レヴリフレンズ『縁』43話|第六感覚器官⑤〜時の神殿
フクロウ
「…」
「第六感覚器官を覚醒させる
別の方法もある…」
クモ
「他にも方法があるのか?」
フクロウ
「そうじゃ」
サル
「何で,それを
早く言わねぇんだよ」
フクロウ
「…」
「まぁ,
色々とあってじゃな」
サル
「何だよ」
「その勿体ぶった言い方」
フクロウ
「それに」
「少々,
危険な方法でもあるんじゃ」
パンダ
「危険な方法…?」
クモ
「覚悟はできている…」
サル
「どんな方法だよ?」
⸻
フクロウ
「うむ…」
「とある場所に
向かうのじゃが」
「一つ,忠告しておくぞ」
「決して,
己を忘れるな」
サル
「何だよ,それ」
「怖い脅しだぜ」
クモ
「…」
⸻
フクロウ
「脅しではない」
サル
「もし,忘れたら
どうなっちまうんだ?」
フクロウ
「もし,
忘れてしまったら…」
⸻
アリ
「何や?」
「どっか行くん?」
パンダ
「フクロウが,どこかに
連れていってくれるみたい」
アリ
「何や」
「おもろそうやん」
「オレも行くわ」
フクロウ
「いや,
お前さんは…」
アリ
「ほな,
ちょい仕事パパッと
終わらしてくるから」
「それまで待っといてや」
「絶対やで」
パンダ
「行っちゃった…」
フクロウ
「やれやれ…」
「仕方ないか…」
⸻
サル
「ま,まぁ
俺は今回
ここで留守番
しといてやるぜ」
「クモさん,
気をつけてな」
フクロウ
「サルよ」
サル
「ん?」
「大丈夫だぜ」
「大人しくしとくからよ」
フクロウ
「サルも一緒に来るんじゃ」
サル
「嫌だぜ,
そんな怖ぇとこ行くの」
⸻
クモ
「私からも,ぜひ
お願いできないだろうか…」
サル
「ちょ,ちょっと待てよ」
「何で俺なんだよ?」
「そ,そうだ」
「パンダが行ってこいよ」
「お前,
こういうの
興味あんだろ?」
パンダ
「えぇ…」
⸻
フクロウ
「いや」
「行くのは,
クモとサルだけじゃ」
パンダ
「アリさんは?」
フクロウ
「あやつ次第じゃな」
⸻
サル
「じゃ,
俺も任させてもらうとして,
行かね…」
クモ
「他に気をつけることは?」
サル
「おい」
「俺は行かねぇぜ」
フクロウ
「信じる心じゃ」
クモ
「信じる心…」
サル
「おーい」
クモ
「自分を,か?」
フクロウ
「全て,じゃな」
クモ
「全て,か」
フクロウ
「疑念は,
己を分断するからのう」
サル
「おーい」
「聞いてんのかー?」
⸻
フクロウ
「では,
アリが来たら
早速向かうとするかのう」
サル
「行かねぇよ」
パンダ
「フクロウが言ってるし,
大丈夫だって」
小鳥
「クモさんのためにも,
行ってあげて」
コウモリ
「案外,
そう言ってる奴の方が
楽しめたりするからな」
サル
「分かったよ」
「もう」
「行けばいいんだろ」
「行」
「け」
「ば」
クモ
「ありがとう」
サル
「行くだけだからな」
⸻
アリ
「お待たせ」
フクロウ
「アリよ」
アリ
「何や?」
フクロウ
「これから行く場所は,
やや危険な場所なんじゃが,
それでも
行きたいと思うかのう?」
アリ
「おぅ」
「みんなと一緒やったら
怖いことあらへんしな」
フクロウ
「正直,
ここに残ることを
勧めたいがのう」
アリ
「そんなん聞いたら
余計行きたなるやん」
「誰が何と言おうと,
ついてくでー」
⸻
フクロウ
「まぁ,
これも運命かのう」
サル
「あん?」
フクロウ
「いや,
何でもない」
「では,
行くとするかのう」
⸻
クモ
「そう言えば」
「一体,
どこに行くんだ?」
サル
「近い所だろ?」
「さっと行って,
さっと帰って来ようぜ」
フクロウ
「"時の神殿"じゃ」
アリ
「時の神殿?」
「ほんま,
おもろそうやん」
サル
「…」
フクロウ
「安心せい」
「すぐ,そこじゃからのう」
サル
「そこじゃねぇよ」
クモ
「…」
「この付近に,
神殿など
存在したか…」
⸻
大木
「時の神殿か」
「いよいよ,じゃの」

