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最近のユーチューブは疲れる

もしかしたら、ここ最近始まったことでもないのかもしれない。私はそれを「ユーチューブ過剰感染」と呼んでいる。つまり、誰もが動画を投稿でき、仕事にもできるというこの時代、ネットは同じ内容の動画で溢れかえっている。全員がそうではないが、最近増えてきている価値観の押し付け合いは、まるで戦争にも見える。そして同じ内容が何百回とも繰り返され、最近飽きてきた気がする。
では見なければ?といった意見もあるだろうけど、「新しい学び」や「音楽」といった利点もあるので、なかなか手放せない。個人的に特に問題だと思ってるのは、ショートとオススメ動画のアルゴリズムである。例えば、あるモノの購入を検討する時、私はそのモノが紹介されている動画を探すことがある。早く情報がほしいため、ショート動画の方が手っ取り早いと思い見てみる。最初の動画はなかなか興味深い。なのでスワイプして次のショートも見てみる。こうしたことを2〜3回続けると、知らぬ間に最初に検索したモノからかけ離れた内容にたどり着いている。ワンちゃん・猫ちゃん動画、おふざけ動画、スポーツの動画、人間関係の動画、全て元々探していた情報とは全く違う内容の動画に私の時間は食われていく。
動画のアルゴリズムの問題は他にもある。一度ある内容の動画を鑑賞しただけで、その内容しかオススメに出てこない。恋愛コーチの動画を一回見ただけで、ユーチューブを開けば「こういう女は男にモテる」だの「魅力的な女性は皆コレをしている」だの、まるで視聴者の私に何かが欠けているとでも言いたいのかという勢いで、不安がっている私の心にズケズケと踏み込んでくる。恋愛だけではない、全てのテーマにおいてだ。スポーツの動画を見れば、自分がいかにちっぽけで、下手くそな存在かを思い知らされる。芸術関連の動画でもそうだ。自分はただの趣味としているもの全てが、世界中のプロや天才と比較されているようで、ただただ無残な気持ちになる。
華やかな動画の世界には影も多い。最近はユーチューバーの離婚や別れが大量発生しているようにも思える。別に興味もないが、不思議と全てオススメに入ってくる。数ヶ月前までは「恋愛アドバイス」をしていた人たちだ。振り返ってみると、そういったアドバイスにそこまで価値があったのだろうかと思える。だって「結婚相手にこういう人を選べ」と言っている人が数ヶ月後に離婚しているのだ。
この問題は全ての内容に当てはまる。ミニマリスト動画の「こう生きろ」も、メイク動画の「これを買え」も、スポーツ動画の「この練習をしろ」も、すべてその後に「でないとお前は〇〇」といった脅しのような内容が多い。
でもそういった内容の動画は果たして真実を語っているのだろうか?視聴者は何に振り回されているのだろう?自分の人生を生きて、失敗して、失敗から学んで、虫けらのように地べたを這いつくばって無残で苦痛な思いをしながらも藻掻いたほうがよっぽど人間らしいのかもしれない。

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