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自分の夢をいち早く実現した旅写真家に嫉妬していた #嫉妬祭り

今から22年前。
2003年、私は書店でショックを受けた。
「アジアの瞳: Pure Smiles」
という写真集が出ていたからだ。

うらやましい。
というより悔しい。
認めたくないけれど
嫉妬だったんだと思う。

会社を辞めて海外旅行に行き
現地の人たちを撮影した写真が
写真集として書店に並んでいる。

私もこうした海外旅行の写真集を
出したいと夢見て
1999年に会社を辞めて
アジア3ヶ月の旅に出た。
その時に撮影した写真や
旅行記をまとめたものを出版したいと思い
出版社に営業したが
どこも出版してくれる会社はなかった。

なのに。
彼は私が出したいと思っていた
海外旅行写真集を出していて
しかも話題になっていたのだ。

三井昌志さんという方。
経歴を見れば1974年生まれで
私と1つしか年齢は変わらない。
三井氏が旅をしたのは2000年で
これまた1年しか変わらない。

しかも三井氏はもともと
写真関係の仕事をしていたわけではなく
一般会社員を2年していた。
それも私と同じだ。

私は出版社に目をつけてもらおうと
2000年2月から毎日ホームページで
ブログを更新していた。
三井氏は2001年から
ホームページを作成して更新していた。

ほぼ同条件。
しかも私の方が1年早いにもかかわらず
三井氏はホームページが評価され
2003年に旅写真集を出版していたのだ。

嫉妬する以外の感情はなかった。
なんで自分はダメで
三井氏は出版できるのだと。

三井氏は2005年にも写真集を出版。
さらに2006年には海外写真集を
グラフィック社より2冊同時発売していた。

私は2002年〜2004年まで
海外旅行ガイドブックの制作をする
編集プロダクションに転職したおかげで
海外取材を仕事にすることができ
ある意味では夢を叶えていた。
ただあまりに給料が安すぎて
2005年に金融・経済分野の
編集プロダクションに転職していた。

そんな時にまたしても三井氏が
2冊同時の海外旅行写真集を出版していて
いてもたってもいられなかった。

三井氏が出版できるのに
なぜ私が出版できないのだと。

今でも覚えている。
編集プロダクションで仕事している合間に
外出先から三井氏の写真集を出している
出版社に電話した。

担当者に変わってもらい
私も同種の写真を撮影している
カメラマンであり
たくさん写真ストックはあり
ホームページもそれなりに
アクセス数はあるので出版できないかと。

しかし電話口であっさり断られた。
「旅写真集はあまり売れてないので
今後このジャンルで出すのは難しいです」

なぜだ。
三井氏のは2冊も
出しているじゃないか。

でも私はあきらめなかった。
「海外旅行写真以外にも
猫の写真とかもとりためてます!
猫写真集とかどうですか!」

そしたらまさかの返答。
「それだったら可能性あるので
今度見せにきてもらっていいですか?」

まったくコネもなく
外出先から思いつきで
出版社に突然営業電話をしたところから
門前払いではなく
写真を見てもらえることになったのだ。

猫を撮影した写真を
プリントアウトしてアルバムにして
出版社に見せにいった。
可能性はあるので出版会議に出してくれた。

しかし数週間後。
「ノラ猫は汚いから無理って結論になりました」
とまさかの返答が。

でもなぜかその時の私は
あきらめなかった。
「あ、あの!工場地帯の写真とかも
撮ってるんですけど、どうですかね・・・」

まだスマホなど普及していない時代。
当時iPodに写真を入れられたので
撮影した工場地帯写真を何枚か見せたら
「これいけるかも!」という話になり
まさかの2007年。
私の初の商業出版写真集
「工場地帯・コンビナート」が
出ることになったのだ。

しかもそれは「背景ビジュアルシリーズ」と
名をつけられ
その後「団地・路地裏・商店街」「洋館」
「ヨーロッパの宮殿」「ヨーロッパの街並み」など
11冊も出版できることになった。

すべては三井氏への嫉妬から。
自分の写真集を出したい夢を
叶えることができたのだ。

嫉妬はいけないとか
他人と比べるなとか
よく言われることだけど
「あいつには負けたくない」
「あの人にできているなら
自分にもできるはずだ」
という原動力に変えることができれば
嫉妬していたことを
自分でも実現できるようになるはず。

<後日談>
そんな三井氏に2024年、
私のYouTube「好きを仕事にチャンネル」に
出演していただいた。
好きを仕事にしている人で
すぐに思いついたのが三井氏だったからだ。

ただその時に三井氏から
「かさこさんの活動、ネットでみてて
うらやましいって思ってますよ!
写真だけでなくいろいろな仕事
うまくやっていて!」
と聞いて驚いた。

嫉妬していた相手から
私も相手から少しだけだとは思うけれど
「嫉妬」されていたとは思いもしなかった。

インドをバイクで10周!
写真家三井昌志さんインタビュー

・・・・・
今回の「嫉妬」をテーマにした記事は
Jun Ikematsu / 池松潤 さんの
「斉藤ナミさん新連載スタート推し祭り」
―あなたの嫉妬note書いて一緒にワイワイしよう!
#嫉妬祭り

を見かけたので書きました!

この企画を知ったのは
看護師しょうこさんきっかけです!


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