ドル円 エリオット波動分析|6月28日(日)162円の攻防!遊撃で狙う2つのポイント
こんにちは、エリオット波動実践研究家のkayenです。
前回の振り返り
先週の想定がこちらの波形でしたね。161.89を頂点にそこから赤いラインのような下落の修正波が入るのではないか?また、その内部構成として535の緑のような波形になるのではないか?

さて、これがどうなったか?というと、こちらですね。
波形的には想定どおりですが、少し下落の勢いが弱いですね。

では、このあたりも再度調整して今週もやっていきましょう。
先週の振り返りと今週の展望
週末ということで、先週の振り返りと今週の展望を少し確認しておきましょう。
先週のドル円は、再び162円目前まで迫る強い展開となりました。
背景にあったのは、FRBのタカ派姿勢を受けた米利上げ観測の高まりと、日米金利差を意識した円売りです。
一方で、162円台は過去の高値圏であり、日本当局による為替介入への警戒感も強く、週末にかけては米金利低下や株安、月末フローも重なり、161円台半ばまで上値を抑えられる場面もありました。
来週のポイントは、162円を明確に上抜けられるかどうかです。
上抜ければ、ドル円は1986年以来の円安水準を試す可能性があります。ただし、この水準は介入警戒が一段と強まりやすい場所でもあります。上昇の勢いに乗る場面ほど、急な反落には注意が必要です。
目先は「162円突破の高値更新シナリオ」と「介入警戒や米指標鈍化をきっかけに160円台へ押し戻されるシナリオ」の両方を見ていきたい局面です。
この162円の攻防はちょっと難易度の高い相場です。損切りするのは当たり前の話として、エントリーの精度が悪いとリスクリワードが簡単に悪化していしまいます。
今週の戦略としては、「遊撃」です。機動力を高くして、不利だと感じた瞬間にすぐに撤退できる姿勢で攻撃を仕掛けるイメージです。
▶エリオット波動って、何がいいの?
ドル円日足 第5波終点はどこに?

日足では、161.95 からスタートした赤いラインのフラットは、139.88で完成しました。
そこから緑のラインの描かれた上昇推進波の5波動が出現したと見ています。この5波の値動きの中で、昨年7月の161.95を上に抜ける勢いがあるのか?それとも、一旦はここから下落修正波となり、力をためてから162円にチャレンジするのか?という攻防を先週に引き続き今週も継続することになりそうです。
ドル円1時間足

1時間足を見てみると、161.92を抜いて、161.94を付けましたので、ここが第5波の終点と仮定します。
そこから下落の修正波が出ることになりますが、最初の波動が弱いですね。緑で描いたようなダイアゴナルになりそうな気配です。
本日の戦略
大局的に見れば、162円を抜けるのか?ここで反転下落するのか?どちらになるのかわからないという状況です。
エリオット波動的には、反転を見極め頭から取っていくのは「俺スゲー」的でSNS的には映えるのですが、利益を取ることのが優先です。
現時点の頂点である161.94を背負ってショートをすれば、非常にリスクリワードの高い戦術になりますが、メイン戦略としてはおススメできません。
(短期スキャルなら問題ありませんが)
そうなると、やはり長期の上昇トレンドが継続するものとして、押し目のロングを狙いつつも、大きなトレンドの終盤であることや日銀の介入リスクがあることも想定して、早めの刻んだ利確をしていく。
というのが有効な戦略となります。
そうなると、今後の下落修正波がどのような波形になるのかを想定して、トレードポイントを探していくことになりますね。
(通常は、ここから有料となりますが、本日は最後まで無料で公開しています。)
1時間足の未来図を描く
では、今週どのような波形を描くのかをエリオット波動的な分析で考察していきます。また、その実践的な思考方法についても解説していきたいと思います。

このようなダイアゴナルが出ているという想定を先ほど書きました。
「修正波って、3波構成じゃないの?」と思われた方もいると思います。
この緑の5波構成のダイアゴナルは、修正波のA波の部分です。

この161.49をA波の終点と仮定します。
161.94から161.49がA波となりますので、これにフィボナッチリトレースメントを引きます。
50.0%、61.8%、78.6%等が反転可能性の高いところになりますが、一旦は61.8%で線を描いていきます。

つまり、B波が161.49から161.77の上昇となります。
最後に、A波とC波の比率をフィボナッチエクスパンションで確認していきます。
もしも、A波に対してC波が100%だとすると、161.32ということになります。
これが成立したとすると、非常に浅い押し目となります。
では、ここまでが未来の想定シナリオです。
ここから戦術の解説をしていきますが、その前に非常に重要な話をします。
これは、「相場の値動き」という敵がこのように攻めて来た場合を想定したものです。
もしも、このような動きでなかった場合に、戦いに行くと勝つことはできません。その時は、そのまま陣内に留まり、攻撃を仕掛けてはいけません。
狙うべき2つのポイント

現時点で有効な戦術は、
このままダイアゴナルの5波が完成し、その後に3波構成で上昇修正波が完成した場合、C波の下落を狙ったショート(赤い丸の位置)です。
もうひとつは、そこからC波の下落が5波構成で完成した場合の、162円を超える上昇を狙ったロング(青い丸の位置)です。
どちらも重要なのは、その直前の3波動や5波動の波形がしっかりとわかりやすい波形や綺麗な比率で現れた場合のみです。
トレードの基本戦略は全て「待ち」です。
敵(値動き)がこちらの想定どおりに動いてきた時に、狙いをすました一撃で利益を刈り取り、さっさと撤収するのがある意味「聖杯」です。
感覚やセンスで、相場の匂いをかぎ取り、チャート上の大平原を縦横無尽に駆け回りトレードを勝ち続けるというのは、まるで古代中国の将軍のようで憧れますが、なかなか凡人には真似できません。
今後の立ち回り方
まずは、現在の下落の5波動がどこで止まるのかを確認します。
そして、それが止まり、B波の上昇が始まったら
A波の値幅に対して、フィボナッチリトレースメントを引いて、B波の終点をいくつか想定しておきます。
そして、B波の波形をしっかりと観察します。
基本的には3波構成になりますが、ジグザグなのか?フラットなのか?
その終点が比率的に、A波の値幅に対するフィボナッチリトレースメントのどこかの節目と一致するのか?
【コラム】相場で一番強い人は、予想が当たる人ではなく、待てる人
エリオット波動を学び始めると、多くの人が「次にどこまで上がるのか」「どこから下がるのか」を当てたくなります。
もちろん、それも分析の面白さです。ただ、実際のトレードで大事なのは、未来をピタリと当てることではありません。
大事なのは、いくつかの可能性を事前に用意しておき、相場がその形に近づいてきた時だけ、こちらから仕掛けることです。
たとえば、今回のようにA波、B波、C波の流れを想定していたとしても、実際の値動きがその形にならなければ、無理に入る必要はありません。
「せっかく分析したから入る」
「たぶんこうなるはずだから入る」
「置いていかれたくないから入る」
こういうトレードは、だいたいリスクリワードが悪くなります。
相場は、こちらの都合では動いてくれません。
だからこそ、トレーダー側がやるべきことは、相場を追いかけることではなく、こちらが有利になる場所まで待つことです。
エリオット波動は、未来を当てるための魔法ではありません。
むしろ、自分が戦う場所と、戦わない場所を決めるための地図です。
地図を持っていても、敵が想定した道を通ってこなければ、攻撃してはいけません。逆に、想定した場所に、想定した形で値動きが入ってきた時は、迷わず一撃を入れる。
これが、今回のような難しい相場で一番大切な考え方です。
それでは、今週も皆様に相場の女神のご加護がありますように!!
本記事はエリオット波動理論に基づく個人の見解であり、投資助言ではありません。
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