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映画『宝島』を観て──沖縄出身の私が感じたこと


目次
1. はじめに
2. 映画『宝島』の時代背景
3. 観てよかった理由3つ
4. ネタバレ感想(※注意)
5. 映画が投げかけるテーマを考えてみる
6. おわりに


1. はじめに

公開2日目に、娘と一緒に映画『宝島』を観に行きました。

本記事はその感想です。
一部ネタバレを含みますので、ご注意ください。

また、あくまで私個人の視点・体験を通じたものですので、どうか温かい目でご覧いただければ幸いです。


2. 映画『宝島』の時代背景

舞台となるのは、戦後からしばらく経った時代の沖縄。
そこは「日本でもなくアメリカでもない」“オキナワ” と呼ぶにふさわしい場所。

私は196●年、那覇生まれ・那覇育ちです。幼い頃は沖縄市やコザという地域には「簡単に行ってはいけない。訪れることは危険⚠️」という暗黙の空気があったことを良く知っています。

これまで戦時下の映画はいくつも観てきましたが、この時代を描く映画はなかったので、「宝島」に対しては、特別な期待感がありました。


3. 観てよかったと思う理由3つ

もし「観に行こうか迷っている」方がいるなら、迷わずこう伝えたいです。
「百聞は一見に如かず」──観る価値があると、強く思っています。


その理由を3つに整理しました。

❶中途半端感を感じない

史実に基づきながらストーリーがちゃんと設定されてるし、演者がきちんとはまっているので、違和感なく受け止められます。プラス、音、音楽、当時のセット、車などの再現性、その他の出演者やエキストラもです。

❷ラストの着地

しっかりとした余韻を残してくれました。
(私にとってはこの余韻がアツかった)

❸キャスト陣の熱量が圧倒的に高い

実力派俳優たちが本気の“うちなーぐち”を使い熱演しています。
熱量も高く観ていて圧倒されました。
描くのが難しいこの時代を、ワンシーンワンシーン生々しく演じている俳優陣。
本当に素晴らしかったです。




4. ネタバレ感想(※注意)

特に印象に残ったのは、ラストの海辺のシーンです。


海のそばにあるお墓にオンちゃんを弔う際に「これからだね~」とつぶやく参列者たち。

主人公グスクが砂浜で佇んでいると、オンちゃんの幻影が現れます。
現実には存在しないけれど、確かにそこにいると感じさせる表情。

その表情に込められた想いや願いに、
心が震え、涙がこぼれました。

別の戦果

は何だったのか。

それは「ウータの命」でした。
オンちゃんが行方不明になってから、残された仲間は周囲の誤解や疑念を背負いながら生きています。(オンちゃんによる陰謀説が囁かれてたり)

「いつか、かんなじ、でーじまぎー戦果あぎんど~」
(訳: いつか必ず大きな戦果をあげてやる!)と生き急ぐレイ。

しかし実際のオンちゃんは、
自分の命をかけて「ウータの命」を守り過ごしていました。

結果として、ウータは米軍の銃によって、その若い命を落とします。

その事実は理不尽さと共に、
命をどう繋いでいくのか」という問いを突きつけてきました。


5. 映画が投げかけるテーマ

この映画を観終わったとき、私の中に残った問いは一つです。

「希望」や「未来」とは何なのか。
私たちの先祖が、日々必死に生きながら切実に願ったものは何だったのか。
それは人それぞれ違っても、共通して見失ってはいけないものがあるはず。

琉球侵攻、146年前まで独自に築いていた琉球王国時代、80年前の地上戦、戦後のアメリカ統治時代、そして今も続く事件や課題。

時代に翻弄されその歴史を踏みにじられてきた経験を持つ 私たちの"沖縄"。
そして今もまだ無くならない紛争や戦争。
オンちゃんの表情から
「次の世代へ繋いでいくこと!」
受け取ることにしました。

そしてまた、次の世代へ残すべきものの1つに「人を差別しないこと」があると思っています。
(ウータは今で言うアメラジアン)

「命どぅ宝」 (=命こそ宝)

出自や国籍に関わらず、共に生きること。

これまでの沖縄の歴史がまさにそれを教えているのではないかと。
「宝島」を観ることで、あらためてそれを思うことができました。

大友監督がなぜ今『宝島』だったのか。もし「命」や「未来」や「希望」を描くのであれば、戦後80年という節目に沖縄がある今だからだったのではないか。

今年、このタイミングで公開されたことは沖縄生まれの一人として感謝しています。

6. おわりに

邦画を映画館で観ることがあまりない私ですが、今回は事前に予定して足を運びました。
(るろうには全編、映画館で観ました!
 あ、レジェンド•バタフライもw)

結果として、大きな余韻と学びを得られたと思っています。

皆さんにとっての「希望」や「未来」とは何ですか。
そして「次の世代へ何をどう繋ぐのか」。
私も、ちゃんと考えてみようと思います。


あとがき

今回初めてnoteに投稿してみました。
最後まで読んでくださり、感謝します。
作品に対する個人の感想でしたので、丁寧な気持ちで綴りました。
また機会があれば、読んでいただけたらです。
それではまた。


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