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ハーメルンの隕石の伯父さん【毎週ショートショートnote】

そのおじさんは昨日、道に迷った高齢者に声を掛けて付き添っていた。
今日は、下校する四年生の隼人はやとたちを呼び止める。
「見てごらん、隕石だよ」
黒く光り、明らかに普通の石と違う。
「一つずつあげよう」
「いいの?」
隼人たちは目を輝かせ、小指の先ほどの隕石を手のひらにぽんと乗せてもらった。
「おじさん何やってる人?」
「おじさんは伯父さんさぁ。きみのパパのお兄さんだよ」

その話を聞いた隼人の父親は青くなって怒った。
「パパに兄さんはいない。詐欺だ」
父親は学校や市役所に怒鳴りこんだ。
実は生まれる前に死んだ兄がいたので「隼人の伯父さん」を名乗られて腹が立ったのだ。
おじさんが助けた高齢者は数日間行方不明だったので、発見者に謝礼が出るはずだったが、それももみ消された。

数日後、学校帰りに隼人はおじさんを見かけた。
気難しい顔でずんずん歩いている。
その足元で何かが光った。
「こないだの隕石だ」
おじさんのカバンに穴があいていて、歩いた跡を示すように小さな隕石が落ちて点々と続いている。
「おじさーん、隕石落ちてるよー」
隼人は大声を出したが、おじさんは進んでいく。
「おじさーん」
他の子どもたちもどんどん寄ってきて、一緒におじさんを追いかけた。
彼らは百人を超える集団になり、町はずれの『葉芽留武はーめるんの森』の中に入っていった。

そして、森からは誰も出てこなかった。

残された石を調べると確かに隕石だったので、大人たちは、どこかの星でみんな楽しく暮らしていてほしい、と願うしかなかった。

(619字(ルビ除く))

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#毎週ショートショートnote に参加しました。
お題「隕石の伯父さん」

文字数大幅にオーバーです。すみません m(__)m

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【今日の画像】みんなのフォトギャラリーから。
「子どもたち」で検索。
ぞろぞろと歩く子たちの画像を探したけどなかったので、隼人くんのイメージで。

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