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今はもう消えてしまった京都の本屋のはなし・11


つい先月も書いたばかりなのに……(涙)。
今までの記事をまとめたマガジンはこちら。


この度、無念にも閉店されるのはこちら、大丸京都店に入っていたふたば書房。


大丸に入られたのは1986年。結構な老舗ではないですか。
Lマガジンの記事によると、全国の大丸で本屋が入っているのは京都店だけだったそうです。ちょっと意外。
「百貨店」、「百貨」を扱う中に本が入ってる、てステキな感じがするのですけどねえ。



ここが閉店しちゃうの、あまり大きな声では言えないけれど、大丸、キミが悪い、とちょっと思っております。
と言うのはですね、コロナの辺りからかなあ、大丸、いわゆる「催し物フロアでの物産展」をやらなくなってしまったんですね。
大丸京都店のふたば書房、まさにこの「催し物フロア階」にあった。
これってなかなか、ちょっと珍しい感じでありました。「北海道物産展」とか「バレンタインフェア」とか「夏物バーゲン」なんてのをやってるすぐ横に本屋。文化欲と物欲が仲良く並び立っている。

特に食べ物系の物産展の時は、まさに本屋の目の前に腰掛けて飲食できるスペースがあって、皆さん美味しくお菓子やお弁当をいただきつつ何気なく目の前に並ぶ本を眺めている、という光景が普通に見られました。
多分、「物産展に行くついでにあの新刊買おう」という明確な目的を持った人のみならず、もともと本屋に行こうとは思ってなかった人も「あー、あれ出てたのか、買おう」「あの雑誌面白そう、買って帰ろう」なんて感じで吸い込まれていたんじゃないかと思います。

また、ここの特色は子供向けの本が多くあったこと。
そもそも店舗面積が結構小さいんですが、そのかなりの部分を子供向けの本が占めていました。
これもきっと、物産展にやってくるご家族連れ狙いだったと思うんですよね。大人の買い物に退屈したり、食べ物に飽きた子供をぐんぐん吸い込む。手練れの仕事です、ふたばさん。

それなのにコロナのせいか、大丸さん、京都店だけじゃなく殆どの店舗でいわゆる「専用フロアでの物産展」的なものをやめてしまった。かろうじてバレンタインフェアは行われていますが、京都店ではこのフロアではなく別の階、普段は美術展とかを行うイベントホールでの開催になってしまいました。これが正直、大変に狭くてイートイン的なものもなく、あまり心踊らない。


そしてもともとの「催し物フロア」だった空間はおシャレ家具屋さんに。
いや、勿論、家具は全然悪くない。家具大事です。自分も大好き。

……が、家具、そんな買わない。めったに買わない。数年に一度あるかないかです。
つまりそのフロアに行く用事がほぼなくなった。行かなくなった。


正直、大丸京都のふたば書房、本当に小さい。そして「元催し物フロア」、つまりはレストランフロアを除くもっとも上の階にある。
つまり「本屋に行くぞ」という明確な意思がある時にわざわざ選ぶ対象にはならないのですね。
ここを利用する時はいつも、物産展に行って「あ、そういえばアレが出てたから買おう」と思い出して買う、という流れでありました。

多分、自分以外の多くの京都市民の皆様もそうだったんじゃないかなあ。物産展やらなくなってから、わざわざ7階まで上がってまで本屋に行く理由がなくなっちゃったんですよね。
悲しいことに先月閉店しちゃいましたが、まさに足元、大丸の地下出口出てすぐのところにくまざわ書店があったし、もう少し西に行けば大垣書店がある。地下道からすぐで、四条辺りをうろつく大半の人の通り道です。そっちで間に合っちゃうので、わざわざ他に見るものもない上の階まで行く理由がないんですよね。

そりゃ閉店もしちゃうよなふたば、という感じです。トップの写真撮りに行きましたけども、本当に客がいないのよ7階フロア。
ちょっと大丸さんが憎い。あんなに楽しかった物産展をやめてしまった、という意味でも憎い。
特に大丸の北海道展、本当に好きだった。ぶっちゃけどこがやっても似たりよったりになりがちな北海道物産展で、大丸だけは特別だった。
何が特別って、セイコーマートのクロワッサンがあったんですよ(笑)。これがもう本当に安い&美味しくってねえ。忘れられない。
もういい加減再開してもいいんじゃないかしら、大丸さん……。


そんな訳でふたば書房さん、もっともっと他の店舗で頑張って、という気持ちです。大丸のあのフロアでは、居残り続けたとしても正直もう発展はなかろうと思うもの。
自分が行くのは、ゼスト御池か京都駅店が殆どですが、絵本カフェなんてのもやっておられるんですね。素敵な試みです。その内行ってみたい。


しかし、もう当分はこのシリーズの新記事は書きたくないな……(涙)。
 
 
 

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