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なぜ今、25年の経験を言葉に残そうと思ったのか

こんにちは。


プロトレーナーの安福一貴です。


今回のテーマは


「なぜ今、25年の経験を言葉に残そうと思ったのか」


これは、私がnoteを始めようと思った切っ掛けでもあります。


これまでの2回で「伸びる人・伸びない人」を8箇条を用いて私なりに説明してきました。


どちらも、25年間現場に立ち続けたからこそ見えてきた、一つの答えになります。


では、なぜ私は、その25年間の経験を今になって言葉として残そうと思ったのか。


今回は、その理由についてお話ししたいと思います。


片岡易之氏の指導をする筆者


【今だからこそ伝えたい】



25年間、私は現場に立ち続けてきました。


今も現役選手たちのサポートのため、生きた現場に立ち続けています。


これまでの私は、本を書くことはもちろん、SNSで指導論や人としての在り方について深く発信する事もほとんどありませんでした。


時折、少し踏み込んだ内容を発信する事はありましたが、それも年に数回程度。


なぜなら、私にとって最も大切なのは「発信」ではなく「目の前にいる一人を伸ばす事」だったからです。


それが私の仕事であり、パフォーマンスコーチとして果たすべき最大の役割だと、今も変わらず考えています。


だからこそ、これまでは発信する時間があるなら、一人でも多くの方と向き合うことを優先してきました。


しかし、25年間という時間を振り返った時、一つだけ強く思うようになった事があります。


この経験を、自分の中だけに留めておいてはいけない ——


今は、そう考えています。


この25年間で見えてきた「人が成長する本質」を、言葉として残す事。


それもまた、今の私に与えられた役割なのではないか。


そう思うようになりました。


では、なぜ「今」だと感じたのか。


今回は、それを一つずつ紐解いていきたいと思います。


筆者の指導のもと、プルダウンを行う大石達也氏



【10年ひと昔】



私はこれまで、トップアスリートから一般の方まで、大変多くの方々と向き合ってきました。


その中で日本代表で活躍した選手もいれば、思うような結果を残せず、ひっそりと引退した選手もおりました。


周囲が羨むほどの才能に恵まれた選手もいれば、決して才能があるとは言えない中で大きく成長した選手もいました。


そうした数え切れないほどの経験を積み重ねる中で、一つ確信した事があります。


それは、人が成長する原理原則は、時代が変わっても変わらないという事です。


「10年ひと昔」という言葉があります。


この言葉が真実であれば、私は2つ以上の時代を経験しているので、ある程度の根拠を持った上で発言ができると思います。


しかし、ここ数年、その「変わらない原理」から離れてしまう人が増えているように感じています。


離れてしまうというより、理解から目を背けているといいますか。


これはアスリートだけではなく、日常生活を送っている一般の方々にも言える事象であり、成長を語る上で重要なポイントになるかと思います。


現場で感じていた小さな違和感は、年々強い感覚へと変わっていきました。


だからこそ、今は黙って見過ごす事ができなくなり「伝えなければならない」という確信へと変わったのです。

Sports Graphic「Number Do」にて
2018年注目のパーソナルトレーナー15人として
筆者が掲載された当時の写真


【変わるという事】



どんな人も、人生を過ごしていると色々な方と時間を共にする事があると思います。


前回と重複するような内容になりますが、日々の生活の中で以下に挙げたような人と時間を共にする事に、意義や価値を感じますか?


・未来に対する危機感を持たない人

・自分を客観的に見る事ができない人

・結果が出ない理由を環境や他人に求めてしまう人

・責任よりも権利を優先して考える人

・努力よりも近道ばかりを探し続ける人


皆様は、このような人と時間を共にしたいと思いますか。


私は、25年間現場で人を見続けてきた中、こうした姿勢の人が以前より増えているように感じています。


もちろん、これは誰かを否定したいわけではありません。


私自身も今まで本当に未熟でしたし、これまで多くの失敗を繰り返してきました。


その失敗があったからこそ一歩ずつ成長して来られましたし、そんな遠回りをした私だからこそ確信を持って伝えられる事があります。


人は、自分の弱さを認めた瞬間から変わる事ができます。


人は、自分の間違いを正確に理解した瞬間から変わる事ができます。


人は、明確な目標ができた瞬間から変わる事ができます。


しかし、その切っ掛けだけでは人は変われません。


なぜなら、変わるかどうかは、結局すべて自分次第だからです。


変わると決め、実際に行動し続けた人だけが、本当の意味で変わる事ができます。


そして、本当に伸びる人ほど、自分に厳しく、自分の課題から目を逸らしません。


この25年間で私が積み重ねてきた真実は、華やかな実績だけではありません。


それは、毎日のように真剣勝負が繰り広げられるプロフェッショナルな現場で見続けてきた「人間のデータ」です。


どんな人が伸びるのか。

どんな人が伸びないのか。

何が人生を変え、何が成長を止めるのか。


それを25年間、プロアスリートの現場という普通では経験する事のできない貴重な現場の最前線を見続けてきました。


その現場で見えてきた本質は「伸びる・伸びない」ではありません。


「変わりたいのか・変わりたくないのか」


人間の本質は、その選択に表れるのだと私は考えています。


人は、変われないのではなく、変わらない事を、自分で選んでいるだけなのです。


人は意思だけでは、なかなか変われません。


だからこそ、覚悟を持ち敢えて「自分が変わるしかない」ような環境を作る。


そういった環境に身を置く事がとても大切になります。


そして、その決断こそが、自身の人生に於いて思いがけないような近道を作ってくれる事もあるんです。


株式会社 識学主催
「スポーツマネジメントWEBセミナー」
プロトレーナーとして2020年に登壇


【なぜ言葉を残すのか】



早いもので私も50歳になりました。


残念な事に、感覚だけは20代のまま。


困ったものです。


しかし、トレーナーとしての経験や知識は、年齢に比例して増えています。


人間としての感覚はあまり変わらなくても、責任や姿勢は確実に変わってきている。


だからこそ、向き合い方を考えなければならない。


経験は、自分だけの財産ではありません。


そもそも、自分だけの財産にするなんて勿体ない。


25年間で得た経験や学びは、次の世代へ伝えてこそ価値がある。


これまで多くの選手と向き合い、多くの成功と失敗を見てきた以上、その経験を次の世代へと伝える事に大きな意味と責任があると考えるようになりました。


あと何年、今と同じように現場に立ち続けられるか分かりません。


このような危機感があるからこそ、この経験を自分の中だけに留めておくわけにはいきませんでしたし、黙って見ているわけにはいきませんでした。


もちろん、私一人が発信したところで世の中が変わるとは思っていません。


それでも、一人の人生が変わる切っ掛けになる可能性はあると思っています。


事実、アスリートに対する熱い想いを原動力として、これまでアスリートひとり一人の人生に片足を突っ込んで、精一杯支えてまいりました。


そこには誇りと自負を持っていますし、今後その想いが変わる事もありません。


私の財産である「共に時を戦った仲間たちとの記憶」が、私だけの「思い出」や「経験」で終わる事なく、また別の形で人様の歩みを支えるものになれば、それだけで、この25年間にも新たな意味が生まれるのではないかと思っています。



2023年に宮崎県で開催された
弊社主催の「かけっこ教室」のプロモーションで
宮崎放送「Check!」に出演した際の藤光謙司氏と筆者



【本質の追求】



このnoteでは、無責任で耳触りの良い言葉ばかりを書くつもりはありません。


時には厳しく感じるような内容もあると思います。


強い表現もあると思います。


私の投稿に違和感を受ける方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、それは誰かを傷つけるためではなく、否定するわけでもなく、一人でも多くの人が自分の可能性に気づき、未来を変える切っ掛けになってほしいから発信しています。


その想いだけで、このnoteを書いています。


では、なぜ今これほどまでの危機感を抱いているのか。


物価高、賃金停滞、円安、終身雇用崩壊など、私たちを取り巻く環境は、この数年で大きく変わりました。


時代は確実に変わっています。


それなのに、私たちは今までと同じ考え方、同じ行動のままで、本当に良いのでしょうか。


私は、現場で25年間、多くの人の人生を見てきました。


だからこそ、一人の国民として、そして一人の指導者として、この変化に対する一人ひとりの在り方に強い危機感を抱いています。


変化の激しい時代だからこそ、人としての本質を見失ってはいけない。


真実を見定める「心の目」を持たなければいけない。


私は、これからも25年間の現場で見えてきた「事実」を私なりの表現で伝えようと思います。


時代が変わっても、人が成長する本質は変わりません。


だからこそ、その変わらない本質を人生の軸にし、自分らしい人生を切り拓いてほしい。


そして、自ら限界(リミット)を決める事なく、逞しく成長してほしい。


そんな願いも込めています。


私は、この場で考え方や人としての在り方だけを書くつもりはありません。


25年間、プロアスリートと共に歩んできたからこそ見えてきた現場での出来事、一流選手たちとの何気ない会話やエピソードなど、私だからこそお伝えできる内容も、少しずつ書いていこうと思っています。


表舞台で輝く姿だけでは見えてこない「本当の成長」や「一流の考え方」を。


華やかな舞台の裏側には、メディアでは決して伝わる事のない、表には出る事のない努力や葛藤、そして多くの学びがあります。


そういった現場でしか得られない経験や景色も、このnoteだからこそお届けしていきたいと思います。


未来は、誰かが変えてくれるものではありません。


自分が変わると決めた瞬間から、未来は少しずつ、そして着実に変わり始めます。


これからも25年間の現場で見えてきた事実だけを、このnoteで伝え続けます。


その中に、一つでも皆様の人生を変える切っ掛けやヒントがあれば、パフォーマンスコーチとしてこれ以上嬉しい事はありません。



次回からは、この25年間で見えてきた「成長の本質」を、様々な視点からお伝えしていきます。


アスリート、経営者、指導者、親、教育者、そして挑戦するすべての人へ。


経験の中でしか見えなかった答えを、これからも一つずつ言葉にしていきます。


続きも読んでいただける方は、ぜひフォローしてお待ちいただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


2025年の自主トレ打ち上げ
手前から筆者  森敬斗  小園健太  村松開人  弊社トレーナー