ただのほくろが悪性だった話。
22歳、消防士だった私の足に突然できた“ほくろ”の話
はじめに
20歳から消防士として働き、誰よりも健康で、気力も体力も満ちていた。
毎日の訓練で汗を流し、重い装備を背負って何十段もの階段を駆け上がって、病気なんて無縁。むしろ、救急隊員として傷病者を手当する側だった。
そんな私の人生が、ある小さな“ほくろ”から静かに変わり始める。
見覚えのないほくろとの出会い
ある日、ふと左足の指の間に“見覚えのないほくろ”を見つけた。
最初は気にも留めなかった。
でも形はいびつで、場所も妙で、どこか気持ち悪い。
「なんか変だな。」
なんとなく嫌な感じ
でも「ほくろ=病気」なんて聞いたことないし。
若いし、健康には自信がある。
そんな理由で、そのまま放置した。
時間が経つほどに増す“嫌な予感”
しばらくして、ふと思い出してそのほくろを見ると、
前より少し大きくなっているような気がした。
なんとなく形も崩れている。
なんとなく黒さが濃い。
でも当時の私は “ほくろの癌” という言葉すら知らなかった。
でもある日、
私が唯一欠かさず見ていた番組「ザ・世界仰天ニュース」で見た“ほくろの癌”の回をみた。
その回では、
ただのほくろだと思っていたものが実は悪性で、
最終的に命を落とした人のエピソードが紹介されていた。
まさか、と思った。
でも、信じたくない。
調べれば調べるだけそれな気がした。
病院に行こうと思った理由
私は毎日毎日、ほくろの癌について調べた。
すると出てくる情報が、私のほくろの特徴と全て一致。
いびつな形
大きくなる
足の裏など気づきにくい場所にできることもある
「もし悪いものだったらどうしよう」
そう思いながらも、胸の奥のざわつきは消えなかった。
家族に話すと心配させてしまう。
だから私は何も言わず、ひとりで病院へ行くことにした。
「99%違うと思うよ」
地元の総合病院の皮膚科を予約した。
診察室で先生は私のほくろを見て、こう言った。
「あなたは若いし、これは白人の人に多い病気だから、99%違うと思うよ。
今までこの年齢での事例を見たことないし」
普通なら安心するはずだった。
でも私は、なぜかその言葉を信じられなかった。
自分の中で
“この違和感を見逃すのはダメだ”と覚悟していたので、
「検査に出してください。」
と伝えた。
その決断は、今振り返ると
人生を分ける一言だった。
先生はその場で部分麻酔をし、ほくろを切除して検査に回してくれた。
その日は、診察台で切り取って縫う作業をして帰った。
あとは結果を待つだけ。
病院を出た帰り道、足を引きずりながら歩きながら、
「もしあれがテレビで見た病気だったら…?」という最悪の想像が止まらなかった。
死ぬかもしれない
なんてリアルに想像できない年齢だった。
想像したくなかった。
次の記事では、
検査結果を聞いた日。
について書いていきます。
