メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(796)-(800)
皆様、こんにちは。
鹿冶梟介(かやほうすけ)です!
本日を含めて9月も残す所あと3日ですね。
朝晩ちょっと過ごしやすくなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
先日、某大病院主催の懇親会に参加したのですが、ちょっと驚くことがありました😳
実は小生、現在勤務している病院のHPに不定期にブログをアップしているのですが、何と懇親会に出席していた偉い先生から「先生のブログ読んでいますよ☺️」と声をかけていただいたのです!
これまでも医療関係者から「読んでますよ〜」と言われましたが、ブログを始めて以来、自分史上最大の"大物"に読まれていたと知り、かなり動揺しちゃいましたよ😅
自分が院長を務める病院のブログではありますが、実はnoteほど力を入れて書いておりません... ...。
内容もありきたりで、noteほど面白くはないと思いますが、意外に読まれていることを知ると「もうちょっと気合を入れて書くか?🤔」と欲が出てきました。
とはいえ、業務の合間にnoteのネタを捻り出すだけでも精一杯で、さらにブログネタまで捻り出すのはちょっと苦しいですね。
... ...ということで、やっぱり小生の執筆時間はnoteに99%注ぎますよ!(←残り1%の力で病院ブログ執筆中)
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【今日の精神医学豆知識集!(その160)】
796.黄色い救急車って知っている?精神障害者を精神病院に搬送する救急車のことだけど、これは都市伝説の一種で実在しないよ。地域によっては緑の救急車という都市伝説もあるようで、黄色はイエローピーポー、緑はグリーンピーポーと呼ばれているんだって。
【メタルのおまけ】
これは有名な精神科系都市伝説なんだけど、地域によってこの伝説は異なるみたいだよ。たとえば黄色い救急車は主に関東で、緑の救急車は西日本や九州で広まっている噂らしいよ。でもね、精神科患者さんを移送する法律はちゃんとあって、精神保健福祉法第34条に定められているよ。... ...とは言っても、この制度が運用されることは少なく、2020年においては全国でたった134件だって。
↓最近、この漫画にハマっています!
797.何らかの精神疾患であったと言われているゴッホの絵画は黄色が多用されているけど、これはゴッホ視覚と呼ばれる"黄視症"が原因で、ジギタリス中毒の症状と言われているよ。余談だけどバイアグラを飲むと視界が青っぽく見えるってさ(青視症)。
【メタルのおまけ】
ゴッホはてんかんの治療のために強心剤ジギタリスを内服していたそうだよ。現代ではてんかんの治療にジギタリスを用いることはないけど、当時はてんかんに効くと信じらていたよ。ちなみにゴッホは主治医のポール・ガシェの肖像画を描いたけど、その絵画の中でガシェが手にしていたのはジギタリスの花だよ。
↓ゴッホのひまわりも、黄視症によるものかも?
798.病院ではブルーコール(ハリーコール)はよく知られているけど、ホワイトコールって知っている?ホワイトコールは病院内で暴力が発生した時に対応を要請する職員向けの呼び出し放送だよ。病院によってはレッドコールと呼ぶところもあるみたいだね。
【メタルのおまけ】
これは精神科だけでなく、一般病院でも決められているコールだね。今も昔も、病院で暴力を振るう患者さんはいるから、ホワイトコール(レッドコール)でスタッフを集めて暴力患者に対処しているんだ。余談だけど、大きな病院の相談役は"元警官"という人が結構いるけど、マジで頼もしいよ。
↓コードブルーといえば、山Pですね。
799.精神科病院でもいわゆるブラックリストは存在するよ。反社会的団体に属する人、ハラスメント行為をする人、医療費の支払いを長期間していない人なんかがリストに掲載されるよ。ちなみにブラックリストを病院間で共有することもあるから病院で悪いことはしない方がいいよ。
【メタルのおまけ】
これも精神科病院だけでなく、おそらく多くの病院にはブラックリストは存在するよ。しかし、こういった病院におけるブラックリストが応召義務違反になるのでは... ...という批判もあるよ。とはいえ、病院で迷惑行為を繰り返す人がいたら、出禁にしてもよいと個人的には思うよ。余談だけど、昔精神科病院の外来で覚醒剤を売り捌いていた元ヤクザがいたけど出禁になったよ(当然)。
↓ドラマ「ブラックリスト」、話題になりましたよね。
800.色彩ショックは心理検査ロールシャッハ法において、彩色カードと非彩色カードの初発反応時間(提示された絵に反応するまでの時間)の差が2倍程度ちがう場合を意味する言葉だよ。色彩ショックを呈する人は、感情を抑圧する傾向があるみたいだね。
【メタルのおまけ】
色彩ショックは神経症の患者さんに見られると言われているけど、色彩ショックに関する研究は今やほとんどされていないね... ...(海外では1950年前後がもっとも盛ん)。... というか、ロールシャッハテストにたいして近年は懐疑的な目で見られ、果たして科学と呼べるのかという批判すらあるんだ。ロールシャッハは客観性という点で批判されやすいけど、今後AIによる解析が進めばロールシャッハが疑似科学か否かはっきりするかも。
↓知り合いの心理士さんがこの本を持っていましたね。
【メタル君の考察】
今回は「精神科と色」に関係する精神医学ネタをツイートしたよ!
"黄色い救急車(緑の救急車)"は、精神科医の鉄板ネタなので飲み会等で話すとちょっと盛り上がるね。
なぜ"黄色い"のかは諸説あるけど、1962年に公開された映画「危いことなら銭になる」という映画で、宍戸錠が黄色い宣伝カーに乗って「こちらは東京精神病院です。先ほど凶暴な患者が病院から脱走しました」と放送するシーンがあったから... ...という説があるよ。
それからブラックリストネタも医療従事者同士ではよく話題になるよ。
医師法では応召義務があるから、正当な事由がない限り診療を断ってはならない... ...とはいうけど、実際は民法の「契約自由の原則」を根拠に医師は診察を拒否することは可能という考え方もあるんだって。
とは言え、裁判になると色々面倒なので診察を拒否したい患者さんのカルテには「患者との治療関係が結べない」と記載しておくといいかも知れないよ。
これからもマニアックな精神医学ネタをバインバインと紹介するぞ😆
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— 精神科医・鹿冶梟介(かやほうすけ) (@kayahosuke) March 22, 2022
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