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思い出の服~エッセイ【シロクマ文芸部】

思い出の服を、誰もが持っているだろう。
保管している人も、心の中にあるという人もいるだろう。
私は引っ越し等で古い服は結構断捨離してしまったので、思い出の服は心の中にある。そして写真の中だ。

先日、ある投稿のため1990年に撮影された写真を探していた。
デジカメやスマホはない時代だ。印画紙に焼かれた写真を手に取って見ていると、当時着ていた服が目に入り、いろいろなことを思い出す。例えば……

(1)カットソーのワンピース
上半身は黒のハイネックのノースリーブで、スカート部分は白と黒のボーダーがローウエスト切り替えでドッキングされていた。
スタイルがよく見えたし(ここ大事)、スカートとお揃いのノーカラージャケットもついていたので「きちんと感」もあって重宝した。

(今の私の声)脇汗が気になるから、ノースリーブ苦手だと思って避けてるのに、昔は着てたんだ私?!

(2)たぶんポリエステルの花柄シャツ
白地に、赤を基調としたけっこう大胆な花柄が描かれていた。
ゆったりめのシルエットで、リゾート感にあふれていて、遊びに行く時に着ていたと思う。
ポップス時代の大江千里さんの夏のライブ『納涼千里天国』にも着て行った。

(今の私の声)けっこう派手!(←もちろん覚えてたけど)そういえば柄物はずいぶん着ていないなぁ。
最近は、着まわしできそうな無地やストライプやボーダーばかり。色もモノトーンやブルー系ばかりで、朝ドラ『あんぱん』の蘭子さんカラー?って感じ。

(3)からし色のTシャツ
宮古島で自分へのお土産に買った。
『WORLD’S TRIATHLON』の文字と、自転車に乗った人と走っている人と泳いでいる人のイラストが描かれていた。
宮古島と言えばトライアスロンの大会が開催されることで有名だが、当時はそんな知識も興味もなく(笑)ただイラストが可愛いと思って、気に入って着ていた。

(今の私の声)私はブルべ冬だから、本当はからし色は似合わないんじゃないのかなぁ。それにしてもあのTシャツを着ていた時は、将来結婚して夫になった人がトライアスロンに挑戦して、何度か完走するなんて思ってもみなかったから、人生って面白いよね(宮古島の大会だったらもっと面白かったけど)。

……と、何枚か思い出の服を語ってみると、約30年後の(今の私の声)が言う「着まわし」とか「ブルベ」とかがつまらなく思えて仕方ない。

そんなことは気にせず、もっと「かわいい」とか「素敵」とか気分で服を選んでもいいんじゃないか?
いつの間にか、知識や常識で凝り固まってしまった気がする。
よし、秋冬物を探しに行こうか!
モノは増やしたくないのだけど……(((^_^;)

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【今日の画像】お気に入りだったTシャツ。どちらもたくさん着た。処分する時に撮った写真。
右→文中に出てきた宮古島のTシャツ。
左→日比野克彦さんのイラストTシャツ。本の付録(?)だった気がする。

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