「デブ」ってどこからが「デブ」なんや!!!
2025年12月、1人の青年は恋をしていたッ!
名は「かなりでかい猫」(以下猫)、体重が90kgあるらしい!でかいというか重い!
この駄文は彼が幾多の悲しみ、絶望、そして仲間たちとの友情を経験し、ムキムキマッチョ韓国風雰囲気イケメンエロがり男子を目指す物語である。
・プロローグ
2人の出会いはある夏の夜…海の見えるベンチで知人と酒を煽っていた猫は、遠くから歩いてくる女の子がいることに気がついた。
メタ的に何かが始まりそうな予感がする…!しかし、猫の好きなアーティストは「銀杏BOYZ」!マインドがいつまでも童貞のままなので声をかけることができなかった!
※余談だが江口寿史のトレパク騒動以降、彼がジャケットを手がけた「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」のTシャツが着づらいと猫はボヤいている。
このままでは彼女が遠ざかっていく…その刹那!一緒にいた知人が女の子に声をかけチャンスの欠片を拾ったのだった!猫はこのエピソードを誰かに話す時、「まぁ、平たく言うとナンパで知り合ったかな」などとスカしているらしい。お前何もしとらんやんけ。
・おデートの日々
その場のノリでLINEを交換した猫は、彼女(以下サリー)と密かに連絡を取り合っていた…。サリーはカフェが好きとの事!当然カフェの知識は微塵もない猫。血眼になってスマホとにらめっこするのであった…。
映え(死語)そうな店を発見しウッキウキで情報を送るとサリーも行ったことがないお店との事で絶頂した。恍惚とはまさにこの事か。普段はしない癖に予約なんかをしてオーシャンビューのオシャカフェでランデブーをした。彼はこの日の日記に「おいおい、俺の時代が来ちまったんじゃねェかァ???」と目立つようにか赤ボールペンで綴っている。
それ以降も、別のカフェや行楽地など順調におデートを重ねる猫。告白は秒読みかと思えたが…
・恋愛アマチュアやきう選手
繰り返しになるが猫はマインドが銀杏BOYZすぎて告白に踏み切れずにいた。その手には確かに最高のタイミングを逃した悪い手応えがあった。
一流の打者は3打数で1本ヒットを放つと言われている。恋愛も同じだ。3回目のおデートで決めるのが定石…。重ねに重ねたおデートは既に4回に達していた。
このままではまずい、次の休日まで待てん!!ということで猫は平日夜のディナー作戦を立案・発動した。
するとサリーは食事の後にイルミネーションを見に行きたいと言ってくれた。君はイリュージョンな急展開に冷めやらぬ興奮が沸々と湧いてくる。これが恋愛ってやつの正体なのですかい!?
よし、今なら行ける…。闘え兵よ、傷だらけのその身体で!猫は5回目のバッターボックスに立つのであった。
・失楽園
12月某日、イルミネーションは何となく綺麗だった。正直楽しむ余裕はなく、いつ告白しようかという思いばかりが情念を支配していた。
結果は、5打数0安打…
好きという気持ちが引き金となり、猫は皮肉にも楽園を失った。
しかし、学んだこともある。自分自身が恋愛に何を求め、自分自身に何が足りないのか。その答えに近づけた気がする…ありがとうサリー。
“Don't look back in anger”最後に彼女がそう言った気がしたンゴねぇ…←台無し
・支給品BOXを見ろ!!
楽園の崩壊を祝うかのように新しい年がやってきて、特に何も無いので地元に帰ることにした。恋を失って帰る地元は、力尽きて運ばれてくるモンハンのベースキャンプに似ていた。
久しぶりに会う高校の同級生や親戚。そんな人たちと交わす会話の一つ一つは、仕事ばかりでルーティン化した日常にメスを入れてくれるような懐かしさと新鮮さがあって不思議な感覚になる。友達には「デブ」と言われ、いとこに脱毛を始めた話をしたら「その前に痩せた方がいい」と痛恨の一撃を見舞われた。
猫は遂に決意する。もう決して悲しまなくて済むように。今年こそはムキムキマッチョ韓国風雰囲気イケメンエロがり男子になってみせると…。
支給品BOXの地図を握りしめ、猫は寒空の九州をただひたすら南へと駆けていった。
(終劇)
※この物語はしばしばフィクションです。実在の人物・団体とたまに関係があります。
