「ゾン100」を見た(ネタバレあり) #119
アニメでも配信しているみたいだが実写版を見たので感想を書いておく。
まずはあらすじ的なもの
超ブラック企業に就職した主人公が、ある朝起きたら街中がゾンビで溢れかえっていた。彼は、自分がゾンビになってしまうまでにやっておきたいことを書き出し、それを実行していこうと決意する。
ゾンビ映画のようでゾンビ映画ではない
結論から書いておくと、これは「死ぬまでにやっておきたい100のこと」である。ゾンビはほとんどというかほぼ全く関係ない。また、細かい話かもしれないが、素直に100こやりたいことをリストアップしてひたすらにやっていくというわけでもない。
主人公がある日突然不治の病にかかってしまって、残りの人生を悔いのないものにしようとして100個のリストを書いてやっていこうというプロットでも全く同じ展開で物語は作れる。
ゾンビプロットにするのであれば、やりたいことにある程度ゾンビに絡めた方が良かったように思う。当然、やりたいことを達成するためには、ゾンビが溢れかえっている街に出なければならず、そこではゾンビとの絡みがあるのだが、例えばやりたいことの一つにあった、喧嘩していた友達に謝るということでも、誤りに行くために、一人ホテルにいて、脱出できなかった友人を救出する場面がある。
ただこれについても、外に出るからゾンビと戦うのだが、どうしてもこのプロットでなければできなかったことなのかというと、そうでもないと思ってしまう。
ライトな感じが惜しい
もう一つ気になってしまったのが、全体的にコメディ感があるライトタッチで描かれていたところだ。冒頭からゾンビが街で溢れかえっているところを目撃した時に、主人公が会社に遅れてしまうことを気にする場面があるが、この調子で主人公が各所で様々な危機に直面するものの、流石に主人公だけは大丈夫だろうという感覚が芽生えてしまい、追い詰められた感じがしない。
ゾンビになるまでにやりたいことリストがテーマであるならば、主人公がゾンビになってしまうのではないかと思わせることが必要だったのではないかと思う。
この点は、せっかくゾンビプロットを導入しているので、もっとゾンビの恐怖を全面に出して、その絶望の中でも、リストをやり遂げることで希望を見出すという部分を強調しても良かったのではないだろうか。
結果的には、いくつかのプロットを合体させてた結果、どっちつかずの中途半ばな感じになってしまったように感じた。
他の人の目標も謎に思えた
最後に、主人公を含めた3名のやりたいことを書いていくところでも、世界中がゾンビで溢れている可能性がある世界を前提とした場合に、書くことなのか?と思ってしまうことを書くというところも、個人的には理解ができなかった。
主人公をはじめ、役者さん達は各キャラクターを本当にしっかりと演じていたし、ゾンビもしっかりと映像化されていて、VFX部分にも手を抜いていた感じがなかった。
それだけに、これまでに述べた点が非常に残念に思った。
