ヨットは風上へ直進できるか?
ヨットは風上へ直進できるか?
お読みいただきありがとうございます。
最初に、答えをお伝えします。
「ヨットは風上へ直進できるか?」の問いの答えは、「いいえ」です。
ただし、図1に示すように、風上に向かって、40°から50°のクローズホールドを繰り返すタッキング航法を使えば、直進ではなくジグザグですが、風上方向へ進行できます。

ベルヌーイの定理
ベルヌーイの定理(Bernoulli's principle)は、簡単に言えば、「流体の速度が増加すると圧力が減少する」という原理です。
一様重力のもとでの非粘性・非圧縮流体の定常な流れに対して、以下の式が、流線上で成り立ちます。
$${\displaystyle {\frac {1}{2}}v^{2}+{p \over \rho }+gz=\mathrm {constant} }$$
ただし、$${\displaystyle v}$$ は速さ、$${\displaystyle p}$$ は圧力、$${\displaystyle \rho }$$ は密度、$${\displaystyle g}$$ は重力加速度の大きさ、$${\displaystyle z}$$ は鉛直方向の座標を表します。
すなわち、流体の速度が速いと、圧力は小さくなり、逆に、速度が遅いと、圧力は大きくなり、流体の速度と圧力が反比例することを意味しています。
揚力
図2の揚力の概念図が示すように、ベルヌーイの定理により、翼やセールにおいて、下の流体の速度が、上の流体の速度より遅くなる形に、翼やセールを設計すると、下の圧力の方が、上の圧力よりも大きくなり、圧力差分の力が働きます。その力は、抗力と揚力に分解され、揚力分だけ、翼やセールを持ち上げる力が働きます。

ヨットの構造と前進力
ヨットには、ハルと呼ばれる船体があり、セール(帆)と呼ばれる空気中の翼があり、ヨットが水の上に浮かんでいると見えませんが、ヨットの底には、キールと呼ばれる水中の翼があります。
実際のヨットでは、セールの表と裏で、空気の速度が異なり、そして圧力差が生じ、それが揚力となります。
その揚力は、図1のように、進行方向に対して、斜め前方方向の力になります。
その揚力の横方向の力(横力)は、水中のキールにかかる水の抵抗(抗力)により、横力の大部分は、打ち消されます。
その揚力の縦方向の力(前進力)だけが残り、ヨットの船体は前方へ推進してことになります。
ヨットの推進方向と漢字の画方向
ヨットのことを調べていたら、風上から0°から40°方向へは、直進できないことが分かりました。
我々が、漢字研究を始めた時、漢字の画で、←,↖,↑の3方向は、禁止方向(Inhibit Directions)であることが分かりました。
すると、残りの5方向を、5母音の↗(O), →(A), ↘(E), ↓(I), ↙(U)に割り当てると、語音文字の漢字を、表音文字にできるのではないかと、気がつきました。
いよいよ、次回から、漢字の画素について書くことにします。どうぞご期待ください。
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