帝京大学助産学専攻科の倍率・過去問・看護学一般・志望理由書・面接を徹底解説

帝京大学助産学専攻科について、募集人数、入試日程、看護学一般の筆記試験、過去に出題された問題、800字の志望理由書、面接、出願資格、学費まで詳しく解説します。
帝京大学助産学専攻科は、東京都板橋区の板橋キャンパスに設置された1年制の助産師養成課程です。募集人数は15名。入試は看護学一般の専門科目、面接、志望理由書などの書類審査によって行われます。
英語試験と独立した小論文試験はありません。また、入試機会がⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回設定されていることから、首都圏の助産学専攻科としては受験しやすそうに見えます。
しかし、筆記試験の「看護学一般」は母性看護学だけではありません。精神看護学、老年看護学、成人看護学、小児看護学、社会保障制度、看護過程、計算問題まで幅広く出題され、そのうえで母性看護学・新生児看護には、助産師国家試験に近い難度の問題も含まれます。
帝京大学は、母性看護学だけを重点的に学べばよい学校ではありません。
看護師として必要な基礎学力を広く確認したうえで、妊娠・分娩・産褥・新生児に関する一段深い知識、記述力、助産師として学ぶ目的まで総合的に評価する入試です。
なお、大学の入試資料ダウンロードページは2027年入試情報を掲載したと案内していますが、2026年7月26日時点で助産学専攻科から実際にダウンロードできる詳細要項は「入学試験要項2026」です。次年度の日程については、最新PDFへの差し替えを必ず確認してください。専攻科の基本的な募集構造と試験内容については、現行の公式情報と過去の受験報告を基に解説します。
帝京大学助産学専攻科とは
帝京大学助産学専攻科は、2014年4月に開設された1年課程です。板橋キャンパスには医学部附属病院が隣接しており、高度医療を提供する大学病院を身近に置いた環境で助産学を学びます。
教育では、地域医療、チーム医療、高度医療を柱とし、助産に関する幅広い知識と技術だけでなく、人間の性と生殖に関する健康と権利を支援できる能力、助産師としての社会的使命、地域の母子保健へ貢献する力を育てることを目的としています。
入学者には、次の3点が求められています。
十分な看護の基礎能力
リプロダクティブ・ヘルス/ライツへの強い関心と熱意
高いコミュニケーション能力
このアドミッション・ポリシーは、そのまま入試構成に表れています。
看護の基礎能力は「看護学一般」の筆記試験、関心と熱意は800字以内の志望理由書、コミュニケーション能力は面接で確認されます。帝京大学の対策では、筆記・願書・面接を別々に準備するのではなく、この3つの評価軸を一貫させる必要があります。
修了時に取得できる資格
所定の課程を修了すると、次の資格を目指せます。
助産師国家試験受験資格
受胎調節実地指導員
新生児蘇生法修了認定
新生児蘇生法まで教育課程の中で学べることは、帝京大学の特徴の一つです。分娩直後の新生児は、子宮内環境から子宮外環境へ急激に移行します。呼吸開始が遅れる児や、出生直後に換気補助を必要とする児に対し、呼吸・心拍・筋緊張などを評価しながら初期処置を行う知識と技術は、周産期医療に携わる助産師に欠かせません。
募集人数は15名
帝京大学助産学専攻科の募集人数は15名、修業年限は1年間です。
東京都立大学助産学専攻科の10名より多く、東京医療保健大学助産学専攻科と同じ規模です。
ただし、15名という数字は、各入試区分で15名ずつ募集するという意味ではありません。Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期を合わせた専攻科全体の募集人数と考える必要があります。
早い時期の選抜で入学予定者が確保されれば、後期になるほど合格枠が小さくなる可能性があります。大学は各期別の募集人数を公表していないため、
Ⅰ期で何名を合格させるのか
Ⅱ期に何枠残るのか
Ⅲ期で実際に何名を取るのか
までは分かりません。
3回受験機会があることはメリットですが、Ⅲ期まで待てば受かりやすくなるわけではありません。帝京大学を有力な志望校にするなら、募集枠が最も残っていると考えられるⅠ期から受験するのが基本です。
入試はⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回
詳細が確認できる2026年入試では、次の3回が設定されていました。
Ⅰ期
出願期間は2025年8月25日から9月4日まで、試験日は9月18日、合格発表は9月25日でした。
Ⅱ期
出願期間は2025年10月14日から10月23日まで、試験日は11月8日、合格発表は11月25日でした。
Ⅲ期
出願期間は2026年2月9日から2月18日まで、試験日は3月4日、合格発表は3月12日でした。
試験会場はいずれも帝京大学板橋キャンパスです。
3月にも入試があるため、秋までに助産師養成課程へ合格できなかった人には重要な選択肢となります。
一方、Ⅲ期は看護師国家試験の前後と重なります。新卒受験生は、看護師国家試験対策、卒業試験、実習、助産学専攻科の筆記・面接対策を同時に進めなければなりません。
さらに、入学時までに看護師国家試験へ合格し、看護師免許を受けていることが必要です。助産学専攻科に合格しても、看護師国家試験へ合格できなければ入学許可は取り消されます。
帝京大学助産学専攻科の倍率
帝京大学は、助産学専攻科について、募集人数15名は公表していますが、公式入試ページ上では年度別の志願者数、受験者数、合格者数を公表していません。
そのため、東京都立大学のように「10.4倍」、東京医療保健大学のように「約4.1倍」と、公式数値から正確な倍率を算出することはできません。
当スクールに寄せられた受験報告では、受験番号が20番台だった受験生がいたことが確認されています。ただし、受験番号がそのまま当日の受験者数を意味するとは限らず、Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期のどの選抜であったかによっても競争状況は変わります。したがって、「20人以上受けたから倍率は何倍」と計算することはできません。
現時点で正確にいえるのは、
募集人数は15名
入試機会は3回
各期別の募集人数は非公表
年度別の公式倍率も確認できない
少なくとも受験番号20番台の受験報告がある
というところまでです。
帝京大学は穴場なのか
帝京大学助産学専攻科には、穴場になり得る要素があります。
まず、入試が3回あります。次に英語試験がなく、独立した小論文試験もありません。東京都立大学ほど学費が安いわけではなく、学外出身者は1年間で200万円を超えるため、経済的な理由から受験校から外す人もいます。
一方、首都圏の大学病院に隣接し、募集人数も15名あります。入試科目に英語がないため、受験生が集まりやすい条件もそろっています。
したがって、帝京大学を、
倍率が低いことが確認された明確な穴場校
と断定することはできません。
より正確には、
公式倍率は不明だが、3回の受験機会があり、英語と独立小論文がないため、首都圏の助産学専攻科としては受験候補に入れやすい。一方、看護学一般の範囲は広く、母性・新生児分野には難度の高い問題も含まれるため、試験そのものが簡単な学校ではない。
という評価になります。
東京都立大学のような10倍前後の最難関校と比べれば、帝京大学は現実的な併願先になり得ます。しかし、倍率が公表されていない以上、「絶対的な穴場」として宣伝するのは危険です。
入試科目は「看護学一般」
入学者の選抜は、次の3つを総合して行います。
専門科目試験
面接
志望理由書などの書類審査
専門科目の名称は「看護学一般」です。試験時間は9時30分から11時までの90分で、マークシート方式と記述式の両方が出題されます。その後、11時15分から面接が行われます。
帝京大学の最大の特徴は、専門科目が「母性看護学」ではなく「看護学一般」であることです。
助産師養成課程だからといって、妊娠・分娩・産褥・新生児だけを勉強すればよいわけではありません。看護基礎教育全体から出題されます。
過去の受験報告から分かる筆記試験
筆記試験は看護学一般の知識問題、母性看護学・新生児看護の知識問題、記述問題です。
マーク式は約50問
毎年度、問1から問50までが4~5肢の選択問題で構成されています。
出題形式は、
誤っているものを選ぶ
適切なものを選ぶ
2つ選ぶ
などが混在するパターンです。要するに国試とほぼ同じですね。
単純な正答1つの問題だけではありません。「誤っているもの」や「2つ選べ」を読み落とすと、知識があっても失点します。
看護学一般は母性看護だけではない
問1から問23付近までは、看護師国家試験や看護模試に近い、幅広い看護学の問題が出題されます。普段の実力がそのまま点数になるということです。
精神看護学
アルコール依存症、統合失調症、三次予防、社会支援などです。
精神疾患の症状を知るだけでなく、予防段階や地域生活を支える制度まで区別する必要があります。
老年看護学・社会保障
社会資源、介護老人保健施設の人員配置、介護保障制度などが問われています。
看護師国家試験でも、施設の機能、人員配置、介護保険制度は頻出ですよね。名称だけでなく、対象者、根拠法、職員配置、役割を整理する必要があります。これもパターン化しています。
小児看護学
直近では歯牙に関する問題が出ましたね。乳歯と永久歯の萌出時期、歯の本数、成長発達との関係など、小児看護の基礎知識も範囲になります。国試必修でもよく出る簡単なあるある問題なのでこの程度の超基礎問題は落とせません。
成人看護学・基礎看護学
仰臥位での良肢位、点滴滴下数の計算などが出題されています。滴下数計算は、単に公式を覚えるだけでは足りません。輸液量、投与時間、輸液セットの滴下係数を正確に読み取り、単位をそろえて計算する必要があります。計算機は使用できないため、筆算で素早く処理する力も必要です。とはいえ、ただの算数レベルです。これも落とせない。
約半分は母性看護学・新生児看護
問24から問50付近までが母性看護学を中心とした問題でした。次のようなものがあります。
合計特殊出生率と前年比
ビショップスコアの計算
第2後頭位
新生児黄疸
社会保障制度
健やか親子21
配偶者からの暴力に関する制度
在留外国人による妊娠届
母性看護学という名称でも、妊娠・分娩の生理だけではありません。母子保健統計、行政施策、法律、外国人妊産婦への対応まで含まれていましたが、いずれもあるあるの超基本問題です。まあ誰でも解ける問題といってもよいでしょう。
ビショップスコアは計算まで必要
ビショップスコアは、分娩誘発を検討する際などに子宮頸管の熟化度を評価する指標です。
頸管開大度、展退度、児頭下降度、頸管の硬度、位置をそれぞれ点数化します。
入試では、名称を知っているだけでは得点になりません。事例に示された内診所見から各項目を読み取り、合計点を求める必要があります。
頸管熟化が進んでいるかという臨床的意味まで理解していなければ、表現を変えられた問題へ対応できません。ビショップスコアは助産学校の入試問題の鉄板といえるものです。要はできて当たり前、ですね!
胎位・胎向は立体的に理解する
第2後頭位は、単なる暗記で混乱しやすい項目です。児の先進部が後頭部であり、後頭部が母体の右側に位置する状態を、母体と胎児の位置関係から判断します。胎児の背部、四肢、心音聴取部位、内診所見を結びつけて考える必要があります。助産師は、胎位・胎向を判断し、分娩進行を継続的に評価します。用語だけでなく、母体の骨盤内で胎児がどの方向を向き、どのように回旋するのかを立体的に理解しておく必要があります。
新生児黄疸は生理的黄疸だけでは足りない
新生児黄疸では、胎児型赤血球の崩壊、肝臓のビリルビン抱合能の未熟性、腸肝循環などを関連づけて理解する必要があります。
さらに、
生理的黄疸
早発黄疸
遷延性黄疸
母乳性黄疸
溶血性黄疸
核黄疸
を区別し、出現時期、ビリルビン値の推移、哺乳状態、排泄、神経症状から異常を判断できなければなりません。
助産学専攻科の入試では、正常経過を覚えるだけでなく、正常からの逸脱を早期に見抜く視点が問われます。
記述問題も出題される
帝京大学の筆記試験はマークシートだけではありません。
次の記述問題が確認されています。
看護診断について看護過程を踏まえて説明する問題
看護診断という用語を一文で定義するだけでは不十分です。
情報収集、アセスメント、看護上の問題の特定、目標設定、計画、実施、評価という看護過程の中で、看護診断がどの位置にあり、対象者の反応をどのように捉えるものなのかを説明する必要があります。
帝京大学がアドミッション・ポリシーで「十分な看護の基礎能力」を求めていることを考えると、看護過程を用いて対象を判断できるかは重要な評価点です。
弛緩出血と頸管裂傷
それぞれの特徴と原因を説明し、予防するための看護を記述する問題が報告されています。
弛緩出血は、胎盤娩出後に子宮筋が十分に収縮せず、胎盤剝離面の血管が圧迫されないことで生じます。子宮過伸展、遷延分娩、急速分娩、多産、子宮収縮抑制薬などが関連します。
一方、頸管裂傷は、子宮頸管が十分に開大する前の急速な児娩出、器械分娩、巨大児などにより生じます。両者とも産後出血を起こしますが、観察所見は異なります。
弛緩出血では、子宮底が高く、子宮が軟らかく触れることがあります。頸管裂傷では、子宮収縮が良好で子宮が硬いにもかかわらず、鮮紅色の出血が持続することがあります。
この違いを理解していなければ、原因に応じた看護や報告につなげられませんからね。
帝京大学の記述問題では、疾患名と原因を暗記するだけでなく、観察所見から原因を鑑別し、予防と対応へ結びつける臨床推論が必要です。とはいえ、難しい問題は出ません。
看護師国家試験問題だけで合格できるのか
看護学一般の前半部分については、看護師国家試験問題や看護模試による基礎固めが有効です。
精神、成人、老年、小児、基礎看護、社会保障制度を一から個別の参考書で学び直すより、国試問題を通して知識の抜けを確認する方が効率的です。
国試問題だけで十分といえます。あとは助産師国士の超鉄板問題を少しマスターすればいいだけの作業です。
後半の母性看護学・新生児看護に、助産師国家試験に近い内容が含まれるためです。ビショップスコア、胎位・胎向、産科出血の鑑別、母子保健施策などは、看護師国家試験レベルの学習だけでは深度が足りない可能性がありますが、助産学校あるある問題です。他の学校でもよく出ます。もう一度言います。よく出てます!
あと、記述問題もあります。
病態生理、特徴、原因、予防、看護を自分の言葉で正確に書く必要があります。正解を選べることと、答案として説明できることは別の能力ですが、そこまで難しい問題は出てません。
800字以内の志望理由書
出願時には、所定の様式を使った800字以内の志望理由書を提出します。
パソコンで作成し、A4の白紙へ片面印刷します。手書きではありません。
800字は、助産師学校の志望理由書としては比較的長い分量です。
単に、
「出産に感動した」
「母子に寄り添いたい」
「高度な知識を学びたい」
といった幼稚園生レベルの一般論を引き延ばしても、帝京大学の志望理由にはなりません。
帝京大学が求めるのは、十分な看護基礎能力、リプロダクティブ・ヘルス/ライツへの関心、コミュニケーション能力を持つ受験生です。
したがって、志望理由書では、
助産師を志した具体的な契機
看護実習や臨床経験で観察したこと
その場面から何を考えたのか
看護師の役割だけでは解決できないと考えた課題
帝京大学の教育環境で何を学ぶのか
将来どのような助産実践へつなげるのか
を一つの流れとして示す必要がありますが、これは基本です。看護職の視点で書くことができれば圧倒的な差別化になります。
医学部附属病院が隣にあることだけを理由にすると、他の大学病院附属課程との差が出ません。高度医療の環境で、正常経過だけでなく、母体合併症、胎児・新生児の異常、緊急時の判断をどのように学びたいのかまで具体化する必要があります。これも基本ですね。
面接の形式と質問内容
面接は受験生1名に対して面接官2名、時間は約10分というパターン化してます。
帝京大学志望動機
実習からの学びや失敗点
なぜ失敗したのか
実習での学びを専攻科でどう発展させたいか
なぜ関東の学校を選んだのか
地元にも良い学校はあると思いますが
第一志望なのか、併願しているのか
もう一度聞くがなぜ本校なのか
あなたは他人からどう思われるか
就職活動は終わっているか
将来どうなりたいか
地方から受験する人には、なぜ地元ではなく関東を選んだのかも確認されています。あるあるです。ちなみに、これは単なる居住地の質問ではありません。
本当に帝京大学でなければならない理由があるのか、合格後に入学する意思があるのか、学校の幼稚園生レベルの理念を言う人がいますが、そんなものどこの学校にでもあるもの、じゃあその学校でいいよね、ってなります。
「実習で学んだこと」は感想ではない
面接で実習経験を聞かれたときに、
「コミュニケーションの大切さを学びました」
「患者さんに寄り添うことが重要だと感じました」
と答えるだけでは、看護学生としての学びが見えません。もうそこで試合終了です。
実習で観察した対象者の状態、収集した情報、どのようにアセスメントしたか、何を優先して看護したか、介入後にどのような変化があったかまで説明する必要がありますが、そんなものは基本です。看護職の視点でも何でもありません。
母性看護学実習であれば、子宮復古、悪露、乳房・乳頭、乳汁分泌、授乳状況、児の体重減少、黄疸、排泄などの情報をどう結びつけたのかが重要です。
助産師を目指す受験生には、母体と児を別々に眺めるのではなく、母子を一体として捉え、妊娠期から産褥・新生児期まで連続して判断する視点が求められます。
成績証明書も審査対象
帝京大学の選抜は、筆記と面接だけではありません。志望理由書などの書類審査を含む総合判定です。
出願時には、最終学歴校の成績証明書を提出します。最終学歴校とは別に看護関連の学校を卒業している場合は、その学校の成績証明書も必要です。
具体的な配点は公表されていませんが、看護学一般を入試科目とし、アドミッション・ポリシーで基礎能力を重視している以上、看護基礎教育での学修状況も受験生を理解する材料になります。
母性看護学や小児看護学の成績が低い場合、面接で直接確認されるとは限りません。しかし、当日の筆記試験で知識を示せなければ、「助産学を1年間で修得する基礎が不足している」と判断される可能性があります。
過去の成績を変えることはできません。だからこそ、筆記試験と志望理由書、面接で現在の準備状況を示す必要があります。
出願資格には注意が必要
出願できるのは、大学卒業者または卒業見込み者などの要件を満たす女性で、看護師免許を持つ人、または看護師国家試験受験資格を取得済み・取得見込みの人です。
4年制大学卒業者、学士取得者、文部科学大臣が指定した4年以上の専修学校専門課程修了者などが対象です。
ここで注意が必要なのは、3年制看護専門学校を卒業し、看護師免許を持っているだけでは、通常の出願資格に該当しない可能性があることです。
募集要項には、一般的な大学院で見られる「22歳以上で大学卒業者と同等以上の学力があると個別に認めた者」という広い個別審査の規定は掲載されていません。
専門学校卒業者は、自分の課程が文部科学大臣指定の4年制専門課程に該当するかを早めに確認する必要があります。
学費は1年間で約225万6,000円
詳細が確認できる2026年度の納入金は、学外出身者と帝京大学出身者で異なります。
学外出身者
入学金40万8,000円、授業料・実験実習費128万6,000円、施設拡充費56万円、保険料1,610円で、合計は225万5,610円です。
帝京大学出身者
入学金が免除されるため、合計は184万7,610円です。
これとは別に、教科書、実習衣、シューズ、健康診断、予防接種、実習先への交通費、助産師国家試験関係費用などが必要になる可能性があります。
東京都立大学助産学専攻科は、東京都外出身者でも入学料と授業料の合計が約69万円でした。帝京大学の学外出身者は約225万円であり、150万円以上の差があります。
この学費差は、受験校を選ぶうえで軽視できません。
一方、私立の大学院型助産師課程は2年間で300万円を超えることもあります。1年間で助産師国家試験受験資格を目指せる時間的価値まで含めて判断する必要があります。
実習前の抗体価にも注意
帝京大学では、医学部附属病院のほか、外部医療施設や関係施設での実習が必修です。
実習に入るためには、麻疹、風疹、ムンプス、水痘、B型肝炎などについて、大学が指定する基準を満たす抗体価が必要です。結核についてもQFTまたはT-SPOTによる確認が求められます。
抗体価が低い場合、ワクチン接種後すぐに十分な抗体が得られるとは限りません。複数回の接種や再検査が必要になることもあります。
合格後に慌てるのではなく、受験前から母子手帳や予防接種記録を確認しておくと安全です。
帝京大学助産学専攻科を受験する方へ
帝京大学の筆記試験は、看護学一般という名称どおり、看護基礎教育全体から出題されます。
一方で、問題の約半分を母性看護学・新生児看護が占めたとの報告があり、その中には助産師国家試験に近い難度の問題も含まれています。
したがって、対策は二段階で考える必要があります。
まず、看護師国家試験レベルの基礎知識を、基礎・成人・老年・精神・小児・社会保障制度まで広く固めます。そのうえで、妊娠、分娩、産褥、新生児、母子保健統計、関係法規、産科救急を、助産師養成課程の入試水準まで引き上げます。
さらに記述問題では、知識を選ぶのではなく、病態、原因、特徴、予防、看護を文章として書かなければなりません。
当スクールでは、これまで帝京大学助産学専攻科を受験した受験生から寄せられた報告を基に、実際の筆記問題、出題範囲、記述問題、面接内容を整理しています。
学科試験だけでなく、800字の志望理由書と面接を一体として対策します。
詳しい対策内容は、NSオンラインスクールの助産師学校学科対策、願書対策、面接対策をご確認ください。
https://kango-jyuken.com/lectures/
よくある質問
帝京大学助産学専攻科の募集人数は何名ですか?
15名です。修業年限は1年間です。
入試は年に何回ありますか?
詳細が確認できる2026年入試では、Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回が実施されました。次年度の日程は最新の入学試験要項を確認してください。
入試科目は何ですか?
看護学一般の専門科目試験、面接、志望理由書などの書類審査です。
英語試験はありますか?
現行の入試要項ではありません。TOEFLやTOEICの提出も求められていません。
小論文はありますか?
独立した小論文試験はありません。ただし、看護学一般に記述問題が含まれます。また、出願時に800字以内の志望理由書を提出します。
筆記試験は何分ですか?
90分です。マークシート方式と記述式の両方が出題されます。
母性看護学だけ勉強すればよいですか?
不十分です。精神、老年、成人、小児、基礎看護、社会保障制度など、看護学全般から出題された報告があります。そのうえで、母性・新生児分野は深い知識が必要です。
過去問は公式公開されていますか?
帝京大学の一般的な学部入試過去問ページはありますが、助産学専攻科の過去問が公式サイト上で広く公開されていることは確認できません。当スクールでは、過去の受験生から複数年度の出題報告を得ています。
倍率は何倍ですか?
帝京大学は、助産学専攻科の年度別志願者数・受験者数・合格者数を公式ページで公表していません。そのため、正確な倍率は算出できません。
帝京大学は穴場ですか?
3回受験でき、英語と独立小論文がない点では受験機会の多い学校です。ただし、公式倍率は不明で、看護学一般の範囲も広いため、簡単な穴場校とは断定できません。
学費はいくらですか?
2026年度の学外出身者は合計225万5,610円、帝京大学出身者は184万7,610円でした。次年度は変更される可能性があります。
まとめ
帝京大学助産学専攻科は、板橋キャンパスに設置された1年制の助産師養成課程です。
募集人数は15名で、詳細が確認できる入試ではⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回が設定されています。
選抜は、看護学一般の専門科目試験、面接、800字以内の志望理由書などの書類審査による総合判定です。英語試験と独立した小論文試験はありません。
筆記試験は90分で、マークシート方式と記述式が併用されます。
看護学一般では、精神看護、老年看護、成人看護、小児看護、基礎看護、社会保障制度まで幅広く出題されます。そのうえで、問題の約半分を母性看護学・新生児看護が占めたとの受験報告があります。
母性分野では、合計特殊出生率、ビショップスコア、胎位・胎向、新生児黄疸、母子保健施策、DV、外国人妊産婦への対応などが確認されています。
記述問題では、看護診断を看護過程と関連づけて説明する問題や、弛緩出血と頸管裂傷の原因・特徴・予防看護を問う問題も報告されています。
帝京大学は、英語がなく入試機会も3回あるため、首都圏の助産学専攻科として有力な受験候補です。しかし、公式倍率は公表されておらず、筆記試験の範囲も広いため、「簡単に合格できる穴場校」と評価することはできません。
看護師国家試験レベルの全領域を固めたうえで、母性・新生児分野を助産師入試水準まで深め、記述・志望理由書・面接を一貫して仕上げる必要がある学校です。
