【読書感想】服部まゆみ『この闇と光』|その感覚の名は啓蒙
まずは、私が購入したときについていた帯を見ていただけますでしょうか。

『裏切られたっ‼︎! ネタバレ厳禁⚠️ この作品ならではの世界観にあっと驚くこと間違いなし』
というやけにポップで軽快で悪目立ちする蛍光色の帯が目につくでしょうね。
しかし、美しい少女マンガのような表紙のイラストとは、なんともミスマッチ。
ダッセェな…とすら思いつつ、しかしこの文句に惹かれてーーいや、この表紙やタイトルと帯のミスマッチ感に誘われて、私はこの本を購入してしまった。
そして、この帯はとてもとてもとても重要なものだと、読み終わった今は思う。
この本を求める日本人に、この物語を届けるためには、この違和感が仕事をする。
少なくとも私に対してはそれを果たした。
下に出版社のホームページからあらすじを引用させていただきます。
すべての世界が崩壊する衝撃と快感。驚愕必至の傑作ゴシックミステリ。
森の奥深く囚われた盲目の王女・レイア。父王からの優しく甘やかな愛と光に満ちた鳥籠の世界は、レイアが成長したある日終わりを迎える。そこで目にした驚愕の真実とは……。耽美と幻想に彩られた美しき謎解き!
引用元を示すために出版社のURLを記してはいますが……できればアクセスしないでください。
うっかりレビュー記事など目に入れて、貴方の感情が損なわれることを危惧しています。
どうぞ、貴方の目でこの物語の残酷さを味わってください。
私はこの本の感想を綴ることを放棄してはいない。
今、懸命に日記帳にこの寄る辺ない感情を言葉にして書き綴っている。
それと同時に、この本と出逢うきっかけのなかった人に、どうかそのきっかけを与えられたらと思っている。
そして、あわよくばこの本を知っている人と知り合って、この衝撃を分かち合いたいと思っている。
今の私の気持ちは、そっとタイトルに込めておきました。私から言えることはそれだけです。
どうぞ良き本とのお巡り合わせを願っております。
