BL小説3つのお題チャレンジ!【noteでBL第10弾】
皆大好き「noteでBL企画」も第10弾ですって!
私は4弾からの参加なので、半分以上参加してることになります。
感慨深いですね……😊
そんな記念すべき第10弾の投稿日がやってきました!
わーい🥳🎉
パチパチ👏
もう楽しみ過ぎて、深夜なのに投稿しちゃう。
いいんだよね!? もう16日だよね??
詳細はこちらから🔽
今回は月さんのリクエスト(勝手にリクエストとして認識した)もあって、少年とちーちゃんで書きました。
同人誌版にすら登場してない音無父も登場しております。
そしてお題は……
「雨の日の恋」
「ルマンド」
「ダンボール」
うん、ルマンド美味しいですよね。
私はチョコリエール派ですけど。でもブルボンのお菓子はどれも好きです。
この前も大量に買って食べてましたし。
そんなわけで書きました!!
読んでやってください!
響の過去の話を入れたら暗くなっちゃった(てへぺろ☆彡)
なので気持ちばかりのコメディ要素も入れております。
今回は3533文字。3が多い。
いつもギリギリの文字数なんですけど、場面転換が少ない&登場人物が少ないので余裕でした。
毎回そうすればいいんじゃ……?
さて、いつもの読んでも読まなくてもいい登場人物紹介です。
■音無 響(おとなし ひびき)
人の話を聞かないし、人のためにとった行動は大体予想外の方向へいくけど、顔と声の可愛さで全て許されている。
周りが思うほど幼くない。
■千影 優(ちかげ ゆう)
柔らかい雰囲気の裏でヤンデレ気質が見え隠れしているが、顔と声の良さで全てごまかせている。
よくわからんけど金持ち。
■音無 奏(おとなし かなで)
ある意味全ての元凶。響のパパ。
学生時代も社会人になっても「一生懸命頑張ります!」というやる気だけで全てを乗り越えてきた。
家族愛はあるけれど空回りしまくっている。愛すべきポンコツ。
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雷の唸る音に嫌な予感がしたが、案の定雨が降って来た。
外出を早めに切り上げて正解だった。
本降りになる前にエントランスに滑り込むことに成功し、隣にいる子が濡れ鼠になっていないことに安堵する。
そこを待ち構えたようにマンションコンシェルジュに声をかけられた。
「おかえりなさいませ、千影様。お荷物が届いております」
手紙ではなく荷物が届くのは珍しい。
同じことを音無くんも思ったようで、2人で目を合わせる。
「ちーちゃん、何か頼んだ?」
「頼んだかも。覚えてない」
僕の回答に目の前の2人が眉をひそめた。
「ストーカーからかもよ」
「開けてみましょうか」
ストーカーという単語に先日起きた騒動を思い出したのだろう。
気を利かせたコンシェルジュが箱を開けていく。
中に入っていたのは呪われそうな贈り物でも血まみれの何かでもなく、大量の菓子だった。
その紫色のパッケージには見覚えがある。
「ルマンド?」
「ああ、思い出した。音無くん食べたいって言ってたでしょ」
ほんの数日前の出来事なのに全く記憶になかった。
ネットで即購入したことで、用は済んだとばかりに忘れてしまっていたようだ。
「そうだ! ひめちゃんが食べてたの見てボクも食べたくなったんだ。ちーちゃん、ありがとう! たくさんあるねぇ。食べきれるかなぁ」
「市媛くんにも分けてあげたら」
大量のお菓子に音無くんはご機嫌だった。
雨は降っているが、今日はこのまま問題なく1日が終わりそうだ。
そのことに心のどこかで安堵している自分がいた。
服を着替えてリビングでくつろいでいると、音無くんがノートパソコンを持ってきた。
いつもは自室に置かれているパソコンだが、今日はここで使うらしい。
雷が鳴っている中1人になりたくなかったのだろう。
「今日ねぇ、お父さんと通話するの。ちーちゃんもお父さんとお話する?」
「少しだけ。お話が終わったら変わってくれる?」
「いいよ~」
音無くんの父親は外資系の会社で働いている。
営業職で新規顧客の開拓をしているそうだが、世界中を飛び回り過ぎて、ほぼ日本にいない。
聞けば音無くんの祖父も世界中を飛び回る仕事だったらしい。
父親不在の家庭。
そこで子どもは母親を頼るしかないわけだが、この子と母親の相性は最悪だった。
息子よりも他の人間を選ぶくらいには母子関係は破綻していた。
ここで最悪だったのは、その事実を母子共に必死で隠していたことだ。
父を悲しませたくない息子と、夫に日本に帰って来て欲しくない母親。
歪な利害の一致だ。
両親の離婚に心を痛めている様子がないのが、彼の過去を物語っていた。
いくつか操作をした後、画面に男性の顔が映る。
年齢的には40代後半なのだろうが、いつ見ても若々しい。
音無くんの大きな丸い目とほんわかとした印象は父親譲りなのだろう。
頼りなさげで庇護欲をかきたてるような雰囲気が似ている。
「お父さん元気ー?」
『元気だけど大変だったよ~』
ゆったりした口調も同じだ。
『仕事で初めての土地に行ったんだけど、部族の偉い人に気に入られちゃってさ……俺が離婚してるのを聞いたらしくて、結婚適齢期の女性を紹介されて断るのに疲れちゃったよ』
人たらしの性質は相変わらずのようだ。
良いものだけではなく遠慮したいものまで引き寄せてしまうのは親子で同じらしい。
「再婚するの? じゃあ、音無・マサイ・奏とかになるの?」
『ならないし再婚もしないよ!! 話聞いてた!? 断ったってお父さん伝えたよね? それ言ったらお前だって音無・マサイ・響になるぞ。俺の息子なんだから。あとマサイって名字とかミドルネームじゃないから。紹介された女性はマサイ族の人じゃないから』
息子のおかしな発言に、父親のツッコミが冴えている。
「え、そんな名前やだ! お父さん再婚するなら、ボクちーちゃんのところの子になる!」
……会話がどんどん変な方向へと進んでいた。
音無くんは基本的に人の話を聞かない。それは父親が相手でも変わらないらしい。
『だから再婚しないの! 人の話を聞かないのは誰に似ちゃったのかな!? あと、千影響も結構語呂悪いからね!?』
「ちーちゃんが音無優になるからいいもん!」
自分のあずかり知らないところで改名させられそうになっている。
この場合、僕が音無くんの養子になるのだろうか。そうなると父子の関係は変わらないから、音無・マサイ・響のままだ。
教えてあげた方がいいのだろうか。
『そこは勝手に決めちゃ駄目だろ! 話し合わないと! そうだ、お父さん気になってたんだよ。先生に迷惑かけてないか? この前、光くんと話して……』
場の空気が一瞬で変わったのがわかる。
画面の向こうから真剣そうな声が聞こえてきた。
「その話やだ! 久我先生のところには行かない! ちーちゃんと暮らすの!」
『あ、こら響!』
音無くんは父親の言葉を無視してパソコンから離れてしまった。
離れた上にダンボールの砦に引きこもっている。
猫か。
先週の資源ゴミの日に出し忘れたダンボールが要塞になっていた。
ただし、頭から背中までしかダンボールで覆われておらず、腰から下は丸見えだった。
猫というよりも、赤ちゃんみたいな行動だ。
子ども返りでもしているのだろうか。
いつもは人の話を聞いたうえで無視することはあっても、言葉を遮ったり聞くことを拒むなんてことはなかった。
今日はご機嫌斜めの日だ。
四角い画面では音無くんと同じ丸い目の男性が困った顔をしていた。
「すみません。今日、雨降ってて、情緒不安定みたいで」
雨という単語に父親は察したらしく、申し訳なさそうに眉をさげている。
『ああ、雷鳴ってますね。……先生にはご迷惑をおかけして、何とお詫びを言ったらいいか……』
「そんなことありませんよ。家事を進んでやってくれているので僕の方が助かってます」
お世辞でも何でもなく本当のことだった。
あの子が来るまでは家事代行を頼んでいたが、今はもう必要ない。
モデルルームのように何もなかった家に物が増えた。
それは悪いことではなく、人の生活を感じられる家になったという意味で良いことだった。
『あの子のことを、よろしくお願いします』
画面の向こうで深々と頭を下げられた。
教師とはいえ、赤の他人である僕に子供を預けるなど不安しかないだろうに。
音無くんを預かるまでは大変だった。
ありとあらゆる人脈を使い、納得させ、こうしてあの子と一緒の生活を手に入れたのだ。
「もちろんです。……音無さんも異国の地で大変でしょうがお体には気をつけて」
ビデオ通話の画面を消して振り向くと、音無くんはすでにダンボールから出ていて、先程届いたばかりの菓子を口にしていた。
「夕食前にお菓子ばかり食べちゃ駄目だよ」
きっと甘味は別腹なのだろうが、一応注意をする。
今は自分が保護者だ。大切な子の健康管理は大事だろう。
「ちーちゃんも食べよ」
可愛らしい共犯のお誘いだ。
この誘惑に勝てる人間はいるのだろうか。
ほんの数秒前に発した言葉は撤回することにした。
「雷、ずっと鳴ったままだねぇ」
ルマンドを口にしながら音無くんが呟いた。
窓の外を見つめる顔はどこか寂しそうで、抱きしめてやりたくなった。
この子には暗い顔をして欲しくない。
慌てて衝動を抑え、己の意識を逸らすために話題を切り出した。
「音無くんは先生の家の子になりたいの?」
先程の通話で聞こえてきた会話の内容だ。
他の家に行くくらいなら僕と暮らしたいと、嬉しくなるようなことを言っていた。
「そういうわけじゃないけど……」
口ごもると同時に、いつも真っすぐにこちらを見る目が逸らされる。
ほんの少しの沈黙の後にこちらを窺うような目が向けられた。
「ちーちゃんの子になれば、ずっと一緒にいられる?」
普段は言わないような質問を投げて来るのは、精神的に不安定な証だ。
いつもは周囲から与えられる愛情だけで満足しているはずなのに、雨の日ばかりはそれだけでは足りないらしい。
僕はこの問いの正解を知っている。
「そんなことしなくても、一緒にいるよ」
そう言ってやれば、喜びと安堵が混ざった表情を浮かべることもわかっている。
頭を撫でる手に擦り寄る姿は、やはり猫みたいだった。
音無くんの僕に対する感情は可愛らしい恋心のようなものだろう。
普段は家族愛の方が近いかもしれないが、雨の日だけは違う気がする。
この瞬間は家族よりも親密な関係を求められている。
それは、恋人というのが一番近いと思う。
では、僕の音無くんに対するこの思いは何なのだろう。
これも恋の一種なのだろうか。
いや、そんな甘く優しい感情ではない。
執着心、独占欲、愛着、憐憫……
……罪悪感。
雨が降っている。
遠くで雷が鳴る。
この子とずっと一緒にいようと決めた日をなぞるような天候に、あの日の記憶が蘇る。
「……ごめんね」
僕の呟きは雷の音でかき消された。
《以下、あとがき!!》
いつものことだけど好き勝手書きました。
不穏大好き🥰
最初、「雨の日の恋」というお題から「恋」をすっかり忘れてて、ただの雨の日になってしまったのは内緒です。
何とか恋要素を付け足しました。
響にとって、ちーちゃんは初恋の人ということで。
そういうことにしておこう。
「ルマンド」「ダンボール」はお題を聞いて「私のことか?」と親近感が湧きまくりで、サラっと登場させることができました。
他の方がダンボールやルマンドをどう扱うのか楽しみです😆
実は今回2作目も書いております!
2作目は全く不穏ではない、ほのぼのコメディになりました✨
ほんとだよ!
ちょっと間を置いて投稿しようと思います。
ではでは、また後ほど。
起きたら会いましょう!
おやすみなさい~😴
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