2026年、全ライターの「教科書」兼「お守り」になるであろうスゴい本を読んでしまった #読書感想文 #みくまゆたん #書く人生のはじめかた
「この本を書き終えたら、
この人は死んでしまうんじゃないだろうか」
とんでもなく不謹慎な気持ちを抱きながら、
「欲しけりゃくれてやるぜ…
この世のすべてをそこに置いてきた」
ワンピース冒頭のあの有名なコマが脳裏を反復横跳びするのを「ちょっと邪魔!今忙しいから後にして!」と自らツッコミながら、
それでも先を早く読みたくて、最初の12,000字を一息で読んだ。
世の中にはいろんな本があるが、こんなに「はじめに」だけで人を沸かせる本なんて初めてかもしれない。
もちろん「はじめに」だけの一発芸みたいな本ではまったくない。途中からこう思うようになっていった。
「この本は2026年を生きるすべてのライターにとって
『教科書』にも『お守り』にもなるのだろう」
というわけで、今回は読書感想文回です。
ご紹介するのは、みくまゆたん著『書く人生のはじめかた 文章力より大切な“書き続ける”ための心構え』。1月30日に発売されたばっかりの出来立てほやほやよ!
■ まず、誰が書いたどんな本?
Amazonの分類によると、本作のジャンルは「本・書誌学」であり「文学理論」であり「論文作法・文章技術」であるのだそうです。要するにライター向けの実用書というのが一番シンプルな説明になるのでしょう。
著者は「みくまゆたん」というPNで活動されているライターさん。この本の出版時点で活動歴8年目という大ベテランさんです。
実はわたし、みくまゆたんのことは、自身がライターを始めた当初から一方的に存じ上げていたんです。ただ、当時は自分自身に「ワタシなんてどうせSEO記事しか書けない副業ライターなんでぇ…」という謎の引け目があったので、自分からコンタクトをとることはなかなかできずにいまして。
どちらから、どういうきっかけで接点を持ち始めたのかは忘れてしまいましたが、最近とっても良くしていただいていて(あれ、このフレーズ前回も使った気がするわ)。
\この記事で名前出していただけてめっちゃ嬉しかった💕/
そんな愛すべき先輩が、「この世のすべてをここに置いてきた」勢いの本書。マジで、すごかったです。
■ 本書はとにかく「愛と情熱と冷静さのバランスが神がかっている」
では早速、どういうところが良かったのかを掘り下げていこうと思います。
まず、この本の中に出てくるエピソードはとにかく超・具体的。あまりにも具体的過ぎてヘタに引用できないレベルで何もかがリアルに書かれています。
わたしはこういう感想を書く際に他の人の反応をあまり読まないようにしているんですが、きっとみんな同じ感想を抱いているはずです。
「え、こんなに詳しく書いちゃっていいの?」って。
案件獲得段階で苦しんでいる初心者~初級ライターさんにとっても、「これから書く仕事の幅を広げていきたいけど、どうすれば…」と思っているわたしのような中級者にも、大いに役に立つこと間違いありません。
上級者がどう思うか?は、自分が上級者じゃないので分かりません・笑
そしてそのめっちゃ具体的なエピソードの裏でずーっと通奏低音のように流れているのが、みくまゆたんの「愛」と「情熱」と「冷静さ」なんですよ。
個人的に、このバランスが本当に神がかっているなと思いました。
▶ 本作における「愛」と「情熱」とは?
筆者が文章そのものを愛しているだろうっていうのは、まぁ変な話、読む前から想像がつく部分じゃないですか。そして書く仕事に並々ならぬ情熱を注いでいるであろうことも、まぁまぁイメージできますよね。
実際、本書ではみくまゆたん自身がこれまで取り組んできたさまざまなジャンルのお仕事について詳しく解説されているわけですが、どれもこれも思考が深くて具体的。そこから、どんな仕事に対しても毎回真剣に情熱を注いできたことがビシバシ伝わってくるんです。
だから単純に、「書く仕事をしてみたい人に向けた実用書」としても、この本はめちゃくちゃ役に立つだろうな~と思います。
だから「教科書」という表現を使ったわけ。
でもね、それ以上に。わたしはこの本を読みながら、みくまゆたんの「文章を書く仕事をしたい・している人々」に向けられた愛情と情熱の深さに圧倒されました。
本書では、場合によってはきわめてリアルで現実的な話をしているんですよ。人によっては「こんな現実、まだ知りたくなかった…」と思うかもしれない程度には、生々しい(?)ビジネスの仕組みも出てきます。
ただ、その取り上げ方が、めっっっちゃ優しいんです。
ちゃんと現実を伝える優しさ
でも「こんな不安を抱くかもしれないよね」と先回りしてあげる優しさ
その不安を(可能な限りは)取り除いてあげる優しさ
この3拍子が揃っている点にただただ感心させられました。
わたしはどうしても「ちゃんと現実を伝える厳しさ」に寄りがちな人間なもので…。
▶ 本作における「冷静さ」とは?
で、この本の素晴らしいところは「愛」とか「情熱」とか「優しさ」みたいなフワッとした内容だけではまったく終わらないところです。
先ほどから何度となく「具体的」「具体的」と繰り返しているわけですが、みくまゆたんのライターとしての立ち回りはかなり冷静かつ戦略的です。そしてその思考が惜しみなく本書全体に散りばめられている。
つまり本書は、ベテランライターの軌跡をたどりながら
「なるほど、そういう思考で案件を選ぶのか」
「そうやってステップアップすればいいのか」
という裏側の部分をかなりストレートに学べる本でもあるのです。
実はわたし自身、この部分が比較的得意なほうだと自負していたりします。創帝塾でも副業時代にはよく「こういう風に行動したらこういうメリットがあると思ったのでこういう案件に応募してみた」のような報告をしていたのですが、それを講師のまきさんから「自然にマーケ的思考で動けている」って褒めていただくことが多かったんですよ。えへへ。
めちゃくちゃ勝手なイメージで申し訳ないのですが、ライター界隈って、そういう「戦略」の部分を後回しにしてしまう人が多いような気がしています。
文章はちゃんと書けるのに
人柄もけっして悪くないのに
仕事もちゃんとできそうなのに
行動計画が曖昧だったり、気持ちが変に後ろ向きだったりするせいで、なかなか思ったように案件を獲得できない…そんな人が多すぎる気がするのですよね。
さぁここで本書のタイトルを思い出してみましょう。
『書く人生のはじめかた 文章力より大切な“書き続ける”ための心構え』
そう、この本は実は心構えの本なのであり、新たな人生を始める方法を学べる本なのです。
変にビシバシとスパルタ式に教え込むのでもなく。
かといって「ありのままのアナタでいいんだよ」と包み込むのでもなく。
みくまゆたんはこの本を通して「自分はこういう風に考えて、こうやって書く仕事を続けてこられたよ。あなたの参考になる部分もきっとあるから使ってみてね」と提案し続けてくれています。
だから本書は、不安になったときや行動に迷ったときの「お守り」になる。
■ すべてのライターに今すぐ読んでほしい本。
というわけで、勝手に熱く語ってきたわけですが。
「2026年の今」、多くのライターさんに手に取ってほしいなと思っています。
まず「ライター」という仕事が3年後、5年後にはまた大きく変わっているであろうこと。2026年、現時点での「ライター本」としてはかなり幅広いジャンルを詳細に解説した「教科書」なわけですが、この知識が「おぉぉ、今ちょうどこれを知りたかった!!!」と受け取れるのは、今から数年以内の間だけな可能性があります。
これはみくまゆたんが良い悪いという話ではなく、社会そのものが変わっていくんじゃないかな~という意味ね。
また、本書に登場するエピソードの中には、2024年~2025年ごろにSNS等で話題になったトピックなども登場します。だから3年後に初めて読んでもピンとこないかもしれません。
少なくとも2026年にこの読書感想文を読んでいるライターさんは、今年のうちに読みましょう。田中先生との約束です。
