🌱不登校「人がたくさんいると怖い」を深掘りしてみる
学校=人がたくさんいる場所
不登校の子ども達の口から「人がたくさんいると怖い」という言葉を聞くことがあります。
私自身も人混みが大嫌い。
人に酔ってしまうことがあるので、できるだけ避けるようにしています。
でもそれは「怖い」という感覚ではありません。
不登校真っ只中の頃、我が家の子ども達も人が集まる場所を「怖い」と言いました。
友達との関係すらできるだけ絶とうとした長男と、大人は大丈夫でかつ親友とはべったりでも他の同級生からは逃げまわった次男。
同じように不登校という状態であっても、ふたりのパターンは異なりました。
なぜ人が集まる場所を恐れてしまうのでしょうか。
「不登校」を一括りにはできないのと同様、「人がたくさんいると怖い」についてもその理由は多岐にわたります。
今回はその点についてもう少し解像度を上げてみたいと思います。
人がたくさんいる場所が怖いと感じる要因
人が多い場所を怖いと感じることには、いくつかの要因が考えられます。
一般的に言われる原因を挙げてみますね。
■他人からの視線や評価を気にする
自己評価が低かったり、他者からの評価に依存したりしている場合、他人の視線や評価を過度に気にしてしまうことがある。特に思春期に多い。
■過去に嫌な経験がある
人混みで不快な経験をしたことがトラウマとなり、苦手意識につながる。
■パーソナルスペースの侵害
自分のパーソナルスペースが侵害されると感じ、不快感やストレスとなる。
■感覚過敏
周囲の音や匂い、視覚刺激に敏感な人は、人混みの中でこれらを処理しきれず、強いストレスや不快感を感じる。
■社会不安障害(社交不安)
他人から注目されることや評価されることに対し、強い不安や恐怖を感じる。
どれか1つに絞られるわけではなく、これらが組み合わさることで、より恐怖や不安が生じることもあります。
要因は複雑に絡み合い、より一層人が多いと怖くなる。
不登校になってしまうのはもはや必然な気すらしてしまいます。

また、年齢や成長具合によっても要因や捉え方が変わってきます。
■小さいお子さんの場合
小さいお子さんであれば「実は感覚過敏があった」ということがこの時点でわかることもあるでしょう。
いわゆる HSP とも呼ばれますが、例えば教室のざわざわした音が耳の中で反響しているように聞こえたり、少し大きな声が怒鳴られているように感じられたりするそうです。
これは外から見ていても全く気づきませんよね。
子ども自身もこんなにうるさい場所にはいられないと思っていても、それをうまく伝えられないだけでなく、先生や親に理解してもらえないケースが想像できます。
突然泣いたり、学校に行けなくなることが起きるのは、ずっと心を削られ続けて限界に達してしまったからだと思います。
ついこの前までは元気に明るく登校していたはずなのに、ある日突然不登校になってしまう…
幼い心がどれほど傷ついていたのだろうと思うと、辛い気持ちになってしまいます。
■高学年のお子さんの場合
高学年以降になってくると、思春期に差し掛かります。
ただでさえ思春期は心と体のバランスが崩れる時期。
言いようのない感情が沸き上がって苦しい時、自分自身がどこかおかしいのではないか?と感じることもあります。
またこの時期は、自分を客観視することができるようになるのと並行して、自分と他者とを比較するようになります。
自分が周囲よりも(その時点で)劣っていると感じる点を見つけてしまうと、みんなから嫌われてしまうのではないか、自分は最低なのではないかという恐れに変わります。
それがそのまま自己肯定感の低下や自己否定に変わっていきやすい時期なのです。
さらに自己否定が過剰になってくると、自分が周囲からどう思われているのかが気になり、目線が耐えられなくなることが起こります。
そうなると、とてもじゃないけれど教室に入れない。
不登校になってしまうケースが起きてきます。
そしてもう1つ、忘れてはならないのが周囲の同級生も同じような状態であるということ。
お互いがお互いを比較し、自分を卑下するだけでなく、嫉妬心なども芽生えることから、ギスギスすることもあるのですよね。
周囲との接し方がさらに難しいものに感じられることもあります。
思春期であるがゆえの心の複雑さで、うまく周囲に伝えられずにひとりで抱え込んでしまう事態になりかねません。
自分のことが嫌いになり、自暴自棄な発言が増えるなど、これまでは異なる様子に親としても戸惑うかと思います。
もしかすると、親としては小さい子以上に注意しておきたい時期と言えるかもしれません。
■特性によることも
我が家の子ども達の不登校時期を振り返った時、私はこれら以外の要素にも思い当たりました。
前述の項目ももちろん含んでいるのですが、彼ら自身の凸凹や特性によるところが多いに関係している部分があったと感じます。
少しでも参考になれば幸いです。
ここから先は
¥ 300
もしお気に召しましたらサポートいただけますと、とても喜びます✨いただいたサポートは自己研鑽のために活用致します!
