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2026年7月の活動報告

 今年の7月は涼しくて過ごしやすいですね。昨年は7月から海や川のアクティビティがバシバシあったのに比べると、涼しいおかげか水辺近くのアクティビティは依然として本番という様子ではありませんでした。
 季節の進み具合を読みづらく、いろいろ苦戦した7月の活動報告になります。

〇灯火採集

 季節の進行や、各コンビニ・街灯のLED化に伴い、昆虫採集、特にカブトムシ・クワガタムシ採集の難易度が上がり続けている近年。今まで利用していたライトトラップシステムは、1つの蛍光水銀灯とハロゲンランプ・ブラックライトを併用したものであり、本格的な採集を行うには少々力不足であった。ここにブラックライトの破損と蛍光水銀灯の寿命が重なり、ハロゲン単体になった瞬間、虫が全く来なくなってしまった。そのため、新たなライトトラップシステムの作成を決意し、水銀灯の安定器や、電球を購入し配線作業に移った。配線作業は地元の詳しい方にアドバイスをいただきながら進め、400Wを2球設置するライトトラップシステムを作り上げた。それを用いた採集活動を7/13からほぼ毎晩行った。
 威力は絶大。点灯してすぐは周辺にいる小さい虫や蛾類が飛来し、やや遅くなってくるとぽつぽつとクワガタ類が飛翔してくる。

400w電球1つver.(もう一つの電球は届いてない)
集まりは最高
最終形態

 何度もやっているうちに、虫の飛来時間がまとまっていることに気付き始めた。というのも、狙う昆虫によってライトトラップの灯火時間や天候を考慮するということは虫屋にとっては把握しておくべき一種の常識なのだが、これが種や地域・時期によっても違うため、狙った虫を特定の地域で得るためには、採集するフィールドでのリアルを把握する必要があるのだ。
 虫屋のあるある情報の中に、昆虫の飛来ピークは2回あるというのがささやかれている。まず、第1ピークが日の入り1~2時間後。これは大槌でも通用するセオリーであり、蛾類やカブトムシ・クワガタムシ類が飛来した時間は20~21時半ころに偏っていたため、正しいと実感することができた。一方、深夜を過ぎたあたりに第2ピークがあるとまことしやかにささやかれる。基本2時以降、みたいな話を何度か耳にもしたため、そっちのピークもぜひ把握したいと思い、何度か深夜帯にライトトラップを行った。結果は、惨敗。深夜帯における飛来は、蛾類が集まる小さなピークが見られたのみであり、甲虫の類は全く飛来してこなかった。そもそも、寒い。気温が15~18度程度であったため、昆虫の活性も下がっているものと思われる。
 とこんな感じで、大槌町で昆虫採集をする際のセオリーの把握にも努めながら、標本作成イベントや、残念ながら中止となってしまった7/18に行われる予定だった昆虫採集イベントに向けて必要な昆虫を採集していました。
 ひとまず、ライトトラップによる昆虫採集はひと段落を迎えました。8月もぼちぼち行いたいと考えていますが、仕事外での実施になりそうですね。目標は、7月に採集できなかったオニクワガタ、ほかにヒメオオクワガタをひねり出したい。あとは夏蛾類。特にカトカラやヤママユ。台風もあるので遇産や迷蛾も運よく飛来してくれると嬉しい感じです。採集一緒に行きたい人、いつでも連絡ください🌝

〇7月実施の各イベントへ向けてと、所感

 7月は、昆虫の需要が高いようで、中央公民館さんからは、標本の作成イベント。そのほかに大槌町やお隣の山田町海岸青少年の家さんから昆虫採集の講師としてお呼びいただいておりました。それぞれ実施のために、当日まで入念な打ち合わせや準備を重ね、与えられた役割を遂行してきました。イベント当日は、地域おこし協力隊の活動とは別の活動として実施しているのですが、当日に至るまでの準備等は地域おこし協力隊として実施しています。このような外部イベントは、地域おこし協力隊卒隊後の来年度以降も続けていきたいものであり、個人事業主として準備等に要する時間や私個人の利用機材などの取り扱いを考えるためのいい機会となりました。すでに1年の3分の1が終わってしまったこともあり、卒隊をかなり間近に感じています。地域おこし協力隊として活動させていただけている部分を、今後この大槌という地域で生きていく中で継続できるように、残された任期期間中に何ができるのかを模索し、形にできるよう、より一層、気を引き締めて活動していかなければいけないと、実感しました。
 準備時間を発注先に計上してもらったり、それぞれのイベントに至るまでの準備等をシステム化・簡略化して短い時間で効率よく完了できるように整えたり、選択肢はいろいろあるかとは思うので、実践に移していこうかと思います。

〇写真展へ向けての写真撮影

 7月は、実はあまり撮影に出向けず反省しています。夜間のライトトラップが多かったというのもありますが、個人的な用事で県外に出かけていたり、引っ越しで数日外に出向けなったり、いざ外へ!となった日が雨だったりと、いうなればタイミングが悪かったです。
 撮影は、1度行けば目当ての写真を必ず撮影できるわけでは全ったくないので、一度気を引き締め直さなければなりません。8月は自然写真家さんの写真展や、トークイベントに足を運ぶ予定なので、写真の構図やモチベーションを保つ方法、1度の撮影に要する時間的感覚など、根掘り葉掘り勉強してこようかと思います。
 今月、撮影に行った回数は圧倒的に少ないながらも、成果は一応あります。それが、以下のチョウトンボです。
 チョウトンボは、岩手県沿岸ではなぜか釜石大槌近辺でしか記録のない、構造色の翅が美しいトンボです。ちょい珍しい感じですね。

チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa

 てか、大槌町ではあまりしっかりと調査がされていないのか、調べれば調べるほど大槌町未記録のトンボが浮き彫りになってきます。昨年中央公民館に迷い込んだヤブヤンマも大槌町では未記録扱い。。そのほかもいろいろ。。一度しっかり調査を行って、大槌町に生息するトンボということで報文を書こうかと思っております。
 ちなみに、8月からはチョウ類保全協会が全国の愛好家に働きかけて実施しているチョウチョの調査もこの大槌町で始めて行く予定です。チョウ類も、いろいろ希少な種類を町内で見つけているので、正直楽しみでしかありません。撮影と並行して、知られざる大槌の自然を着色していきます。

〇実施イベントの様子

 中央公民館で実施した標本作成イベント『虫道場』
 延べ12人の参加者が標本作りを楽しんでくれました。

標本の作り方をレクチャー
立派な標本!
アメリカのオオタスキアゲハ…?!
チョウチョの翅の広げ方を教わる

 マリンランド山田での昆虫採集
 写真をこれしか撮っていなかったのですが、夜と早朝行いました。
 夜はたくさんの蛾類にビビる子供たちと談笑したり、ライトトラップ・街灯でクワガタ・カブトムシを採ったり。朝は、鳥たちに食べられる前の街灯に集まって気温低下によりじっとしているクワガタムシ・カブトムシを木々を揺らして落としたり、長い網で捕まえたりしました。

たくさんの子供たちがライトトラップを堪能!


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