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真夏の食欲不振に寄り添う。タンパク質が取れない日に「お出汁」で養生

こんにちは、鍼灸師のかんのです。

7月も、今日で終わりですね。

いちばん暑さの厳しい時期を、
なんとか越えてきたところ。

ここで一度、立ち止まって振り返るのに、
ちょうどいい節目だなと思います。

今日は、夫から聞いたお話をきっかけに、
真夏の養生について書いてみたいと思います。

「食が細くなってしまって」

夫はパーソナルトレーナーをしているのですが、
通ってくださっているご年配の女性が、
こうおっしゃったそうです。

「夏でしんどくて、食が細くなってしまって。
体重も落ちてきたの」

暑さで食欲がわかない。
この時期は本当に多いと思います。

そのとき夫が伝えたのは、こんな言葉でした。

「あまり気にしないで、
食べられるものを食べてくださいね」

こういう時に
「あれはダメ」「これを食べなきゃ」
と言い出すと、本末転倒になってしまう。

食べること自体がしんどい人に、
正しさを問うても、
余計に苦しくさせるだけです。

まずは、食べられるものを。
それが、いちばんです。

東洋医学で見る、夏の食欲不振。

東洋医学でも、夏の食欲不振には、
ちゃんと理由があると考えます。

この時期は、強い暑さと、
まとわりつく湿気が、
同時にからだを襲ってきます。

そして、湿気がいちばん苦手なのが
「脾(ひ)」という胃腸のはたらきです。

湿気にやられると、脾の力が落ちて、
食べたものを消化する力そのものが弱ってしまう。

東洋医学で考えても、夏に食欲がなくなるのは
暑さと湿気で胃腸が疲れているという、
当然のサインなのです。

胃腸は、食べたものから気や血をつくり出す、
生命の土台。

土台が弱っているときに、
無理に重いものを詰め込んでも、
うまく力にはなりません。

だからこそ、食べられるものを、少しずつ。

そうめんでも、スープでも、果物でも。
胃腸が「これなら受け取れる」と言っているものを、
やさしく届けてあげる。

そして、こういう時に
私がいちばんおすすめしたいのが「出汁」です。

夏こそ、出汁。

食欲がない時、
固形のものを噛んで飲み込むのは、
なかなかしんどいものです。

でも、何も食べられないままだと、
気も血もつくられず、
どんどん力が落ちていってしまう。

そんな時、出汁は
胃腸にほとんど負担をかけずに、
からだが必要とするものを届けてくれます。

出汁には、アミノ酸やペプチドといった
消化しやすい形になった成分が含まれています。

固形のタンパク質が取りづらい時に、
ちょうどいいのです。

東洋医学的に見ても、これは理にかなっています。

胃腸が弱っている時、
東洋医学では「胃の気(いのき)」を
まず立て直すことを大切にします。

胃の気とは、
食べたものを受け入れて、力に変えていく
いちばん根っこの働きのこと。

あたたかくて、消化に力がいらないもの。
それが、弱った胃の気を
そっと目覚めさせてくれます。

昔から、病み上がりに
おかゆやスープをすすめるのは、
そういう理由なのですね。

そして出汁は、それをいちばん軽い形で
届けてくれるものだと思っています。

丁寧に引くのが難しくても、大丈夫。
市販のパックになっているもので、じゅうぶんです。

私は、塩を入れないお出汁を、
そのままよく飲んでいます。

不思議なもので、飲んでいるうちに
「あ、何か食べられそうかも」
という気持ちが戻ってくることがあります。

冷たいものばかりで疲れた胃腸に、
あたたかい出汁をひとくち。

夏こそ、試してみてほしい養生です。

まだまだ続く猛暑日。

8月も、まだ暑い日が続きます。

食べられない日があってもいい。
うまく動けない日があってもいい。

そういう時は、
「あれもこれもダメ」と自分を追い込まずに、
食べられるものを、食べてくださいね。

そして少しでも余裕がある日は、
暑さに気を付けながら、
ほんの少し、からだを動かしてみる。

それで、じゅうぶんです。

夏の後半も、
どうぞご自身をいたわりながら、
お過ごしくださいね。

🌸今日のまとめ

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