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旅行記⑥ 三陸・岩手旅行記終章(酒田・快速海里乗車記)

 ご覧いただきありがとうございます。北風小僧です。今回は三陸・岩手旅行の帰路をご紹介します。なお一連の旅行の続きであるため表題は「三陸・岩手旅行記」としていますが、終章では岩手はほぼ登場しません。岩手に期待して開いてくださった方には申し訳ないですが、どうか最後までお付き合いいただけると嬉しいです。第一編(気仙沼・釜石)、第二編(盛岡、花巻)も公開しておりますので、こちらもぜひ合わせてご覧ください。

概要・行程

 2025年3月、宮沢賢治と東北の風土に憧れて岩手を旅した北風小僧は、その帰路新潟在住の友人を訪問することにしました。「北海道・東日本パス」をフル活用すべく、普通列車を乗り継いで岩手から奥羽山脈の反対側、新潟を目指します。行程は以下のとおりです。

北上→横手(北上線)
横手→秋田(奥羽本線)
秋田→酒田(羽越本線)
酒田観光
酒田→新潟(快速海里)

はるか新潟へ

さらば岩手

 北上泊の翌朝、北上線の始発列車に乗って北風小僧はまだ夜もあけやらぬ北上の街を後にしました。列車は北上盆地をまっすぐに横断し、みるみる奥羽山脈に近づいて行きます。まもなく列車は山越えにかかり、周囲の雪はいっそう深くなります。

ところどころ雪は列車の窓より高く積もっていた。とはいえこれも日常茶飯事のよう

朝日を浴びて輝く湯田錦秋湖を過ぎると列車はほっとゆだ駅に到着。駅構内に温泉がある駅として全国的に有名なこの駅ですが、本数が少ないため途中下車はかなわず外から眺めるにとどめます。その後まもなく岩手・秋田県境を通過し、3日間滞在した岩手県に別れを告げたのち列車は県境の街、横手に到着しました。横手といえば増田の古い街並み、今回は時間の都合で訪れることができませんでしたがいずれ行って見たいものです。駅では横手焼きそばが熱烈にアピールされていたものの朝7時ではまだ店は開いておらず、朝食はコンビニに甘んじざるを得ませんでしたが、戯れで買ったいぶりがっこおにぎりは望外に美味しかったです。

写真1 SONY DSC-RX100
換算41mm, ISO200, F/6.3, 1/125s
北上線の車窓から湯田錦秋湖を望む

  30分強の乗り継ぎののち、次は奥羽本線の普通電車で県都秋田を目指します。新幹線「こまち」号に抜かされつつ約一時間後秋田駅に到着。すぐにやってくる羽越本線の酒田行き普通電車に乗り換えました。今回秋田は通り過ぎるだけになってしまったので、今度ぜひじっくり訪れたいと思います。
 秋田から酒田までは普通電車で2時間弱、途中車窓には日本海や鳥海山の美しい風景が広がります。しかしながらこの区間の普通電車の座席は旅情のかけらもないロングシート(通勤電車で一般的な中央の通路を向いて向かい合わせに座る座席)で、残念ながら車窓を眺めるのには適していません。本数が少ないゆえ混雑が激しく仕方がない側面があるのは理解していますが、それでも外を眺めたい人も多いだろうにな、と思います。車窓を眺めたい向きには特急「いなほ」号を、ということかもしれませんが、こちらも秋田〜酒田間は極端に本数が少ないのが泣きどころです。ともかく、電車は酒田駅に到着。しばらくの間酒田市内を観光することにします。

酒田観光

 まずは駅の南西側にある山居倉庫群を訪れます。北前船の昔から米の集積地であった酒田の港に、米の保管を目的として明治26年に建てられた倉庫で、なんと2022年まで現役だったそうです。倉庫横には欅並木があり、春から秋にかけてはさぞ美しいことでしょう。

休日ということもあり観光客はそれなりにいた

 倉庫見物を終えたら一度駅の方角に戻り、お昼を食べることにしました。海の幸のイメージが強い酒田ですが、実はラーメンも有名ということでラーメンをチョイス。ワンタン麺はチャーシューが非常に美味でしたが、例によって店名を覚えていません。
 昼食後は駅の北西の海が見える公園「日和山公園」に向かいました。今回は時間の都合で見ることができませんでしたが、日本海に沈む夕陽が大変綺麗なスポットだそうです。酒田は奥の細道にも登場する街であり、日和山公園には芭蕉の句碑もありました。
続いて訪れたのは、隣接する「山王さん」こと日枝神社です。小高い丘にある境内は広く、良い雰囲気でした(なぜか写真が残っていません)。日枝神社といえばの山王鳥居(一番上の横木上に三角形が載っている形の鳥居)もしっかりと見ることができました。

写真2 PENTAX K-1 + TAMRON SP AF 28-75mm F/2.8 Di (A09)
50mm, ISO200, F/8, 1/125s
焦点距離がピッタリ50mmになるとなんか嬉しい

海里の旅

 酒田から乗車したのは、不定期で運転される快速「海里」号です。4号車のダイニング車両は旅行商品のみの扱いですが、2号車のコンパートメントと1号車の座席車はマルス販売がされています(2号車は売店になっています)。北風小僧が乗車したのは1号車の指定席で、車窓を最大限楽しませるため車内は高床、座席は窓側に傾けて配置されている上前後間隔は新幹線なみに広いなど、かなり豪華な内装でした。あくまでも快速列車扱いであるため、指定券さえ購入すれば青春18きっぷや北海道・東日本パスで乗車することができます。
 「海里」は臨時列車ゆえ、途中何箇所かで後続の定期「いなほ」を先行させるための長時間停車があります。冬季の新潟行きの便では鶴岡と桑川がそれにあたり、改札外を散策することができます。鶴岡駅での停車は約30分で、流石に鶴岡八幡宮などを訪問する時間はありませんが、駅前の食文化発信拠点「FOODEVER」はそれなりに楽しめました。一方の桑川駅は「道の駅 笹川流れ」に隣接しており、名勝「笹川流れ」を見物することができるほか「海里」停車中のみ特別の味噌汁とソフトクリームも販売されます。こちらも停車時間は約30分です。

写真3 PENTAX K-1 + TAMRON AF70-300mm F/3-5.6 Di MACRO (A17)
換算459mm(APS-Cクロップ), ISO400, F/7.1, 1/125s

日本海に沈む夕陽を眺められる人気列車とあって乗客はそれなりにいましたが、山側には空席も見受けられました(北風小僧は予約戦に出遅れたため山側でした)。広大なフリースペースがありそこからも車窓を楽しめる上、山形・新潟県境にかけて朝日山地が望めるためなんだかんだ山側も景色は悪くありません。長時間停車の関係で酒田〜新潟間の所要時間は「いなほ」より1時間ほど長いですが、普通列車を乗り継ぐ場合よりははるかに早くなります。同区間の指定券は「いなほ」の1140円に対し「海里」は840円と安い上、前述の通り車内は海里の方が豪華ですので、いなほではなくあえてこちらを利用するのもありかと思います。

快速「海里」は外観も凝っている。桑川駅にて

 列車は日没後の18:38に終点の新潟駅に到着しました。このあとは友人と再会し、しばし新潟の魚とお酒を楽しみました。

結び

 天候により予定をやや変更したとはいえ、今回は岩手旅行は非常に実りあるものになりました。とはいえ岩手県内には今回訪問を見送った遠野をはじめとして、三陸北部の久慈に岩泉、小岩井と魅力的な場所がまだまだたくさんあります。近い将来訪れることを楽しみにしています。

 三編に渡った三陸・岩手旅行記はこれでおしまいです。最後までご覧いただきありがとうございました。感想、間違いの指摘などありましたらコメントでお伝えいただけると嬉しいです。

お願い
拙い作例ではありますが、もし写真を転載される場合はコメントにて一言お知らせの上出典を明記いただきますようお願いします。また、写真は全て周囲の方に配慮して撮影しています。

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