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「パキポディウム・夏場の灌水について」

 夏は植物が最も活発に生長する季節。強い日差しのもとで光合成や蒸散が盛んになり、それに伴って根から吸収する水分量も増えていきます。また、気温の上昇によって鉢内の水分も失われやすくなるため、春よりも用土が乾燥するスピードは早くなり、水切れの危険性も高まります。今回は、真夏の水やりについて、記事を書いてみました。初心者の方には、まず「水やり」という概念を少し広げながら読んでいただけたら嬉しいです。

 僕にとって水やりとは、単に植物に水を与えることだけではなく、その日の植物の声に耳を澄ませる時間です。葉の色や株の張り、土の乾き方、ほんのわずかな変化を感じ取りながら向き合う。その積み重ねが、パキポディウムという植物を育てることへの奥深さや面白さに繋がっていると思っています。

 夏場であっても、水切れが心配だからといって、必要以上に灌水を行うことはしていません。基本は「乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷり与える」を意識しています。まず、用土の状態を確認し、鉢の中まで乾いていることを意識しながら灌水のタイミングを判断しています。植物は同じ種類であっても、鉢の大きさや用土、風通し、日当たりによって必要とする水分量は大きく変わります。そのため、決められた日数や回数だけで判断するのではなく、その株自身を見ることを大切にしています。

実生9年目を迎えるグラキリス

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