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【京便り・0623】 夏至が通り過ぎ、落日の場所も北山から戻って来る、

 6月21日の夏至が過ぎて、随分と北の山の稜線まで上がっていた、京都の日が落ちる山の稜線の位置も、これからは毎日少しずつ、南に下がってくる、

 京都盆地の北側、左京区の上に住んでいると、北山に近い分だけ、お日様が落ちる山の位置が、夏至から冬至に連れて、南に下りて来るのが、よくわかる、
 夏至の頃、北の果てまで上がったお日様が、半年先の冬至になる頃には、愛宕山を通り越して、嵐山の先の西山まで下りて来るのだから、毎年のこととはいえ、思わず「ご苦労さん、」と、声をかけたくなってしまう、
 
 昇る朝陽と同じように、日暮れどきになると、山に落ちてゆくお陽様に、手を合わせているお年寄りの姿を、よく街角で見たものだったけれど、いつの間にか、自分もそんな感覚の、年齢になってしまった、
 とても気軽に、お日様にお声がけする、などということはできない、
 
 京都では、北から南に行くことを、「下ル」、南から北に、向かって行くことを「上ル」、という、街の中心より北側に位置する御所が、この街に中心になったいるから、御所に向かって「上がる」、御所から下々へ「下る」というのだ、と言われているのを聞くことが、多いのだけれど、
 
 この街に住むと、実際の土地の高低差による上がり下がり、そして、夕陽が西の山に落ちてゆくその位置によって、「上がり下がり」を、日々感じているのではないかと、、、
 住んで十余年が過ぎて、やっと思えるようになった、京都新参者の日々、、、

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