💠コラム的な:メシの話


📖『こころにしみる日々(上) 〜 愛と喪失と再生の獄中272日間 〜』

2023.2.28

留置場では弁当が出てそこそこおいしくそれはそれで悪くはなかったのだが、一方で暖かいご飯や汁物が食べたくて仕方がなかった。だから、拘置所に移送になってフツーに暖かいご飯や汁物を食べたときは感激だった。特に初日の豚汁はおいしくて感動した。あと、みそ汁がなぜかメチャクチャうまい!京都の高級料亭よりマウイとさえ思える。その他漬け物とか(ま、市販のものだと思うけど)。白身魚フライなんて、感動するくらいおいしかった(これも市販の冷凍品っぽい)。
また、留置場にいるときに人から、
「拘置所ではカップヌードル買えるで。お湯ももらえる」と聞いてたんだけど、でいきなしふたつ買ってしまい、これは久しぶりに食べても、そんなに感動はなかった。
シャバでいるとき同様、ふたつめを食べるころには飽きていた。ポテトチップはシャバの倍くらいかそれ以上においしかった。

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👉余談ですが、私は労役が強制執行されてから未決拘禁者(まだ刑が確定していない人)ではなく受刑者となり、それ以来、規則によってお菓子が買えなくなったのですが、その後もポテトチップの袋を棚に飾っていました。そんなもの(シャバを少しでも思い出せるもの)が部屋の片隅にあるのがとてもうれしく癒されていました。ところがある日それは、部屋の定期点検の際に
「これは捨てるで」ということで刑務官に持っていかれてしまったのでした。。。
今でも覚えてるけどあれは悲しかったな(2024.11.29)
で、それはそうとして、ある日、野外運動の際、職員(刑務官)としゃべっていて何かの拍子にその
メシを受刑者が作っている

ことを知ったのね。コストを抑えるためだという。
「レシピもあるしね」と。
「施設によっては業者が入ってるところもある」とも言っていた。
それを聞いて以来、私はしばらくの間飯がまずくなってしまった。
👉というか、
「一刻も早くここを出たい」と思いました。
「受刑者が作ったものを食べるなんて。。。耐えられん」とね(育ちがいいだけにね 😁 ま 冗談だけど)。
いや、気持ち悪いというか。。。自分のことを思っきし棚に上げてですけど (苦 2024.11.29)
で、年末にコロナ感染者が出て、職員が配膳をやり始め(それまでは受刑者)、やはりご飯がおいしかったので、
「誰が作っても同じなんだ」と、なぜか妙に納得し安心して元通りおいしく食べられるようになった。

もっとも、職員が調理していたかどうかは不明。勝手にそう思っていたまでのこと。麦飯にも慣れたせいか、白米よりもおいしく感じていて、出所後も自分で麦白飯を炊いて食べようと思っているほどである。というわけで、拘置所での食生活は、それなりに充実していて満足していた(おしるこもよかった!!!)。

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やがて刑務所に移送になり、また様相が変わってくる。まずご飯が冷えていて、汁物も基本的に生ぬるいことが多い。これは拘置所と大きく異なる点。受刑者の人数が増えるので仕方がないのかも知れない。
👉私が拘留されていた拘置所は収容人数も少なく小規模だった。一方、刑務所は前にも述べた通り、大規模だった(2024.11.29)

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そして、運動時間が拘置所の45分/1日から、30分/1日に減った分、食事の量も少なくなった気がする。で、当初メシがおいしく感じられなかったのだが、これが日に日に変わり、今は日々おいしくて仕方がない(イマイチっていうのは月に2品くらいかな。ま、自分が雑食だからっていうのもあるけど)。前にも書いたように、ヘタなホテルのバイキングよりよほど気が利いていておいしい。拘置所よりもさらにおいしい。臭い飯なんてとんでもない。

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そこで、これはどういうことなのか考えてみた。考えられるのは、拘置所よりも刑務所の方が長く拘留される受刑者が多く、人数も多いため、人材豊富となる。となると当然調理経験のある受刑者がシェフとなり、その下に就くのも経験者となることはほぼ間違いない。もちろん、栄養士がついていてレシピもあるのだろうけれど、同じレシピでも、調理経験者のちょっとした技や味つけによって出来上がる料理の味も当然変わってくるだろう(それが証拠に、留置場で知り合った人間に聞いた話によると、少年院のメシはまずかったという。キャベツのかたまりが皿の上にドーンと乗っかっていたりするという。それはともかく、つまりメシを作るのも少年となれば、熟練した経験者などおらず無理もないだろう)。
本当にそう思えてくるくらい、日々おいしいものが出てくる。そして味付けやメニューのセンスが良い。

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拘置所も悪くなかったが、それを上回る。生ぬるいのにこれだけおいしいのだから、暖かいともっとおいしいはず。もっとも、拘留生活という、楽しみが食べること、読書、ラジオ、風呂、新聞、寝ることくらいしかない環境下であるということと、食べる量のわりにちょっと運動し過ぎていて、常に少しひもじく、以前にも述べたように (👉関連するコンテンツ📖「斜め前のじじーと野外運動で遭遇 ~ 🏰今日のムショトピ ④ みたいな、🐦⬛つれづれ ムショ生活そのゴ、🧁ババロアシュー激ウマ!!! ~ 🏰今日のムショトピ ⑤ みたいな」)高校生のような味覚になっている恐れがあることも少なからず否定できないのも事実。

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ま、こんなことを書くと、
「ムショ生活も悪くないのでは?」などといった誤った認識をする者が出てくるといけないとは思うが(前に述べたことの繰り返しになりますが、実際言うまでもなく、ムショ生活は基本的に自由ではないので)、個人的な感想としては、留置場も拘置所も刑務所もメシは悪くなかった(2023.2.28)
🔗️📖P.82『2022.12.14~』💠「拘留生活は実はストレスフリー」💠「メシの話」
🔗️📖P.83『2022.12.14~』🐦⬛つれづれ ▷夜、のどが急にはしかくなる、💠「メシの話」🏰「ここに死刑囚はいない」
🔗️📖P.76『2023.3.8~』



『【隣の🔪犯罪論】 〜 誰もが超えてしまえる、その一線 〜』
🐦⬛🐦⬛❤️ここしみとは一線を画する異色作
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外伝『隣の🔪犯罪論』、ゲスト❤️スキ率70%突破。
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📢コンテンツを読んでくださった方へ

これは実は、全体でひとつのリアルなストーリーになっています。
🔰📖『ここしみ』 超・あらすじ
👉ざっくりと全体を把握したい方へ
❓📖『ここしみ』って?
👉全体像。壮絶な日々の果てに綴られた“特別な一篇”。こころに灯る何かを感じてもらえたら。。。
壊れた人生。それでも生かされた。だから今語り始める。「罪と罰」、「愛と絆と再生」、そして「本当の自由」の物語。私があそこで過ごした272日間と、その後の壮絶な日々を綴っています。
また、獄中「🏛️訴訟ゲーム」を通じて、冤罪、死刑制度、司法の闇など、現代社会の深い問題についても斬ります。他に、「🏰ムショトピ」といったゆるーいコンテンツも。
そんな風に、ひとつの人生の軌跡を通じて、「生きるとは何か?」「愛とは?」を問いかけます。
👉気になるコンテンツだけでもOK
👉だいたいの話は各話ごとの短編としても(多分)お読みいただけます
📖『こころにしみる日々(上)~ 愛と喪失と再生の獄中272日間 ~』
📖『こころにしみる日々(下)~ 灯りを求めて。出所、そして壮絶な日々 ~』
『💠コラム的な:』 👉📖『ここしみ(上)(下)』から抜粋したエッセイ集
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