『赤い靴』への憧れの結果👠、私の場合。
女性の何割くらいが赤い靴って持っているんだろう?
『赤い靴』ってとっても女性らしさの象徴の様に思える。『赤いルージュ』のように。

『シェイプ・オブ・ウォーター 』
異形の生物、喋る事ができない主人公、同性愛者の友人。『普通』からはみ出した者たちの切なくて美しい物語。
私は赤い靴を買った事が無い。今まで強烈に欲しいと思った事は無いけど憧れとかは何となくあった。ヒールは若い時から履けなかった。足が痛くなりそうで。もう20代からお年寄りマインド。
赤いバレエシューズやフラットシューズでも良さそうだけど、結局購入した事は無い。現実的に赤い靴に似合う服をそんなに持っていなかった。

昔からブーツとストラップシューズでも黒と焦茶がそれぞれあれば大体コーデは大丈夫だった。多分私の服がくすみカラーが多いからかもしれない。
くすみカラーに鮮やかな赤い靴はあんまり合わないよなぁ。
2025年の夏に自問自答ファッション教室に参加してから、細々と靴の試着の旅に繰り出した。
制服化スタイリストのあきやあさみさんに私に似合う靴を教えて貰い、初めて聞くブランドの名前を検索しながら靴の美しさや面白さにドキドキした。
そのリストの中にもう持っている『chausser(ショセ)』もあった。私が持っているのはトラベルシューズというストラップシューズで歩き易くてとても品がよく、長年重宝している。靴底が地球儀のイラストに彫られているのも可愛い✨トラベルシューズは黒も焦茶も揃えている。

黒は現在二代目。
『Dr.Martens(ドクターマーチン)』もあった。「カッコよく」て「クラシカル」。自問自答ファッション教室に通う前に自分で上記のキーワードを元に検索かけたら『Dr.Martens』が出てきた。実際店舗の前を通りかかったが、一見私にはパンチがあって強過ぎる印象があって店内に入るのを踏みとどまってしまった。
しかし自問自答ファッション教室に通った後は「そうか…こんなカッコよくゴツい感じの靴が客観的に見て私にも合うのか…⁈」と何か背中を押してもらった気がして恐る恐るある路面店に入ってみた。
初めて入った時は夏真っ盛りだった。基本的にイカつい雰囲気のブーツなどが飾られていたがサンダルのように素足でも履けそうなデザインもあった。
その中で一際目を引くツヤツヤした茶色いストラップシューズに目が止まる。
足の甲のデザインがスクエアのストラップシューズだった。ヒールは高く無いがソールがゴツい…重い…。でも何かかっこいい‼︎
「この靴、土台が赤なんですよ」店員さんが教えてくれた。「土台が赤で上から黒で塗装されているんです。」
えーそうなんだ!茶色では無いんだ!茶色に見えるけど実は赤ってところが何か素敵✨
実際履いてみるとストラップはベルト式で穴に止めなきゃいけないので、ちょっと面倒だった。少しゴムが付いてて伸びるタイプとかパチンと金具で止めるタイプばかり履いていた為だ。
真夏の軽装でしかも和柄をリメイクしたパンツを履いていた為コーディネートがマッチしているかは微妙だったが、形はとてもとても好みだった。
即決したかったが「ダメダメ、まだ私の靴の試着の旅は始まったばかりだから…」と言い聞かせてその時は何も買わずにお店を出た。

マーチンに和柄パンツを合わせていて
突っ込まれそうなコーデ。
一応自分が何を履いたかいつでも問い合わせができるように、店員さんにショップカードに商品の品番とサイズを記入してもらった。私は靴によって23.5か24になるからだ。
それから商品が変わるサイクルも聞いておいた。店員さんは「大体半年ですかね」と仰った。

踵がゴツい。
それから他に試着の旅に出かけたりしたけど半年近くあのドクターマーチンの靴が忘れられなかった。
カッコいいなぁ…初めて心から欲しいと思った赤い靴。赤くは見えないんだけど。
季節は真冬になり、また同じお店に向かった。無くなったらどうしよう…!半年過ぎたけどもう買えなかったりするかな?と不安が募る。品番を控えておいたからネットでも注文はできるけど、もう一度履いてから購入したかった。
お店には…あった。今度対応してくださった店員さんは私が欲しい品番は定番だから暫くあると教えてくれた。ホッと胸を撫で下ろしもう一度試着する。少し足の甲が狭く感じた。「足の甲ならすぐに革が伸びますよ」と伝えてくれた。確かにもう一つサイズ上げたら長さがあり過ぎて逆に足に不安定さを感じた。
結局23.5cmを購入する事にした。
ちょっと心配だったのだが、雨で靴底は滑るか?を聞いてみたら「靴底の凹凸がはっきりしててほとんど滑らないですよ」と伝えてくれた。

ドキドキしながらマーチンを持ち帰る。重いなぁ。重いけどカッコいいんだよなぁ。ホクホクとした気分で帰りのバスに乗った。
それから暫く近所をマーチンで散歩した。早く足の甲の革が伸びますように。重いんだけどソールのグリップが効いててドンドン脚を運んでくれる感じがあった。力強い靴だなぁ。見た目カッコいいだけあるなぁと思いながら。
歩いているうちに気がついたが右のくるぶしが靴に当たって痛い。後で知ったがくるぶしが靴に当たる事はマーチンではよくある事らしい。
百均で踵を上げるパットを買ったら解決できた。右だけパットが二重になっている。

電車に乗って遠出をし長時間歩いても大丈夫だった。多分スニーカーの方が軽くて快適だと思うけど、私がお洒落をしたい時はスニーカースタイルでは無いから嬉しかった。でもまだまだ歩いて私の足に馴染ませないと。
私がぼんやり描いていた『赤い靴』への憧れは力強いパンチのある靴へと昇華して手に入った。私が憧れているのは女性らしさでは無かったみたい。いや、女性らしさより力強いパンチの効いたスタイルを手に入れたかったのだと分かった。
そもそも普段のファッションのテイストも機能的にもショセの靴で大丈夫だったのだ。それでも違う自分を求めて自問自答ファッション教室の受講を望んでいたのだから。
自分が手に入れたものから自分の心の中を深掘りして腑に落ちたお買い物体験でした。
