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hoshizoramochi
踏切プロデューサー【毎週ショートショートnote】
プロデューサー幸田は、自分のオーディションを「踏切」と呼ぶが、その理由を誰も知らない。
フリーライターの私は興味を持った。
知人に頼み込み、取材許可証を入手した。
審査をパスした三十人が、いよいよ踏切オーディションで自己PRをする。
「一番の方どうぞ」
幸田は眼鏡の奥から鋭い瞳で参加者を見る。
緊張して口ごもり、不合格の人。
歌って踊るはずが、イントロで不合格の人。
幸田の判断は非常に早い。計ってみると二十秒だ。
二十秒?
わかった!
私は原稿を書くためにすぐ会場を出た。
踏切の遮断機が完全に降りてから、列車が到達するまでの時間は、標準二十秒。列車事故を取材した際に知った。
幸田は二十秒の間に、参加者の合否を判断する。
だから「踏切」だ。
謎が解けた!
興奮していて、私を尾行するスタッフに気づかなかった。
その夜、幸田が来宅した。
「わかったんですね、踏切。でも謎にしておきたいんです」
幸田が腕時計をチラリと見る。
私は息を飲んだ。
これは、二十秒以内に幸田の心をつかまなければ……!
(427字)
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お題「踏切オーディション」
ちょっと字数オーバーしました m(__)m
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