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小説ド初心者へ。初手は短編でも完結でもない――「妄想の箇条書き」だ!

昨今の小説初心者論……なんか、難しすぎませんか?
※まあ僕が見てるのはラノベ、Web小説系統ですけど

短編書けだの。長編完結させろだの。
起承転結云々だの面倒くさいですねえ!!!

いやーそれを否定はしませんけど。

「初手からいうて難しい」と思いますよ。

やる気でない人、多いんちゃいます?

初心者にいきなり起承転結短編はむずいって。
短いほど、ちゃんとまとめる難易度あがるんやから。
好きならいいけど興味無いならキツイって。
ピアノの練習曲ひかされつづけるようなもんや。楽しくない。

大体、昨今の超長編主体の商業小説に必要な「キャラ立て」「世界観の深堀り」「5冊以上前提の話の構成力」が磨かれるとは一概に言えんし。

よって、本当にド初心者向けの。

「完全ゼロからの小説の作り方」を教えます。
エンタメ系のね。簡単で、楽しい方法をお伝えします。

まずいいます。

エンタメ小説の本質は「妄想の文章化」です
そしてそれは、短くても成立します。

これを掴んで帰って下さい


なぜこれをいうかというと。

初心者はまず「妄想を膨らます」ことが、そもそもできてないからです。

いやそうなんすよ。ここがまずできてないんすよ。
膨らみが弱い。妄想を書けといっても、その量が弱いんです。
だから、ふわふわして、なんか書出せないんですよね。

というわけで、小説の本当の初手をいいます。

それは「妄想の箇条書き」です
しかもハイライトから考えること
これが本当の初手

ハイライトとは、あなたが一番脳内妄想で、真っ先に出たようなシーンです。あるいは、第一話の最初のシーンでもいいですし。
物語全体の、なんとなくこういうシーン!でいいです。

例を出しますね。
まず妄想するじゃないですか。

女剣士と最終的に仲良くなるような旅してえなとか。

この段階では、前後は何も決めてません。
前後どころか、開幕も終わりも決めてません。
というか詳細なシーンすらふわふわです。
ただのふわふわな欲望と妄想があるだけです。
しかしこれでいいです。これが初手です。


これを箇条書きに書きます
雑にね。ハイライトだけね。

・女剣士と旅をする
・なんか惚れられる

これが小説のベースになるんだけど、なんか物足りねえな?って感じますよね。はい。書き加えます

・気の強い女剣士と旅をする
・なんか途中から惚れられる

ちょっとよくなったけど、まだなんか足りねえな。自分の妄想を言葉にしきれてねえなって気分ですね。足しましょう

・気の強い、褐色ビキニアーマー巨乳な女戦士と、異世界で旅をする
・最初は見下されてるけど、段々力を認められて、最終的には惚れられる

うんうん。いい感じ。
だんだん妄想を言語化できてきた気がしましたね。でもまだ足せそうです

・気の強い褐色巨乳ビキニアーマー女戦士と、異世界かつダンジョン踏破の旅を2人でする

・最初は「げ、こんな軟弱そうなやつと旅すんのかよ……」とか思われてたけど、段々「こいつの支援魔法いいな。一緒にいたほうが強くなるの速いかも……」とか思われていって、必要性を自覚していって、それが恋愛感情に変わっていく

妄想の言語化が大分進んできて、脳内に映像が浮かぶようになってきた気がしますね!
セリフを加えると一気に形作られてきます。セリフはぜひ考えましょう。
さらになんか勝手にダンジョンが生えたし、主人公が支援魔法使いになってました。まあノリですこんなのは。この段階ではノリにまかせましょう

さて、もっと妄想を進めましょう。気分は男子中学生です。ノンブレーキで妄想の原液を垂れ流します

・もう一人ぐらいヒロインほしい。元気っ子が合流する
・主人公は凄い師匠がいて、旅立ち前に人知れずめちゃくちゃ鍛えられてた設定を追加してもいいかもしれない
・ダンジョンあったほうがいいな。なんか寝泊まりしたいから、わりと広めにしよう

文章ではなく設定や願望を箇条書きし始めましたが、問題ないです。このまま進めます。やっぱいらないと思った設定はあとで削除すればいいので。このヒロインも、あとからやっぱり辞めたでもいいのです。

さて、キャラ造形や世界観をそろそろ真面目に考えてみるか、というターンにも入りました。

最初の2行ぐらいの妄想が段々形を作ってきましたね。いい感じです。

妄想を進めます
そういえば、ふと出会いとかも気になってきたとします
では、それを書いていってみましょう

・そういえば出会いはどうしよう。例えば荷物持ちとしてぶっきらぼうに選ばれた感じにしようか。いくつか考えよう

1:女戦士の思惑は「いざというときに自分が制圧できる範囲で、それでいて荷物持ち程度の腕力能力はあり、自我が弱そうなやつ」これで主人公がたまたまピックされたとかどうか
2:いや、何かの冒険者試験で、タッグ能力を問われ「半ば強制的にペア組まされた」とかはどうか
3:いや同じ強制なら、お互いソロで活躍してたけど、凶悪な魔物の暴走とかでダンジョンの奥深くに二人で逃げることになり、脱出するまで一時的なタッグ逃避行がはじまった。とかはどうか

アイディアは「それが気になった時」に深堀りしていきます。慣れると事前に準備しますが、慣れるまではそうしてください。
ちなみに他作品を参考にしまくっていいです。あの作品はこういう出会いだったな、あっちはこうだったな。で、俺の好みはこうだな、的な。

今回も出会いなんて、本格的な物語の設定としては必要ですが、妄想の初動。2行妄想の時には何も考えてなかったことを思い出して下さい。後付でいいんですこんなのは。

さて、3番目がビビッときたとします。主に扱いやすさで。

・ダンジョンの奥深いところにいる
・ソロで活動してた主人公と、ソロで活動してた褐色ビキニアーマー女戦士が、なんかトラブルに巻き込まれ、強制ダンジョン生活を行う
・脱出を目指すが、今は耐え忍ぶターンみたいな

こんな感じで採用してみましょうか。

これをベースに会話シーンとかを考えてみましょう。


……といいたいですが、長くなったので今回はここまでにします。


さて、どうでしょう?

最初の2行妄想から、ガンガン「話」に進化してったのがわかりますか?

このままつづけてくと「作品」になりそうなのがわかりますか?

なんか、第一話からハイライト、ラストまで。キャラ造形や世界観もなんかできて。

話の大枠ができてきてる感じしませんか?

あとはこう、会話シーンとかそういうの中心に書いてくとイメージが楽です。あとで膨らませやすくなります。


・第一話 女戦士「ちっこんなことになるとは……、おい、お前、ダンジョンでの自活はどの程度できるんだ?私の手持ちだと持って1日だ」
主人公「うーん。限界までやったことないけど、一ヶ月以上は出来ると思いますよ」
女戦士「……なんだと?」

・第X話  なんやかんやあってダンジョン生活が始まってる

・第XX話  女戦士「今日の飯はなんだ?」主人公「リザードの尻尾焼きですね。あ、身体洗いの魔法もかけましょうか?血で汚れてますよね」 女戦士「いつもながら……お前、有能だな。力が弱いのに、こういう強さもあるんだな」

・XXX話  なんかお色気イベント。
・第一部最終話直前 なんか強い敵との戦い。倒す
・第一部最終話 脱出して称え合う

どんどん書き足していけば、なんかいつのまにかそれなりの話になっていきます。

ちなみに終わりも一応書きましたけど。
こんなの区切りがいい箇所っていうだけです。

「続きが思いつかなくなったら終わり」でいいですよ最初は。
いや本当に。完結とか最初から考えなくていい。

面倒なところ、なんか思いつかないところは、一旦飛ばしておいて、書きたいとこから書いていきましょう。
「なんか起きてなんか解決」とかでもいいんです別に。一旦ね。

さて、どうですか?

なんか、これを進めていけば、話できそうな気がしません?

ちなみにここから実は、舞台やシチュがいくらでも変更効くのがわかりますか?それも掴んで下さい

中世風ヨーロッパ的な世界観でもいいですけど。
現代ダンジョンにしてもいい話なのがわかりますか?
何かの施設にして、近未来やSFなどの可能性も十分できます。
荒廃したポストアポカリプスの世界でもなりたちます。

褐色ビキニアーマー女戦士をピッチリボディスーツ女性に。
モンスターを、自律暴走機械たちに。
ダンジョンを荒廃した研究施設にすれば。
あっという間に、SF近未来ハードボイルド世界観です。

どうですか?

たった二行の書き出しから、無限に話が広がってくのがわかりますか?

あらためていいますよ。

ぶっちゃけていえば現時点ですでに。

「物語のミニマムは完成」しています

ここから「作品」に仕上げるにはまだ色々ありますけど。

別に箇条書きでも、物語は物語なので。

あとは、各々の箇条書きで1行や数行で書いてるものを、100行で書くか、1000行で書くかです。

趣味レベルなら、これでも十分楽しめます。
妄想の箇条書きを眺めてるだけでも楽しいし、全然OKです。
公開して作品として評価されたいなら、肉付け必要ですけど「そうでないものはダメ」というわけではないです。
物語の本質は変わりません。

このようにやっていけば、話は既に完成してます。
あとはより詳細に、よりディテールを凝って長くしていくだけです。
箇条書き段階でも、自分だけならもう十分楽しめます。

イラストのラフを書いて楽しむ段階が、小説は箇条書きやプロットを眺めて楽しむ段階です。別にここで止まってそれを量産しても、何も問題ありません。プロを目指すのでなければ、完成や公開にこだわらず、箇条書きを量産して楽しむだけでもいいのです。好きにしてOK。

だけど、投稿する場合や評価が欲しい場合は「自分だけが分かる話」から「自分以外が見ても分かる話」に変えてくのが、肉付けです。

物語は手軽に作れる事を掴んでください


妄想がシチュエーション想像のコアになり。
シチュエーションをつなげていけば物語になり。
物語をととのえれば、作品になります。

「シチェエーションの連続が物語である」

これを踏まえて下さい。ただそれだけです。
(連続した)シチュエーションを箇条書きに垂れ流しても、立派に物語です。
なんなら10行でも終わります。
それを数万行でかけば、他人に見せられる作品になります。

あなたを安心させるために極端にいえば
例題にあげた状態と、作品になった状態では「行数」が違うだけなんです。

もちろん、行数を増やす(肉付けする)うえで、色んなやることやテクニック、技術はあります。情緒、謎、構成、文章、キャラ、色々ね。
プラモの塗装や追加でも、下手な肉付けと上手い肉付けはありますよね。
でも、原型は同じであることを掴んで下さい。
10行で終わることを1万行書いてるという事を掴んで下さい。

あなたの脳みそに、好きなシチュエーションはありませんか?
これ面白いかもーっておもうシチュエーションはありませんか?

そこを書くことから始めましょう
3行から始めましょう。楽しかったら30行にしましょう。
それも楽しければ300行に、3000行にしましょう。
会話をいれ、地の文を書いていきましょう。
ただそれだけの話なのです。

この「箇条書き段階での面白さ」がうまくなればなるほど、小説のネタ力は上がります。

この「箇条書きの肉付け」が上手くなるほど、小説の文章力が上がります。

そして、ネタ力と文章力の掛け算が、小説の面白さです。


本当の小説初心者の人への助言はこれで終わります。

最後に一言。

「妄想は、言語化して形に残すと、より楽しいぞ!!!」


頑張ってね。

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