見出し画像

MLB⚾️PPIシステムって何🤨❓️

今回は、メジャーリーグにおけるPPI(Prospect Promotion Incentive:プロスペクト昇格インセンティブ)について見ていこうと思います。


PPIについて

概要

若手有望株の「サービスタイム操作(FA権取得を遅らせるための昇格遅延)」を防ぐために導入された制度のことで、球団がトッププロスペクトを開幕からロースターに入れ、その選手が活躍した場合、球団にドラフト指名権(1巡目終了後の特別枠)が与えらる制度のこと。

導入年

2021年末から2022年3月にかけて行われた労使協定により、2022年から導入された。

メリット

この制度が導入されたことで、サービスタイム操作の抑制を防止することができた。
これまでは、若手スター選手であっても、FA権取得を1年遅らせるために、球団がわざと開幕から数週間マイナーに留めておくことが常態化していた。これを防ぐために、開幕からメジャーに昇格させて活躍すれば、球団にドラフト指名権というボーナスを与えるというメリットを用意したのがPPIである。


(補足)サービスタイムとは、、、

その選手がメジャーリーグの26人枠(または負傷者リスト)に何日間登録されていたかを数える累積期間のこと。この日数によって、選手の権利が劇的に変わるため、MLBで最も重要な指標のひとつとされている。

サービスタイムのカウント仕組み

  • 1年(1.000)の定義: シーズン中に172日間メジャーに登録されると1年とカウントされる。

  • 端数の表示: 3年150日在籍した場合は「3.150」と表記されます。

  • 上限: 実際のシーズンは約187日間で、どれだけ長くメジャーにいても1年でカウントされる最大値は172日(1.000)。

  • 3年 年俸調停権:球団が言い値の年俸ではなく、成績に見合った年俸を第三者に査定してもらえるようになる

  • 6年 FA権:どの球団とも自由に契約できるようになり、大多数の選手の大型契約はこの権利を得てから始まる。

  • 10年 年金・トレード拒否権:満額の年金受給資格が得られるほか、同一チームに5年以上在籍すればトレードを拒否できるようになる。 

サービスタイム操作とは?

あと少しで6年(FA)になる選手をマイナーに落とし、あえて172日に届かないように調整したり、
シーズン開幕から2〜3週間経過後にデビューさせ、その年は最大でも171日以下しか稼げなくし、もう1年(計7年)安くキープできるようにしたりすること。


PPI達成条件

1. 選手の対象条件

以下の条件をすべて満たす選手

  • プロスペクト・ランキングの評価:
    開幕前に、主要メディア(MLB Pipeline、Baseball America、ESPN)のうち、少なくとも2つでトップ100にランクインしていること。

  • 新人資格の保有:
    シーズン開始時点で新人王の資格を持っていること。

  • MLBでのサービスタイム:
    過去のメジャー在籍期間が60日未満であること。


2. 球団が指名権を得るための条件

球団が実際にドラフト指名権を獲得するには、対象選手が以下の両方を達成する必要がある。

■フルサービスタイムの獲得

シーズン中に172日以上メジャー登録(アクティブ・ロースターまたは負傷者リスト)されること。
※通常、開幕から(あるいは開幕後2週間以内に)昇格させる必要がある。

■主要タイトルの獲得・上位入賞:

  • 新人王を受賞する。

  • または、年俸調停権を得る前(3年以内)に、MVPまたはサイ・ヤング賞の投票でトップ3に入る。


3.長期契約を結んだ選手について


■デビュー前の契約による除外ルール
メジャーデビュー前に、複数年にわたる契約延長を結んだ選手は、どれだけ成績を残してもPPIは除外。

具体的な例(PPI対象外となった選手):

  • ジャクソン・チョーリオ(ブルワーズ): 2024年開幕前に超大型契約を結んだため、新人王争いに関わっても球団にPPI指名権は対象外。

  • コルト・キース(タイガース): デビュー前に契約延長したため、対象外です。


■デビュー後の契約ならOK
メジャーで1試合でも出場(デビュー)した後に契約延長を結んだ場合は、PPIの資格は失われない。

  • ボビー・ウィットJr.のケース:
    彼はデビュー後の2024年に超大型の契約延長したが、デビュー前ではなかったため、PPIの資格を持ち続け、2024年のMVP投票上位入賞によってロイヤルズにPPI指名権をもたらした。

4.その他

  • 指名権のタイミング: 新人王獲得による指名権は、その翌年のドラフト(1巡目終了後)で付与される。

  • 重複不可: 1人の選手が複数の条件(新人王+翌年のMVPトップ3など)を満たしても、球団がもらえる指名権は1人につき1回のみ

  • 選手のメリット: もし球団が昇格を遅らせてサービスタイムが172日に達しなかった場合でも、選手が新人王投票で2位以内に入れば、ルールに基づき強制的に「1年分のサービスタイム」が与えられ、選手側のFA権取得が早まる仕組みになっている。


PPI達成者

■2023年 / フリオ・ロドリゲス / 2022年 新人王
 獲得 / ジョニー・ファーマロ(外野手)

■2024年
 / ガナー・ヘンダーソン / 2023年 新人王
 獲得 / バンス・ハニーカット(外野手)

■2024年
 / コービン・キャロル / 2023年 新人王
 獲得 / スレイド・コールドウェル(外野手)

■2025年 / コルトン・カウザー / 2024年 新人王
 獲得 / タイ・ピープル(外野手)

■2025年
 / ボビー・ウィットJr. / 2024年MVP2位
  獲得 / セバスチャン・ノーマン(外野手)

■2026年
 / ニック・カーツ / 2025年 新人王 
  獲得 / 2026年7月開催のドラフト

2026年 /ドレイク・ボールドウィン/2025年新人王
  獲得 / 2026年7月開催のドラフト


長期契約を結んだ選手について

■デビュー前の契約による除外ルール

メジャーデビュー前に、複数年にわたる契約延長を結んだ選手は、どれだけ成績を残してもPPIは除外。

具体的な例(PPI対象外となった選手):

  • ジャクソン・チョーリオ(ブルワーズ): 2024年開幕前に超大型契約を結んだため、新人王争いに関わっても球団にPPI指名権は対象外。

  • コルト・キース(タイガース): デビュー前に契約延長したため、対象外です。


■デビュー後の契約ならOK

メジャーで1試合でも出場(デビュー)した後に契約延長を結んだ場合は、PPIの資格は失われない。

  • ボビー・ウィットJr.のケース:
    彼はデビュー後の2024年に超大型の契約延長したが、デビュー前ではなかったため、PPIの資格を持ち続け、2024年のMVP投票上位入賞によってロイヤルズにPPI指名権をもたらした。


いいなと思ったら応援しよう!