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『憂い無く』お題:溜め息 #風まかせ文芸部  

*参加させて頂きます。宜しくお願い致します。<(_ _)>~✨



*〝 溜め息 〟には魔が潜んでいる と、
誰かが言った気がするような しないような・・・
吐息 〟なら、どこか優しい温かさがありそうで、
空手の〝 息吹き 〟なら、これはもう戦闘的な・・・(違!笑)



*憂い無く



剣道場の一人娘として生まれた私は
幼い頃から江戸時代から続く道場主の父に〝 剣は道なり〟とか
剣は心なり 〟とか言い聞かされて育ちました。
何より礼節を尊べ!』とも。・・・おかげさまで少し変な娘です。

女故に「道場を継ぐことはない」とも言われていたのですが・・・
お言葉に甘えて とある商社のOLになりました。
笑いながら祝ってくれた父の哀しい顔を思い出します。

☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆  


とある商談で上司と共に 海外に出張した時のことです。
商談を無事に終えて、食事にでも向かおうと・・・
上司と私を含めた部下3人が 現地のタクシーに乗り込みました。

法外な料金を支払わされて降ろされた場所は霧に包まれていて
お店の存在も感じられない不気味な場所でした・・・?!

ただならぬ気配を感じて、私は〝 折畳み傘〟を開き、閉じて
もしもの場合の〝 剣 〟の準備をしました。

案の定・・・数名の人影が私たちを囲みました。
手にはそれぞれ刃物を持ち、英語ではない言葉を叫びました。
上司も同僚も、ただ怯えるばかりでした・・・

私はつい、自らに戒めていた〝 溜め息 〟を漏らしてしまいました。
大いに反省し、礼節を持って暴漢たちに向かい・・・・
傘の剣技 〟にて事態を処理いたしました。

もちろん〝 溜め息〟ではなく〝 息吹き 〟で締めます☆

上司と同僚たちの視線は・・・・どこか、異世界を漂っていました。


☆☆☆☆

その後の現地での警察でのやりとりとか、帰国後の会社の
私に向けた空気感とか・・・・あれこれは 省きます。


私は 父の道場を継ぐことを決めて、今現在、師範として
日々、子供たちや大人たちの指導に励んでおります。

決して〝 溜め息〟を漏らさず、〝 息吹き 〟と
笑顔の礼節 を心掛けながら・・・・・♪


「 コ ォオオオオオオーーーーーーッ☆」



《了》



**このお話はフィクションです


#風まかせ文芸部
#溜め息
#息吹き
#剣
#ショートショート
#超短編小説




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