アニメを見るより、自分の妄想を見る方が楽しくなってしまった話
動画サイトを開くと、ずらっと並ぶアニメ一覧。
10代、20代の頃はアニメが大好きで、毎日のように作品を追っていました。
でも大人になるにつれて、少しずつアニメを見る本数が減っていきました。
「どうして昔みたいに作品を追えなくなったんだろう?」
気になって調べてみると、
生活が忙しくなったから。
現実が充実してきたから。
大人になると、作られた物語より自分の人生に向き合う時間が増えるから。
色々な意見が出てきました。
なるほど、自分もそういう時期なのかな……と、なんとなく納得していました。
でも漫画を描く仕事をしている以上、
「コンテンツに触れないのは勉強不足なのでは?」
と思い、最近は意識してアニメを見るようにしています。
そして、最近気づいたことがあります。
私はアニメに興味がなくなったわけではなく、むしろ逆で。
作品を見る時に、
「自分が物語から受け取りたい感情」
が、昔よりかなり明確になっていたんです。
もちろん作品には、その作品が一番面白くなるための展開があります。
キャラクターの成長だったり、テーマだったり、作者さんが描きたいものだったり。
でも見ている途中で、
「あ、このキャラクターとの関係性、もっとこういう方向に進んだら自分に刺さるな」
「この設定なら、こんな展開も見てみたいな」
と思った瞬間、頭の中で勝手に別ルートが始まってしまう。
そして気づけばアニメを見る手が止まって、
「俺の考えた最強の〇〇」
を脳内で作っています。
そこで気づきました。
昔よりアニメを見なくなった理由。
それは、物語への興味がなくなったからではなく。
自分が感じたいカタルシスが明確になりすぎて、
「探す」より「作る」方に快感を覚えるようになってしまったからなのかもしれません。
昔、二次創作BLを描いていた頃にも似たようなことがありました。
原作作品の中から、自分の好きなキャラクター、自分の好きな関係性、自分の萌える組み合わせを探す。
もちろん、それもすごく楽しい。
でもある時、
「あれ……?自分の理想100%のキャラクターを作って、理想100%の関係性を描いたら、最高なのでは?」
と気づいてしまいました。
そこから一次創作を始めました。
そして、どうやら私はキャラクターだけじゃなく、物語そのものでも同じことをしているらしい、と。
作品を見る。
↓
刺激を受ける。
↓
妄想が始まる。
↓
気づいたら自分の物語を作っている。
もはや鑑賞というより、創作の燃料補給になっています。
ちなみにチャッピーに「私の考えた最強の展開と原作、どちらが万人受けしますか?」と聞くと、だいたい原作に軍配が上がります。
どうやら私の妄想は、万人に愛されるラーメンやハンバーグに、山盛りのパクチーを追加する作業らしいです。
それでも、そのパクチーが刺さる人もきっといるはず……!
と信じながら、今日もせっせと脳内厨房で妄想料理を作っています。
