【2026年7月版】Nano Banana 2 LiteとGemini Omni Flashとは?画像を速く安く量産して動画化する新しい制作の形
こんにちは、kazuです。
2026年7月1日、Googleが画像と動画の新モデルを2本まとめて出しました。Nano Banana 2 LiteとGemini Omni Flashです。
前者が画像、後者が動画。
私は普段からデザインや動画制作をAIで回しているので、これは個人や中小企業の制作コストをまた一段下げるやつだ!と思いました。
Gemini APIとGoogle AI Studio向けに提供されています。


先に結論から書きます。
Nano Banana 2 Liteは、Nano Bananaファミリーで最速かつ最も安い画像モデル。テキストから画像が4秒、1枚あたり約$0.034で出せます
Gemini Omni Flashは、テキスト・画像・動画を入力に動画を作り、しかも自然言語で会話しながら編集できる動画モデル。1秒あたり$0.10です
この2本を連鎖させて、画像を高速で量産し、その画像をそのまま動画化する、という制作の流れが一気通貫でできます
要するに、試作を大量に回して、良かったものを動画まで持っていく、という作り方が現実的な値段になりました。
忙しい方向け
Nano Banana 2 LiteとGemini Omni Flashに関する要点を箇条書きでまとめます。

概要
Googleは画像生成モデル「Nano Banana 2 Lite」と動画生成・編集モデル「Gemini Omni Flash」を本日リリースしました。
両モデルを組み合わせることで、高速な画像生成から動画化まで一気通貫のマルチメディア制作ワークフローを構築できます。
Nano Banana 2 Liteについて
Nano Bananaファミリーの中で最速・最も低コストな画像モデルとして位置づけられています。
テキストから画像生成までわずか4秒という低レイテンシで、インタラクティブなプロトタイピングや高速なビジュアルドラフト作成に適しています。
価格は1000px解像度画像あたり0.034ドルと、コスト効率を重視した設計になっています。
速度を優先しつつも、プロンプトへの忠実性、キャラクターの一貫性、画像内テキストの可読性は維持されています。
現行のNano Banana(gemini-2.5-flash-image)ユーザー向けの推奨アップグレード先とされています。
Google AI Studio、Gemini API、Gemini Enterprise Agent Platformで本日から利用可能。検索AIモードやGeminiアプリなど一般ユーザー向けサービスにも順次展開されます。
Nano Bananaファミリーの位置づけ
Nano Banana 2 Lite:速度重視、超低レイテンシが必要な高頻度ワークフロー向け。
Nano Banana 2:汎用モデル。性能とコストのバランスが最も良い「働き者」的存在。
Nano Banana Pro:複雑でプロフェッショナルな用途向け。速度より精度・高度な推論を重視。
Nano Banana(旧版):レガシーモデル。Nano Banana 2 Liteへの移行が推奨されています。
Gemini Omni Flashについて
Google I/Oで発表された、Geminiのマルチモーダル推論と動画生成・編集を融合させたモデルです。
テキスト・画像・動画を組み合わせた入力から、高品質な動画生成と対話形式での編集がネイティブに可能です。
価格は動画出力1秒あたり0.10ドルで、Veo 3.1 Fastと同水準です。
主な強み:自然言語による動画の対話的編集、複数モダリティを組み合わせた参照によるシーン制御、歴史や生物学などの実世界知識を活かした動画構成、テキスト・グラフィックと動画アクションの同期。
現時点の制約:動画生成は10秒まで(今後延長予定)、音声参照のアップロードとシーン拡張は未対応、3秒以内の動画参照はAPIスキーマ上は受け付けるが正しく処理されない、シーン切替やパン時のキャラクター一貫性に一部制限あり。
本日よりGoogle AI StudioとGemini APIでパブリックプレビューとして提供開始。GeminiアプリやGoogle Flowでも利用可能です。
組み合わせ活用
Nano Banana 2 Liteで画像を高速生成し、その画像をGemini Omni Flashに参照として渡すことで、高品質な動画へとアニメーション化できます。
Interactions APIを使うことで、セッション履歴や文脈を保持しながら最大3回の連続編集が可能です。
デモアプリとして「Anywhere」(自撮り写真を世界の名所に瞬間移動させ動画化)、「Space Lift」(部屋の写真から複数デザイン案を生成し動画で体感)、「Omni product studio」(静止画をEC向けシネマティック動画に変換)が公開されています。
安全性・透明性
両モデルともGoogleのSynthID電子透かし技術を採用しており、Geminiアプリ、Chrome、検索などでAI生成コンテンツを検証できます。
以下、実務でどう効くかという目線で見ていきます。
今回のリリースで何が変わったのか
ポイントは、画像と動画が別々に良くなっただけではなく、つながったことです。
これまでの生成AIの制作は、画像は画像ツール、動画は動画ツール、と分かれていました。
今回Googleが出した2本は、画像で作ったものを動画側に渡して動かす、という流れを前提に設計されています。画像を速く安く量産できるモデルと、その画像を動画にできるモデルが、同じ日に揃った。ここが肝です。
Nano Banana 2 Lite(速くて安い画像生成)
Nano Banana 2 Lite(モデルIDはgemini-3.1-flash-lite-image)は、速度とコストを最優先に振った画像モデルです。

数字で言うと、テキストから画像を出すのに4秒、1000ピクセル級の画像1枚あたり約$0.034。
これは「試作を何十枚も回す」使い方に効きます。1枚数円レベルなので、SNS画像の候補を20枚出して一番いいのを選ぶ、みたいな贅沢が普通にできます。
速度重視のモデルは品質が犠牲になりがちですが、Nano Banana 2 Liteはプロンプトへの追従、キャラクターの一貫性、画像の中の文字の描画といった実用面を保っている、とされています。Googleは、旧Nano Banana(gemini-2.5-flash-image)を使っている開発者に対して、今すぐこの2 Liteへ乗り換えれば品質も速度もコストも改善する、と案内しています。
提供は開発者向けのGoogle AI Studio、Gemini API、Gemini Enterprise Agent Platform。加えて、検索のAI Mode、Geminiアプリ、NotebookLM、Google Photos、Stitch、Google Flow、Google Adsといった消費者向けの面にも広がっています。つまりコードを書かない人でも、Geminiアプリや検索の中で触れる形になっていきます。
Nano Bananaファミリーの使い分け
今回大事なのは、Nano Bananaが1個のモデルではなく、用途で選ぶファミリーになっていることです。ここを押さえると無駄なコストが減ります。

Nano Banana 2 Lite(Gemini 3.1 Flash Lite Image): 速度特化。ニアリアルタイムで大量に回したい、超低遅延が要る場面向け
Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image): 汎用の主力。高品質を低遅延で出せて、性能とコストのバランスが一番いい
Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image): 複雑でプロ向けの用途。最も強い制御と高度な推論で、速度より精度が要る時
旧Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image): レガシー。2 Liteへの乗り換えが推奨されています
この考え方、実は前に書いたClaude Sonnet 5の努力度(effort)の話とそっくりです。全部を最高性能でやろうとせず、軽い作業は速くて安いモデル、勝負どころだけ精度の高いモデル、と割り当てる。画像生成も同じで、量産のたたき台はLite、仕上げの1枚はProやP2、という回し方が賢いです。
Gemini Omni Flash(動画生成と会話型編集)
Gemini Omni Flash(モデルIDはgemini-omni-flash-preview)は、Geminiのマルチモーダル推論と動画生成・編集が合わさったモデルです。

面白いのは、テキストだけでなく画像や動画も入力にできて、しかも自然言語で会話しながら動画を直せること。「この人物の服の色を変えて」「もう少しゆっくりパンして」みたいな指示で編集していけます。価格は動画出力1秒あたり$0.10で、これはVeo 3.1 Fastと同じ水準です。
強みは4つ挙がっています。会話型の動画編集、画像やテキストや動画を組み合わせて一貫性を保つマルチモーダル参照、歴史や生物や物語論理といった実世界の知識を使った構成、そしてテキストや図と動画の動きを同期させる機能です。
提供は本日からGoogle AI StudioとGemini APIでのパブリックプレビュー。GeminiアプリやGoogle Flowでも使えます。
画像から動画への連鎖が今回の目玉
2本を別々に使うのもいいですが、本当の価値は連鎖させたときに出ます。
流れはこうです。Nano Banana 2 Liteで画像を高速に生成し、その画像を参照としてGemini Omni Flashに渡して動画に変える。さらにInteractions APIを使うと、セッションの履歴と文脈を保ったまま、最大3回まで連続で編集を重ねられます。
Googleは、この連鎖を体験できるデモアプリも公開しています。自撮り写真を世界の名所に飛ばして動画化するAnywhere、部屋の写真からインテリア案を作って動画で見せるSpace Lift、静止画をECのシネマ風動画に変えるOmni product studioの3つです。商品ページ、物件紹介、旅行系のコンテンツあたりは、この作り方がそのままハマります。
個人・中小の制作コストがどう変わるか
ここは公式発表ではなく、私自身の現場感です。
私は社内のAI組織であるAI Plus WorksをClaude Codeで回していて、デザインや動画の制作もAIを前提に組んでいます。そこで強く感じるのは、制作の一番のボトルネックは「腕」よりも「試行回数と後工程のつなぎ」だ、ということです。
画像1枚に数十円かかっていた時代は、候補をたくさん出すのが怖かった。動画は動画で、画像とは別のツールで作り直す手間があった。今回の2本は、この2つのボトルネックに同時に効きます。画像は1枚数円で何十枚も試せるし、良かった画像はそのまま動画へ渡せる。SNS画像、商品画像、LP素材、広告バナー、そこから短尺の動画まで、個人や小さな会社が自分の手で回せる範囲がぐっと広がります。
使うときの注意点
正直な限界も書いておきます。ここを知らずに期待しすぎると肩透かしを食います。
Gemini Omni Flashは、今のところ動画が10秒までです。
長尺は近日対応とのことです。
APIでは音声の参照やシーンの拡張がまだ使えず、3秒までの動画参照はスキーマ上は受け付けるものの現状は正しく処理されません。シーンを変えたりカメラをパンさせたりするとキャラクターの一貫性が崩れることがある、という制限も明記されています。まだパブリックプレビュー段階だと理解して触るのが正解です。
もう1つ、生成した画像や動画にはSynthIDという電子透かしが入ります。GeminiアプリやGemini in Chrome、検索からAIコンテンツかどうかを確認できる仕組みです。仕事で使うなら、AI生成であることを前提に運用するのが安全です。
まとめ
今回のGoogleのリリースを3行でまとめます。
Nano Banana 2 Liteは、4秒・1枚約$0.034で画像を量産できる最速最安の画像モデル
Gemini Omni Flashは、画像や動画を入力に、会話しながら動画を作り込める動画モデル(1秒$0.10)
2本を連鎖させれば、画像の量産から動画化まで一気通貫でできる。個人や中小の制作コストが下がる
新しいモデルが出るたびに全部追う必要はありません。
大事なのは、自分の制作フローのどこを、どのモデルの、どの品質帯に任せるかを決めることです。
速いLiteでたたき台を量産し、必要なところだけ精度を上げる。その割り当てさえ決めれば、これはかなり費用対効果のいい制作環境になります。
FAQ
Q. Nano Banana 2 Liteはどこで使えますか。
A. 開発者向けにはGoogle AI Studio、Gemini API、Gemini Enterprise Agent Platformで使えます。加えて、検索のAI Mode、Geminiアプリ、NotebookLM、Google Photos、Stitch、Google Flow、Google Adsといった消費者向けの面にも順次展開されています。
Q. 料金はどれくらいですか。
A. Nano Banana 2 Liteは1000ピクセル級の画像1枚あたり約$0.034です。Gemini Omni Flashは動画出力1秒あたり$0.10で、これはVeo 3.1 Fastと同じ水準です。
Q. 旧Nano Bananaから乗り換えるべきですか。
A. Googleは旧Nano Banana(gemini-2.5-flash-image)を使っている場合、Nano Banana 2 Liteへの乗り換えを推奨しています。品質、速度、コストのいずれも改善するとされています。
Q. Gemini Omni Flashで長い動画は作れますか。
A. 現状は10秒までです。長尺の生成は近日対応とアナウンスされています。また音声参照やシーン拡張はAPIでまだ使えないなど、パブリックプレビュー段階の制限がいくつかあります。
Q. 生成した画像や動画はAI製だと分かりますか。
A. はい。SynthIDという電子透かしが入ります。GeminiアプリやGemini in Chrome、検索からAI生成コンテンツかどうかを確認できます。
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