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夏の音~掌編小説&短歌【シロクマ文芸部】
夏の音といえば、祭り囃子だ。
あの人は中学生の頃から、お囃子の保存会で篠笛を吹いている。
だから夏祭りが近づくと毎日練習だ。
同級生に「ピーヒャラピーヒャラ」とからかわれても無視していた。
今日は夏祭り、私がおしゃれして浴衣を着てもあの人は目もくれない。
山車と一緒に練り歩き、篠笛を吹いている。
祭りが終われば保存会の人たちと打ち上げだ。
お酒が飲めないのに夜中まで参加して、私の寄り付くすきはない。
友達はみんな浴衣姿でデートして、肩を寄せ合って打ち上げ花火を見て、風鈴なんか買ってもらったりしてるのに。
でも、あの人の一生懸命な姿はやっぱりカッコいいと私は思う。
山車に近づきすぎないように、後をつけてこっそり見ている。
風にのって響いてくる篠笛は、単なるピーヒャラじゃない。
澄んだ音色が心に浸みて、なぜだか少し悲しい気持ちになる。
夏の音
風鈴 花火と かき氷
櫓に響く きみの篠笛
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#シロクマ文芸部 に参加しました。
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