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【HSP/AC】なぜ「ちょっとした指摘」で心が削られてしまうか。

仕事などで、ほんの少し注意を受けただけ。
ちょっとしたアドバイスをもらっただけ。
頭では分かっているのに、一瞬で心臓がドキドキして、呼吸が浅くなってしまう。

喉がカラカラに乾いて、頭の中が真っ白になる感覚。
ひどく責められているように感じて、何も考えられなくなってしまいます。


目の前の相手ではなく、過去の記憶が反応している

なぜ、こんなにも深く傷ついてしまうのでしょうか。
目の前で起きているのは、ただの業務上のやり取りかもしれません。
でも本当は、心の中で全く別のことが起きています。

目の前の言葉に反応しているのではなく、ずっと昔の記憶がよみがえっているのです。
小さい頃、理不尽に怒られて悲しかった記憶。
しょせんわかってもらえない、言っても無駄だと諦めた冷たい気持ち。

車の音が聞こえるだけで怖かった小さな私

私にも、忘れられない小さな頃の記憶があります。
母が外出しているとホッとして、車で帰ってくる音が聞こえるだけで、ビクッとおびえていました。
いつも理不尽に怒られていて、ずっと親の機嫌が怖かったのです。

何も言い返せず、じっと耐えるしかなかった絶望感。
今でも、よその家の子供が怒られている声を聞くだけで、私の心臓までドキッと飛び跳ねてしまいます。
指摘を受けた瞬間、フラッシュバックのように昔の痛みが心の中で暴れ出しているのです。

必死に身につけた盾と鎧

だから、今の能力が足りないから傷ついているわけではありません。
昔、何も言い返せなかった小さな頃の怒りや悲しみが、まだ心の中に残っているからです。
相手の言葉を攻撃のように感じてしまうのは、心の中に、守ってほしかった小さな存在がまだいる証拠。

怒ったり言い返したりしたら、見捨てられてしまうかもしれない。
そんな不安から、ずっと感情を飲み込んで、ぐっとこらえて生きてきましたよね。
過去に誤解されて恥をかいたり、ひどく叱られたりした傷跡。

だからこそ、絶対に正しくやらなければと思い込んでしまいます。
とにかく怒られないように、波風を立てないように。
一つずつ丁寧に、ひっそりとやり過ごすための立ち回りを身につけてきました。
それはすべて、心がもう傷つかないための、大切な防衛本能なのです。

まずは、安心の土台を作ることから

指摘や注意を冷静に受け止めるには、安心できる安全な場所が必要です。
今はまだ心の中が十分に満たされておらず、受け止めるための土台が少しグラグラしているだけ。
だから、無理に強くならなくて大丈夫です。
指摘を前向きに捉えようと、焦る必要もありません。

まずは、怖かった気持ち、嫌だった気持ちを、そっと認めてあげる。
ずっと一人で耐えてきた心を、ゆっくり休ませてあげる時間。
心が安心でいっぱいになるまで、静かに寄り添うだけで、今は十分です。

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