なぜ大人になるほど人生が味気なくなっていくのか。
子どもの頃は、大人になればもっと自由で楽しい毎日が待っていると思っていました。
でも、いざ大人になってみると、なんだか毎日が単調で、毎年毎年、少しずつ人生が味気なくなっていくように感じます。
きっと、同じように感じている人も多いのではないでしょうか。
いったいどうして、年を重ねるごとに人生は色褪せていくのか。
そこで、心の中で静かに起きている変化について、文章にして整理してみます。
麻痺していく心と通り過ぎる時間
少し前までは、仕事に追われて疲れ果てて、休日はベッドからまったく起き上がれない日がありました。
疲れが酷いときは、誰かに会う気力すら湧かなくなってしまいます。
地元の古い友達でさえも、お互いの価値観が変わって少しずつ会話がすれ違うようになると、年々会う頻度が減ってしまう。
だから、わざわざ連絡をとって会うのがひどく面倒くさく感じるようになってしまうんです。
学生時代に一緒に笑い合ったはずの人間関係が薄くなって、どんどん途切れていく寂しさ。
いつの間にか、嫌なことがあっても悲しいことがあっても、心が自然と感じないように感じないようにと適応してしまっていた気がします。
何も意識せずにただ毎日をやり過ごしていると、あっという間に月日が過ぎていきます。
本当は嫌だと感じているはずなのに、何も感じなくなっていく恐ろしさ。
心を動かさないまま、どんどん色を失っていく灰色の世界。
どうして、本心を押し殺すようになってしまうのか。
重たくなる鎧と自分を守る罠
意識しないで普通に生きてると年を重ねるにつれて、社会や会社の流れに身を任せて、まわりのペースに巻き込まれていくもの。
たとえ心の中では順応したくないと抵抗していても、人間はどこまでも環境に影響を受ける生き物です。
だから、知らず知らずのうちにまわりの色に染まってしまうのは、避けられないことなのかもしれません。
そして、経験を重ねるごとに、色々なことを深く考えすぎてしまいます。
どうしても、失敗して人から笑われたり傷ついたりしたくないから、安全な逃げ道ばかりを探してしまいます。
今の辛い状況にじっと耐えながら、とにかく保身に必死になります。
すると、新しいことに挑戦するよりも、変化のない場所にしがみつくことばかりを選んでしまうんだと思います。
私はこの失敗を怖がって守りに入ることが、実は人生の味気を奪っている大きな原因だと思っています。
明け渡した時間とペースを取り戻す
今になって、人生が味気なくなるのは、まわりのペースに合わせて自分の感情を押し殺してきたからだとわかります。
ずっと長い間、本当の気持ちを見て見ぬふりをしてたからこそ、少し立ち止まってノートに気持ちを書き出したり、心の内を話したりする時間が必要です。
ゆっくりと本来の心地よいペースを取り戻すことで、やっと心の声が少しずつ聞こえるようになってくる。
若い頃にやりたかったことや、本当はもっと挑戦してみたかったこと。
きっと心の奥底の暗くて冷たい場所で、ずっと出番を待っている。
もしかしたら、奪われていた時間は、まわりのペースに合わせて明け渡していただけなのかもしれません。
だから、灰色の世界に色を取り戻すには、限りある時間をこれから少しずつ自分のために使ってあげるようにする。
同じように悩む人の心も、少しだけ軽くなりますように。
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