【Sigmaのデジカメ更新】さようなら”Merrill”こんにちは”Quattro"
ここ10年、フルサイズミラーレスからコンデジまで、10台以上のデジカメを取っ替え引っ替えしてきました。
その過程で、自分の好みの写真や撮影スタイルが少しずつ分かってきたように思います。(もっとも、カメラを買い替えるたびに「分かったつもり」にはなっていたのですが。)
現在使っているのは、すべて製造から10年以上経過した古いコンデジばかり。
けれど、それぞれに個性があり、今ではすっかり愛機となっています。
それぞれのコンデジを自動車に例えると──
1. Olympus Stylus 1s
焦点距離:28–300mm(35mm換算)
F値:2.8通し
レビュー: このカメラの魅力は、何といっても「万能感」。ズーム域が広く、しかもF2.8通しという明るさを保っているため、風景からスナップ、ちょっとした望遠まで幅広く対応できます。
青空や海の色が特に美しく出る傾向があり、Olympusらしい発色が心地よい。
EVFも見やすく、操作系も直感的。
ただし、センサーサイズが1/1.7型と小さいため、暗所ではノイズが出やすく、背景ボケも控えめ。(望遠マクロでボケさせることは可能)
とはいえ、旅先で「とりあえずこれ一台」で済ませたいときには、非常に頼れる相棒です。自動車に例えると:ワンボックスカー(家族旅行にも、ちょっとした冒険にも対応できる万能車)
2. Lumix DMC-LX7
焦点距離:24–90mm(35mm換算)
F値:1.4–8.0
レビュー: このカメラは、光を味方につける名手。
F1.4という驚異的な明るさを持つLEICAレンズは、夜の街や室内撮影で威力を発揮します。
コンパクトで軽量、しかもマニュアル操作も充実しているため、撮影者の意図を反映しやすい。
センサーサイズはStylus 1sと同じですが、レンズの明るさでそれを補っている印象です。自動車に例えると:軽自動車(小回りが利いて、夜道もスイスイ走れる)
3. Sigma DP2 Merrill
焦点距離:45mm(単焦点)
F値:2.8
レビュー: このカメラは、まさに“解像度の鬼”。
フォビオンセンサーによる立体感と空気感の描写は、他のカメラではなかなか味わえません。
葉の一枚一枚、建物の質感、空のグラデーション──すべてが「そこにある」ように写ります。
ただし、ISO感度は400が限界。手ブレ補正もなく、連写も遅く、バッテリーもすぐ切れる。
つまり、撮影者の技術と忍耐が試されるカメラです。けれど、その制約の中で撮れた一枚は、他のカメラでは得られない感動を与えてくれます。 撮影は“儀式”のようなもので、気軽さとは無縁。でも、それがまた楽しい。自動車に例えると:レースカー(扱いは難しいが、性能は圧倒的)

中でもDP2 Merrillは本当に素晴らしいカメラなのですが、私が好んで撮る自然風景には、45mmという画角がやや狭く感じられ、このカメラのポテンシャルを十分に活かせていないのでは…と思うようになりました。
他の2台と画角が被らず、かつ美しい風景写真が撮れるカメラはないかと探していたところ、いつもYouTubeで共感している“まきりな”氏が最近紹介していたカメラが気になりました。
そして、2014年・2015年のCP+でSigmaの山木社長による熱いプレゼンを見て、「これだ!」と閃いたのが、画角21mmの dp0 Quattro でした。
この dp0 Quattro については以前から知っていましたし、Sigmaのポリシーにも共感していました。
ただ、あまりにも奇抜なデザインだったため、当時はまったく食指が動きませんでした。
ところが、山木社長のプレゼンを見て、その思いに妙に納得し、ついにお迎えすることに。

実際に手に取ってみると、Sigmaのカメラやレンズ全般に言えることですが、剛性感があり、モノとしての魅力を強く感じます。
さっそく夕方の空を撮ってみました。
この立体感と緻密さ──まさに魅力です。

今まで使ってきたSigmaのカメラは、
DP1 Merrill → fpL → DP2 Merrill → dp0 Quattro
と、これで4台目になります。
では、新たな仲間を自動車に例えると──
4. Sigma dp0 Quattro
焦点距離:21mm(超広角)
F値:4.0
レビュー: このカメラは、風景撮影における“異端の王”。
21mmという画角は、広大な空や自然のスケール感を余すところなく捉えます。
しかも、フォビオンセンサーによる緻密な描写は健在。
JPEG撮って出しでも、空気の層や光の粒子まで感じられるほど。
ただし、レンズが大きく、ボディ形状も独特。
持ち運びには少し気合が必要です。操作感も独特で、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
でも、Sigmaの哲学に共鳴できるなら、その“クセ”すら愛おしく感じるはず。自動車に例えると:コンセプトカー(見た目も性能も尖っているが、乗りこなせば唯一無二)
人は歳を重ねるにつれて保守的になっていくものかもしれませんが、私はまだまだ枯れることなく、この“変態的”異端カメラを相棒に、写真を楽しんでいこうと思います。
