詩『潮流』
花巻かおり
引き潮を見つめるときはいつも
恐れが冷たいらせんとなり 私の心臓をしめつける。
穏やかに確実に、海はひっそり戻るだろうか。
夜の闇の中で、以前と同じように。
それとも遠い沖にとどまるのだろうか、
砕けた貝殻と 色あせた夢を残して
太古の波の記憶と同じように。
ただ確かな愛を 美しい貝殻に閉じ込めている。
或る日旅人が それに耳を当てるとき
真実の愛の音を 聞くだろうか。
(了)
2020年1月

※著作権は、花巻かおりにあります。
※無断転用・転載等はお断りいたします。
引き潮を見つめるときはいつも
恐れが冷たいらせんとなり 私の心臓をしめつける。
穏やかに確実に、海はひっそり戻るだろうか。
夜の闇の中で、以前と同じように。
それとも遠い沖にとどまるのだろうか、
砕けた貝殻と 色あせた夢を残して
太古の波の記憶と同じように。
ただ確かな愛を 美しい貝殻に閉じ込めている。
或る日旅人が それに耳を当てるとき
真実の愛の音を 聞くだろうか。
(了)
2020年1月

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