と一人反省会が始まって、動けなくなってしまいます。


アピールすることが怖いのは、なぜでしょうか

胸の奥に「目立ってはいけない」と強く縛る、見えない糸があります。
相手の機嫌を損ねたくない。
職場の波風を立てたくない。
周りの平和を守るために、ずっと息を潜めて、気配を消して生きてきた証拠です。

実は、私にもずっと心に引っかかっている痛い記憶があります。
以前の職場で、チームをまとめる管理職になったときのこと。

よかれと思って頑張ったコミュニケーションがすれ違い、部下が休職してしまいました。 結局、周りからの助けもないまま、私は自分から管理職を降りる道を選びました。
「自分の人間性がダメだったんだ」と、自分を深く責めました。

目立つ場所に立つと、誰かを傷つけてしまうかもしれない。
前に出ると、また自分が深く傷つくことになるかもしれない。
あの時の痛みが、今も心の奥底で大きなアラームを鳴らしています。

アピールしたら、また同じ失敗を繰り返すのではないか。
過去の痛い記憶が、無意識のうちに強いブレーキをかけている状態です。
だから、言葉を飲み込んでしまうのは、決しておかしなことではありません。

頭の中で結びついた二つの言葉

頭の中で、二つの言葉がぎゅっと固く結びついていませんか。
「意見を伝えること」と「自己中心的な振る舞い」。

二つの意味は、本当は全く違うものです。
誰かを押しのけることと、事実を話すことは同じではありません。

ただ事実を伝えるだけ。
ただ「こう思います」と小さな声に出すだけ。
相手を傷つけるような、悪い行動ではありません。

でも、過去のどこかで、誰かに否定された痛い記憶がブレーキをかけています。
だから「主張したら嫌われる」と、心が大きな警戒アラームを鳴らしている状態です。

誰にも言えなかった小さな勲章

今は、絡まった糸を無理にほどかなくても大丈夫です。
すぐに答えを出さなくてもいいんです。
アピールできないのは、決して弱さではありません。

周りの人を大切にしたい、今の空気を壊したくない。
優しすぎるくらい、周りの人の顔色や声のトーンが、痛いほど見えているからです。

誰にも言えずに、影でそっと頑張ったこと。
誰もやりたがらない仕事を、黙って片付けたこと。
見えないところで流した汗。
誰かが必ず見てくれています。
少なくとも、今、文章を読んでいるあなたは、本当の頑張りを知っていますよね。

アピールできなくても、自己主張できなくても。
無理に大きな声を出して、誰かになろうとしなくていいんです。
今はただ、へとへとになるまで頑張った体を、優しく撫でてあげてください。
誰にも言えなかった小さな勲章を、こっそり胸の奥に飾っておきましょう。

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