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Keychron Orca echoを予約した理由|ZMK分割キーボード勢から見た「既製品トラックボール分割」の衝撃


Keychronとギズモード・ジャパンのコラボ第2弾「Orca echo」。2026年6月19日にクラウドファンディングが始まり、開始1週間で支援額3億円を突破。ギズマート歴代最高額を更新した話題の分割キーボードです。

私も予約しました。選んだのは超超早割20%OFFのパッケージセット(ブラック・リニア軸)で、送料込み25,302円。到着は11月下旬の予定です。

ふだんSeaSide39やroBaといった自作の分割キーボードをZMKファームウェアで運用している人間として、「なぜ既製品のOrca echoをわざわざ買うのか」を、期待と不安の両面から書いておきます。到着したら、この記事の答え合わせをするつもりです。

Orca echoとは何か

公表されているポイントを整理すると:

  • 左右分割・49キーのコンパクトレイアウト

  • 右手親指位置に19mmトラックボール(セラミック支持球)

  • 左右両方にスクロールパッド、左側にホイール

  • 2段階のテンティングスタンド内蔵(傾斜角の調整)

  • 各サイド650mAhバッテリー内蔵のワイヤレス

  • 背面マグネットで左右ユニットを合体させて持ち運べる

つまり「キーボードから手を離さずにポインティングまで完結する」を、既製品の完成度でやろうとしている一台です。

なぜ自作勢が既製品を買うのか

正直に言うと、機能だけ見れば私の手元のroBaでほぼ実現できています。トラックボール付き分割キーボードという構成自体は、自作キーボード界隈ではKeyballシリーズをはじめ確立されたジャンルです。

それでも予約した理由は3つあります。

理由1: 「組まなくていい」ことの価値を測りたい

自作キーボードは、部品選定・はんだ付け・ファームウェア書き込みまで全部が趣味として楽しい。ただ、その楽しさは同時に参入障壁でもあります。「トラックボール分割が欲しいだけ」の人に自作を勧めるのは、正直ハードルが高い。

実際、roBaを使っていて感じるのは情報の少なさです。Keyballあたりと比べるとユーザーが少ないぶん、困ったときに検索しても答えが出てこないことがある。ある程度の検索力と「自力でなんとかする力」が前提になります。ケースの選択肢も少なくて、あってもBOOTHやメルカリで個人製作の3Dプリンター品を買うことになる。積層痕は気になるし、ビルドクオリティでは既製品にかなわないのが正直なところです。

Orca echoが既製品としてどこまで仕上げてくるかは、「人に勧められるトラックボール分割」が初めて生まれるかどうかの試金石だと思っています。

理由2: 19mmトラックボール+スクロールパッドの操作系

roBaのトラックボールで一番効くのは、ポインティングそのものより「マウスに手を伸ばさない」ことによる姿勢の維持です。Orca echoはそこに両サイドのスクロールパッドとホイールを足してきた。スクロール操作を左手に逃がせる設計は、自作機でもあまり見ない構成で、実際の使用感が気になっています。

ちなみに私のroBaは、ボールを転がすと自動でマウスレイヤーに切り替わって、クリックは右手ホームポジションのJ・K・Lで完結。スクロールはセミコロンの位置を押さえながらボールを転がすか、左手のロータリーエンコーダを回す、という運用です。こう書くとシンプルですが、タイピング中にボールへ触れたときの誤爆防止とか、どのキーを押したらマウスレイヤーを抜けるかの条件分けとか、細かいチューニングを積み重ねてやっと今の快適さになっています。Orca echoが箱出しでどこまでこの水準に来るのか。そこが楽しみでもあり、いちばん厳しく見たいところでもあります。

理由3: ファームウェアとカスタマイズ性がどこまで開かれるか

ここは期待というより「見届けたいポイント」です。

私の自作機はZMKで動いていて、トラックボールを触ると自動でマウスレイヤーに切り替わるAuto Mouse Layerを組み込んでいます。この種の「ポインティングとタイピングの継ぎ目を消す」設定ができるかどうかで、トラックボール一体型の快適さは大きく変わります。

ただ、ZMKには面倒なところもあって、設定を変えるたびにファームウェアをビルドし直す必要があります。キーマップをちょっと直したいだけでも毎回コンパイル待ち。トライ&エラーを回すなら、QMK+VIAみたいにその場で書き換えられる環境のほうが正直楽です。Orca echoのカスタマイズがどちら寄りの体験になるのかは、快適さに直結するポイントだと思っています。

Orca echoのファームウェアがどの程度カスタマイズに開かれているのか、レイヤー設計やマウス周りの挙動をどこまで作り込めるのかは、現時点の公開情報だけでは判断しきれません。ここは実機で確かめて、続編記事で詳しく書きます。

不安点も

期待だけ書くのはフェアではないので、予約時点で感じている懸念も残しておきます。

  • 49キーは人を選ぶ:レイヤー操作が前提のキー数。既製品として「誰でも使える」入口に立てるのか、それとも結局レイヤー設計の学習コストを要求するのか

  • 親指トラックボールの位置:手の大きさとの相性問題は、こればかりは実機でないと分からない

  • 重量とテンティングの安定性:バッテリー込みの重さがデスクでの安定に効くのか、持ち運びの負担になるのか

  • 内側の追加キー:roBaはHやGの横にもう1キーあって、これが地味に便利。私はここに伸ばし棒(ー)を置いています。Orca echoのレイアウト的にこれは…また新たなキーマップ探しの旅が始まる可能性大ですね

まとめ:11月を首を長くして待て!

期待と不安が入り混じってるこの時期、予約商品が手元に来るまでのこの時間がもしかしたら一番たのしいのかもしれない。
「発送されました」のメールを首を長くして待つことにします。

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