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ボードゲームで遊ばせていただけなのに、気づいたらお金の教育になっていた話

「お金の話って、子どもにどう教えればいいんだろう」

そう思いながら、なかなか行動に移せていない親御さんは多いと思います。

私も息子が小学生のころ、同じ気持ちでした。

元小学校教師として26年間教壇に立ってきた私でも、「息子にどこからどうやって話したらいいか」と悩んでいました。

そんな私が最初にやったのは、机に向かわせることでも、ドリルを買うことでもありませんでした。

何気なく子どもに買ってあげた人生ゲーム。

何と、これがお金の教育のきっかけになったのです。


「算数っぽいな」と思っていたら、もっと大事なことを学んでいた

人生ゲームを家族でやっていたころ、正直なところ「まあ計算の練習になるかな」くらいの感覚でした。

ところが遊んでいるうちに、息子はこんなことを口にするようになりました。

「パパ、保険って入ったほうがいいの?」
「給料って、仕事によって全然違うんだね」
「お金が足りなくなったら借りるしかないの?」

ゲームの中で、保険証券を持つと事故のときに助かること、職業によって収入が違うこと、足りなければ借金になること——

そういう現実の「お金の構造」を、遊びながら自然に体感していたのです。

これは偶然ではありません。

人生ゲームの中には「選択→結果」の要素が多く組み込まれています。

このため、子どもは遊びながら自然とお金の仕組みを学ぶことができるのです。


なぜ9〜12歳がお金教育のゴールデンタイムなのか

小学校中〜高学年(9〜12歳)は、お金教育を始めるのに最も適した時期です。

この年齢になると、抽象的な概念(損得・リスク・将来のこと)が少しずつ理解できるようになります。

また、「自分で考えて選ぶ」という行動が楽しくなってくる時期でもあります。

ゲームの中で「どっちを選ぶか」「今使うか、後で使うか」を繰り返し考えることが、そのままお金を使う力を育てることになります。

逆に、この時期にやらずに先送りにすると、中高生になってからの習慣づけは一段と難しくなります。


ゲームで学べる「お金の3つの感覚」

ゲームを通じてお金教育をする最大のメリットは、楽しみながら自然と身につくことです。

具体的には、次の3つの感覚が育ちます。

① やりくりの感覚

予算の中で何を買うか、何を我慢するか。ゲームの中でこの選択を繰り返すことで、「限りあるお金をどう使うか」という感覚が育ちます。これは大人になってからの家計を管理する力につながります。

② リスクとリターンの感覚

「ここで投資するか、しないか」
「保険に入るか、入らないか」

人生ゲームには選択肢のマスがあります。

選んだ結果が良くも悪くも返ってくる体験を重ねることで、リスクを考えながら判断する力が育ちます。

③ お金の流れを見る感覚

収入があって、支出があって、残るのが手元のお金。

この流れをゲームの中で何度も体験することで、「お金は動くもの」という感覚が自然に身につきます。


今日から家庭で使えるゲーム・体験3選

① 人生ゲーム(推奨年齢9歳以上)

言わずと知れた定番のボードゲームです。

職業の選択、給料、保険、借金、資産の売買——現実のお金の流れをそのままゲームに落とし込んだ設計になっています。

勝負がルーレット次第という要素も、「思い通りにならないこともある」という現実感につながります。

家族全員で対等に楽しめるのも大きな魅力です。

② モノポリー(推奨年齢8歳以上)

土地を購入し、家や建物を建て、他のプレイヤーから家賃を受け取りながら資産を増やしていくゲームです。

不動産投資の基本的な仕組み(購入・賃貸・売買)を体感できる内容で、交渉の駆け引きも楽しめます。

スーパーマリオ版や子ども向けのモノポリージュニアもあるので、子どもの年齢や好みに合わせて選べます。

③ スーパーのレジ体験(日常の中の体験)

ゲームだけでなく、日常の買い物も立派なお金教育の場になります。

スーパーで「今日の予算は1,000円。好きな食材を選んでいいよ」と子どもに任せてみる。

おつりをどう計算するか、税込の金額に気づくか、何を優先して選ぶか——

これだけで、算数力と判断力と節約感覚が同時に育ちます。生きたお金の経験に勝る教材はありません。


やってはいけないお金の教え方

一方で、気をつけてほしいことがあります。

それは、
「お金の話は汚い」
「お金のことをあれこれ言うのは、はしたない」という感覚を、
無意識に子どもに伝えないことです。

ゲームや体験でお金を学ぶことの良さは、お金をポジティブに「扱えるもの」として捉えられるようになることです。

お金は怖いものでも汚いものでもなく、使い方を知ることで人生の可能性が広がるもの。

その感覚を、遊びの中で育ててほしいと思います。


まとめ

9〜12歳は、お金教育のゴールデンタイム

・ゲームは「やりくり・リスク・お金の流れ」を自然に教えてくれる

人生ゲーム、モノポリー、日常の買い物体験で手軽にスタート

・親がお金をポジティブに扱う感覚を、見せてあげることが大切

「勉強」として教えようとすると、子どもは興味を持ちません。
でも「一緒にゲームで遊ぼう」と誘えば、子どもは喜んでやりますよ。

今週末、家族で人生ゲーム、やってみませんか?


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