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自分の誕生日 -50歳-


これまでの誕生日

みんなは、大人になってから自分の誕生日をどう過ごしているんだろう?

私は独身の頃、友達やお付き合いしていた人たちにお祝いしてもらいながら、楽しく誕生日を過ごしていました。
誕生日が近づくと少しワクワクして、当日は特別な一日になるのが当たり前だと思っていました。でも、結婚して親になってからは、そんなことを考える余裕もなくなりました。
夫はもともと記念日を覚えているタイプではなく、「おめでとう」の一言すらない年もあります。
昔からの友人たちは今でもメッセージを送ってくれるけれど、お互い家庭を持ち忙しくなり、なかなか会えません。アメリカに来てからは、その「会えない」が物理的な距離も伴うようになりました。
気がつけば誕生日に連絡をくれるのはそういった友人、両親、登録しているお店や歯医者さんからの自動メッセージくらい。
「おめでとう」と言われる日なのに、どこか寂しい一日でした。

母親になってからの誕生日

それでも、母親になってから誕生日に期待することは変わりました。
発達障害のある子どもたちを育てる中で、そして夫に期待してしまう中で、
「今日は一日問題なく過ごせますように」
「学校から電話がかかってきませんように」
と願うようになったのです。
本当は少し寂しい気持ちやモヤモヤもありました。
何かおいしいものでも食べたい、夕飯作らず楽したい、
でもそれよりも「穏やかに過ごしたい!」
そんな思いが強かったように思います。
そんな中、2、3年前に大好きな人生の先輩にこんなことを言われました。
「誕生日は人に祝ってもらうものじゃなくて、周りに感謝して、自分で祝うもの。特に40歳、50歳、60歳みたいな“ゼロ”のつく誕生日は盛大にやりなさい。周りに期待しないで自分でね(笑)」と。
その言葉に背中を押されて、それ以来、自分の誕生日には自分でささやかにお祝いするようになりました。
そして今月、ついに50歳の誕生日を迎えました。
半世紀。そう考えると驚いてしまいます。
でも、ここまで元気に生きてこられたこと、支えてくれる人がいて、
ここまでこれたこと。
それだけでも十分にお祝いする価値があると感じました。

50歳の誕生日

50歳の誕生日は、やっぱり特別でした。
だって、半世紀です。

数字だけ見ると「もう50歳」と思うこともあるけれど、ここまで元気に過ごしてこられたことを考えると、感慨深い。
小さな病気やケガはあったけれど、家族と一緒にこの日を迎えられた。
元気な姿を両親に見せることが出来ている。
それだけでも十分お祝いする価値があることだと思いました。

そこで今年は、今までやってこなかったことをしました。

まずは、自分のためにホールケーキを注文したこと。

自分の好きなケーキを選んで注文するなんて、いったい何年ぶりでしょう。子どもの誕生日や家族のイベントではケーキを買うけれど、自分のために、自分が食べたいケーキを選ぶ機会なんてほとんどありません。
ケーキを選んだ時、予約をした時、予約したケーキを受け取ったとき、
そして食べているとき、ワクワクと幸せを感じました。

そしてもう一つ。

今年は自分のために、誕生日プレゼントを用意しました。
ただ、「物」ではなく「体験」にしました。
実は、欲しいものを考えてみたのですが、なかなか思いつかない。
それなら何がしたいだろうと考えたとき、真っ先に浮かんだのが「一人でゆっくりホテルステイをしたい」でした。

そこで夫に相談し、宿泊の許可をもらい、ホテルを予約。週末に一人でホテルステイをしてきました。

部屋を好きなように使って、好きな時間に寝て、好きな時間に起きる。そして、誰かの予定に合わせることなく、自分の好きなタイミングで朝食を食べる。
ただそれだけのことなのに、本当に幸せでした。

母親になってからは、家族の予定を優先することが当たり前になっていました。でもそれは特別ではなく、きっと「母親」はそういうものでしょう。
だからこそ、「自分のためだけに使う時間」の贅沢さを改めて感じました。

正直に言うと、
「これは来年もやりたい!」
と思いました(笑)。
ここまでが、自分で計画した50歳のお祝いです。

そして、そのほかにも家族が外食に連れて行ってくれました。
昔のようにパーティーがあるわけではないし、サプライズプレゼントがあるわけでもありません。
でも、こうして家族が元気で、一緒に外食ができる。
(子供たちが小さい頃は食物アレルギーで外食が難しかったからこそ、
家族で外食が出来ることの喜びを感じます)
それもまた、とても幸せなことだと感じました。

50歳になって

若い頃は、「誰かに祝ってもらう誕生日」がうれしかった。
でも50歳になった今は、「自分で自分を祝う誕生日」も悪くないと思っています。

むしろ、自分が何をしたらうれしいのか、自分が何を望んでいるのかを知っている今だからこそ、楽しめる誕生日なのかもしれません。
50代がどんな10年になるのかはまだ分かりません。
でも、この50歳のスタートはなかなかいい感じ。

そう思えた誕生日でした。

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