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あなたに欠けているモノは?

私に足りないもの、数えてみた

三十路を過ぎると、人は妙に自己分析したくなる。
「私には何が足りないんだろう」と、夜中にふと考える。それも、真面目に。
というわけで、真剣に二十個数えてみた。

  1. 貯金

  2. 忍耐力

  3. 恋人

  4. 方向感覚

  5. 早起きする力

  6. 冷蔵庫の中身

  7. 決断力

  8. 部屋の収納スペース

  9. 締め切りを守る根性

  10. 自己肯定感

  11. 運動習慣

  12. お酒に強い体

  13. くせ毛を活かすセンス

  14. スマホの空き容量

  15. 老後の計画

  16. 洗濯物を畳む気力

  17. 恋愛経験

  18. 財布の中の小銭

  19. 常識

……はい、二十個。書き出してみると、なかなかの重症である。

貯金がないのは、当然の結果

まず貯金。これは笑うしかない。

給料が入った瞬間、お菓子とサブスクに消える。

「推しへの投資」という便利な言葉のおかげで、罪悪感すら薄れてきた。危険な状態だと思う。

忍耐力と決断力、両方ない

忍耐力がないのに、決断力もない。

これはかなり厄介な組み合わせだ。

すぐ諦めたいのに、なかなか決められない。だから何も進まない。

三十代なのに、進路相談が終わらない中学生みたいな精神状態である。

方向感覚のなさは、もう病気レベル

初めての場所に行くと、確実に一度は逆方向へ歩く。

Googleマップを見ながら歩いても、なぜか逆走する。

これは方向感覚がないというより、「逆を選ぶ才能」があるのではと最近疑っている。

冷蔵庫の中身がない、という切実な問題

冷蔵庫を開けると、調味料だけが佇んでいる。

野菜も、肉も、卵さえもない。

「今日は何を作ろう」ではなく、「今日は何が食べられるか」を考える日々。

これは、生活力の欠如そのものだと思う。

自己肯定感のなさは、もう慢性疾患

これは根深い。

何かを成し遂げても、「まだまだだ」と思ってしまう。

褒められると、つい否定してしまう癖もある。

自己肯定感というより、「自己否定感」が標準搭載されている気がする。

恋人も恋愛経験も、セットでない

恋人がいないのは、まあ仕方ない。
でも恋愛経験まで足りないのは、少し寂しい。
三十代になって、経験が浅いことに気づくと、地味に焦る。
でも焦ったところで、恋は降ってこない。

常識がない、というのは地味に痛い

これは自覚がある分、余計に痛い。
会話の中で「それ、知らないの?」と言われる回数が増えてきた。
知らないことに慣れてはいけないと思いつつ、慣れてしまっている自分がいる。

こうして数えてみると、本当に多い。

貯金も、決断力も、常識も、全部欠けている。

でも、こうして書き出してみると、意外と笑えてくる。

「私、こんなに足りないんだ」と思うと、なぜか少し気が楽になる。

完璧じゃなくていい、と誰かに許されたような気持ちになる。

そして、二十番目の「歯」について

さて、最後の「歯」である。

これは比喩ではない。

本当に、歯が欠けた。

正確には、右奥の一本。煎餅をかじっていたら何か鈍い音。

笑うたびに、少し歯抜けの自分がいる。

貯金がないのも、忍耐力がないのも、比喩として笑えるけれど、歯がないのは普通に困る。

食べ物が挟まる。冷たいものが染みる。

というわけで、私に足りないものは二十個。

貯金、忍耐力、恋人、方向感覚、そして、歯。

どれも欠けているけれど、案外、こうして書き出すと悪くない。

足りないものがあるからこそ、まだ伸びる余地があるということにしておきたい。

そして、歯だけは今すぐ埋めに行こうと思う。

これは比喩ではなく、本当に。

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