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「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」を観て引き出された映画の記憶たち

 マンダロリアンてもうなにがなんだか……。
 何の存在かもわからなくなっていた。スターウォーズシリーズがこんなことになるなんて思わなかったんだもの。

 少し前に「劇場で観た映画で自慢できるもの」みたいなタグが旧ツイッターで上がっていた。私にとっては、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と、「スターウォーズ」の今で言うエピソード4だ。
 幼いころニュージャージーで暮らしていた私は、帰国の何か月か前に観たようだ。
 7歳になる年。

 初めて見たものがあり過ぎて、映画を観ている間じゅう、衝撃を受け続けていたのをよく覚えている。
 どこか知らない星の風景。山々や崖の存在やその姿。
 建造物や酒場の風景。
 人種どころではない多彩な生き物たち。
 見たこともないカッコいい乗り物。
 宇宙空間をジャンプする時の超加速のシーンの描かれ方に「こういうものなのか」と見入った。
 C-3PO、R2-D2のコンビに心が少しホッとし、特に子供の私にとってR2-D2は何となく親近感を覚える対象。
 今となっては有名過ぎるオーケストラのBGM。

 当時で言う、「1」を観たから、「2」も「3」も帰国後に映画館で観たんじゃないかな。林の間を駆け抜けながら追いかけっこのシーンは、この三つのどれかだったけど、そのシーンも印象に強く残った。当時の特撮であってもスピード感あふれていて。

 にしてもだ。
 「2」では、「1」の映像的なものではないストーリーの衝撃たるや。
 脳内で大絶叫したもん。
 
 えっ。お父さん?! 本当に?!!

 ……。

 嘘ついているんじゃない?


 いや……ええええええええーーー!!!

 って。あの衝撃の瞬間を、映画を観ながら知れたのは本当に良かった。あれこそが映画館での素晴らしい体験だ。

 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」もね。「TO BE CONTINUED」と出た時の、映画館での皆のざわざわね。
 SNSがなくて「最後までちゃんと観てね」みたいなネタバレすらないころだから。

 とにかく9歳の私にとっては、晴天の霹靂だったのだ。
 知った時のルークスカイウォーカーの動揺は当然だと思ったし、その告白に負けるなとも思った。
 そしてあまりにも「TO BE CONTINUED」の終わり方。
 みんな助かるのか早く続きを教えてくれと思った。

 「3」では、ダースベイダーとルークスカイウォーカーの関係性に胸を打たれた。
 親ってそういうものなのかな。と、幼心に感じたのを覚えている。

 その後、「スターウォーズ」に一切触れていなかった。
 テレビでその三つのエピソードが流れるとチラチラと見るくらい。
 それらを観た時の衝撃が強すぎて、もう充分だと思っていたのかもしれない。

 でも大人になってふと気づくと、父と幼いルークとの交流の絵本が家にあり、ふと気づくと夫はそんな父息子のマグカップを持っているではないか。

 少しずつイメージが変わっていったからというわけではないはずだけど、数年前にスターウォーズの今で言うエピソード4を観た時に、ダースベイダーを見る目が変わっていた。
 あれっこんな感じだっけ。ちょっと気持ちが揺れやすく、冷酷過ぎるわけではなく、周りに翻弄されている感じ。

 でもすでに私の観たエピソードは4~6に変わり、それはつまりエピソード1~3も7~9も出ていて、スピンオフみたいのもあって。


 私が大好きで、映画作品は欠かさず観ているMCU(マーベルシネマティックユニバース)。ドラマもわりと観ている側。全部観なくてはと、構える人もいるようだけど、私は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の1と2だけ観ていきなり「アベンジャーズ インフィニティウォー」に臨んで楽しめた。
 もちろん全部観た方が、その関係性はもっと楽しめるのは確かだし、「インフィニティーウォー」からの「エンドゲーム」は続いているけど、全体で見れば、順番に観なくても少なくともキャラクターシリーズは独立で楽しめる。必ずしも「続き」を感じさせない作品の方が多い。

 だけど「スターウォーズ」って続いて観たい気がするではないか。きっと一本一本独立して楽しめるようにはなっているのだろうけど、でも少なくとも4~6はひとまとまりだし、そうすると1~3だってひとまとまりなのだろうし、とか考えるとね。観ていくの大変なんだろうなあと思っちゃってね。
 そうやってあきらめてしまっていたし、「マンダロリアン」が出た時も、複雑になり過ぎ! くらいにしか思っていなかった。

 だけど今回は可愛いキャラクターがいる。
 MCUでは「ガーディアンズオブギャラクシー」から入った私は夫に「かわいいアライグマが出るよ」と誘われた。そののち、木の精みたいなフォルムのグルートが、挿し木で子供に成長した頃の姿を大好きになる。
 グローグーを予告で観て、きっと夫もかわいいと言うだろうなと思ったけど、その前に「かわいいのが出てるね」と私から言った。
 だってかわいいんだもの。
 なにこのマンダロリアンと呼ばれている人との親子みたいなやり取りは。

 しかもマンダロリアンが、ペドロ・パスカルだと今回気づいたじゃあないか。
 ペドロ・パスカルは、MCUでは、ファンタスティックフォーのリーダーだ。年下ではあるけれど、こんなおじさんになるまで、私は知らなかった。まだまだ俳優さんはいるんだなーと思わせられた貫禄とセクシーさ。好きかどうかと聞かれたらそういうわけじゃなくても、この色気ムンムンはどうやってかもし出されるのだろう。
 ちょっと前は「マテリアリスト 結婚の条件」の大金持ち役だ。最近の活躍の目を見張ることよ。
 今回観て知ったマンダロリアンの無機質っぽい話し方と、ヘルメットを脱いだ時の表情とのギャップにくらくらするではないか。
 そして再びヘルメットをかぶった姿は……もうどう頑張ってもペドロ・パスカルがかすめてむせかえりそうだ。
 強いぞペドロ・パスカルは。あの色気は。

 あの……しつこいけど、色気は好みとは別です。

 今回は、シガーニー・ウィーバーがかっこ良くて好きだった。

 あとロッタ・ザ・ハットが好きだった。ええ。あの姿でも。表情のなんと良いことか。自我を持ち、誇り高く、自分に誠実であろうとしている。

 ジャバ・ザ・ハットの名前の音が懐かしすぎて、でもどんなだったか忘れていたので、それだけ調べてみた。

 スターウォーズシリーズをよく知らないから、私は幼い頃のわずかな記憶を頼りにしか書けないけれど、過去に観たのだとちゃんと心に残っている。

 森林でのシーンや、戦闘機同士の追いかけっこ。
 AT-ATという四足歩行のロボット。
 後ろが「X」の形になるXウイングというカッコいい戦闘機。
 父息子の関係性もね。

 血がつながった親子でも、子供は親の人生をなぞるわけではなく、子供は独立した存在である。その気質や個性と環境とで考え方は個々にある。似た者同士なわけではない。
 そして血がつながっていなくても家族のようなあったかい信頼関係は築ける。

 親子と言えば、今回の監督ジョン・ファブローは「子連れ狼」を参考にしたようだ。
 ジョージ・ルーカスが親日家で、スターウォーズは最初から日本人を意識したシーンや出演者があったように、ジョン・ファブローもそのこだわりを汲んでくれたのだろう。

 ついでに少しだけ書くと、ジョン・ファブローは、MCUの映画シリーズの発端となった「アイアンマン1」の監督。他の制作や出演にも関わっていて、今回も「彼が監督なら、慣れないスターウォーズでも観てみようか」と背中を押されるきっかけとなった。

 とりあえず今回、「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」を観たことで、エピソード1~3をまずは観てみようと思った。

 そしてこれを書いている途中に、夫がドラマ「マンダロリアン」シリーズを観始めたので、横で私も観始めてしまった。えぇー最初からジョン・ファブローが関わっていたんだー。
 そして面白いよー。
 困ったなー。



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