埼玉医科大学短期大学 専攻科母子看護学専攻の倍率・過去問・小論文・面接を徹底解説


埼玉医科大学短期大学 先行科 母子看護学専攻

埼玉医科大学短期大学の専攻科母子看護学専攻は、1年間で助産師国家試験受験資格の取得を目指す助産師養成課程です。募集人数は20名で、学内推薦選抜6名、一般選抜・社会人選抜14名という構成になっています。

募集枠だけを見ると、10名程度の助産学専攻科より受験しやすそうに感じるかもしれません。しかし、最新の一般選抜・社会人選抜では67名が志願し、63名が受験、17名が合格しました。大学公表の競争率は3.7倍です。その前年は3.2倍、さらに前の年度は2.6倍であり、受験者が増えながら難易度も上昇しています。

試験科目は、小論文、専門基礎分野・専門分野の学力試験、面接です。母性看護学だけでなく、基礎看護、成人看護、小児看護、疾患、検査、薬剤、計算問題まで出題されており、「助産師学校だから母性看護だけ勉強すればよい」という学校ではありません。

大学は直近年度の小論文・学力試験・解答を公開していますが、公開されているのは限られた年度です。当スクールでは、過去の受験生から寄せられた報告を含め、過去5年分を超える学力試験、小論文、面接内容を把握しています。

埼玉医科大学短期大学を本気で目指す受験生にとって重要なのは、公開された1年分だけを解くことではありません。年度ごとに変わる出題領域を確認し、看護学全般のどこまで準備しなければならないのかを正確に見極めることです。


埼玉医科大学短期大学 専攻科母子看護学専攻とは

正式名称は、埼玉医科大学短期大学 専攻科母子看護学専攻です。

「母子看護学専攻」という名称ですが、修了によって助産師国家試験受験資格を取得する1年制の助産師養成課程です。助産学の専門知識と技術を学び、女性の生涯にわたる健康、妊娠・分娩・産褥期、新生児期、家族、地域母子保健までを対象とします。

教育の大きな特徴は、埼玉医科大学病院に併設されていることです。同院は地域医療の中核を担う高度周産期医療機関であり、正常な妊娠・分娩経過だけでなく、母体合併症、胎児・新生児の異常、緊急対応を必要とする周産期医療にも触れる環境があります。

修了には32単位以上が必要です。1年間で講義、演習、助産診断、分娩介助実習、継続事例、地域母子保健、国家試験対策を並行して進めるため、入学後の学修密度は非常に高くなります。

大学が求めているのは、単に助産師になりたい人ではありません。看護学の基本的知識を備え、科学的に考え、対象者の状態を総合的に判断し、周囲と協働できる人です。この人物像は、そのまま学力試験、小論文、面接の選抜構造に表れています。


募集人数は20名

募集人数は20名です。

内訳は、学内推薦選抜6名、一般選抜・社会人選抜14名です。社会人選抜は14名の中に4名程度含まれます。

外部の新卒受験生や、社会人選抜の条件に該当しない既卒者は、一般選抜を受験します。一般選抜と社会人選抜は同じ日に実施され、募集人数と入試結果も合算して公表されているため、一般選抜だけの正確な倍率は分かりません。

学内推薦選抜は、埼玉医科大学短期大学看護学科の卒業見込み者が対象です。最新年度は募集6名に対して志願者6名、受験者6名、合格者6名でした。

一方、外部受験生を中心とする一般選抜・社会人選抜には多数の受験生が集まっています。定員20名という数字だけを見て「枠が多い」と判断せず、外部受験者が実際に競うのは14名枠であることを押さえる必要があります。


最新入試の日程

最新の入試では、学内推薦選抜、一般選抜、社会人選抜が同日に実施されます。

出願期間は2026年11月2日から11月19日まで、試験日は11月22日、合格発表は11月26日です。入学手続期間は11月27日から12月11日までとなっています。

助産師養成課程の入試としては比較的遅い時期です。夏から秋に実施される助産学専攻科や大学院の結果を確認した後に受験できるため、第一志望者だけでなく、他校の結果を受けて出願する受験生も集まりやすくなります。

ただし、11月から勉強を始めても間に合うという意味ではありません。学力試験は看護学全般に及び、小論文と面接も同日に課されます。助産師学校受験を考え始めた段階から、少なくとも母性看護学だけでなく、看護基礎教育全体の復習を進める必要があります。


埼玉医科大学短期大学の倍率

一般選抜・社会人選抜の競争率は、近年上昇しています。

2024年度は、募集14名、志願者36名、受験者36名、合格者14名で2.6倍でした。

2025年度は、志願者48名、受験者48名、合格者15名で3.2倍です。

2026年度は、志願者67名、受験者63名、合格者17名で3.7倍まで上がりました。

3年間で志願者は36名から67名へ増えています。募集人数は変わっていないため、受験生の増加がそのまま競争の厳しさにつながっています。

合格者が募集人数14名を上回る年度がありますが、これは入学辞退を見越して合格者を出しているためと考えられます。最新年度には補欠からの繰り上がり合格も確認されており、正規合格者の手続状況によって合格者が追加されることがあります。

しかし、繰り上がりを期待して準備する試験ではありません。63名が受験して17名が合格したということは、40名を超える受験生が正規合格へ届かなかった計算になります。


社会人選抜の条件

社会人選抜は、単に看護師経験があれば受験できる制度ではありません。

出願時に、埼玉県内で産婦人科を標榜する病院または診療所へ常勤職員として1年以上勤務している看護師で、施設長の推薦を受ける必要があります。さらに、合格した場合は入学を確約し、修了後は推薦を受けた施設へ戻って勤務することが条件です。

社会人選抜は4名程度ですが、埼玉県内の産科医療を支える助産師の養成という明確な目的を持つ制度です。

埼玉県外の病院に勤務している看護師、産婦人科以外の部署に勤務している看護師、施設長の推薦を得られない人は、一般選抜として出願することになります。

臨床経験があるから一般の新卒受験生より有利になるとは限りません。社会人受験生は、これまでの看護実践、助産師を目指す理由、勤務先へ戻ってどのように貢献するのかまで、一貫して説明する必要があります。


入試科目は小論文・学力試験・面接

一般選抜・社会人選抜では、次の3つが実施されます。

小論文

学力試験(専門基礎分野・専門分野)

面接

英語試験はありません。しかし、英語がない代わりに、看護学の学力試験が広範囲から出題されます。

ここで最も注意したいのが、募集要項に「母性看護学」と限定されていないことです。出題範囲は専門基礎分野と専門分野です。専門基礎分野には解剖生理、病態、疾患、検査、治療、薬剤などが含まれます。専門分野には基礎看護、成人、老年、小児、母性、精神、在宅、地域・公衆衛生などが含まれます。

助産師養成課程の入試でありながら、看護師としての基礎能力を全領域から確認する試験です。


過去問から分かる学力試験の特徴

大学は、直近年度の専攻科入試について、小論文、解答例、学力試験、解答を公式サイトで公開しています。

公式過去問を確認できること自体は、大きなメリットです。しかし、1年分だけを見て「この分野だけが出る」と判断するのは危険です。

当スクールで把握している過去5年分以上の問題を確認すると、埼玉医科大学短期大学の学力試験は、母性看護学だけに偏っていません。

過去には、羊水、妊婦への予防接種、更年期のホルモン補充療法、新生児や母子保健に関する問題と並んで、導尿、輸液の滴下計算、ERCP、麻酔、食道がんなど、看護学全般から出題されています。

これは、助産師になる前提として、看護師としての基礎知識が備わっているかを確認しているためです。

妊娠している女性にも、呼吸器疾患、消化器疾患、循環器疾患、内分泌疾患、悪性腫瘍などの既往・合併症があります。助産師は妊娠・分娩だけを切り離して見るのではなく、対象者の全身状態、治療、検査、薬剤が母体と胎児へ及ぼす影響を考えなければなりません。

したがって、国試の母性看護学だけを解き続ける対策では不足します。母性・小児を重点的に学びながら、成人、基礎看護、疾患・検査、計算問題まで抜けなく戻る必要があります。


計算問題への対応

過去には輸液の滴下計算など、数値を用いる問題も出題されています。

滴下計算は公式を知っているだけでは解けません。輸液量、投与時間、1mL当たりの滴下数を読み取り、分単位へ変換して計算する必要があります。

助産師は、分娩誘発・促進、産科出血、手術、輸液管理など、薬剤や輸液量を扱う臨床場面に関わります。計算ミスは患者の安全へ直接影響するため、入試で基本的な計算能力を確認することには臨床的な意味があります。

看護師国家試験で一度解けたから大丈夫ではなく、計算機を使わず、短時間で正確に答えられる状態まで戻しておく必要があります。


小論文

埼玉医科大学短期大学では、小論文が独立した試験科目として課されます。

過去には、医療・看護に関する課題だけでなく、社会的なテーマも出題されています。当スクールが把握している年度では、SDGsに関する説明と考察を求める問題も出題されました。

助産師学校の小論文だから、少子化、母乳育児、妊婦支援だけを準備すればよいわけではありません。保健医療職として社会課題をどのように捉え、助産師・看護師として何ができるのかを論理的に書く力が必要です。

小論文では、知っている用語を並べるだけでは答案になりません。設問を正確に読み、問われている内容を限定し、根拠を示しながら自分の考えを展開する必要があります。

文章の美しさだけでなく、主語と述語の対応、一文一義、段落構成、設問への正対、具体性が評価されます。看護・助産のテーマであれば、観察、アセスメント、個別性、医学的根拠をどの程度文章へ落とし込めるかも重要です。

公式サイトには直近年度の解答例がありますが、解答例を覚えても翌年度の別テーマには対応できません。テーマが変わっても、自分で論点を抽出して書ける力を作る必要があります。


面接

面接では、助産師志望理由、埼玉医科大学短期大学を選んだ理由、看護実習や臨床経験、自己の強みと課題、入学後の学修環境、修了後の進路などが確認されます。

特に重要なのは、なぜ埼玉医科大学短期大学なのかという点です。

埼玉医科大学病院に併設され、高度周産期医療と地域医療の両方へ接続する環境があります。大学の教育目的も、専門性と指導的役割を備え、地域母子医療・保健の向上へ貢献できる助産師の育成を掲げています。

したがって、「附属病院があるから」「国家試験合格率が高いから」という一般的な理由だけでは弱くなります。高度周産期医療の環境で何を学びたいのか、正常経過とハイリスクをどのように判断できる助産師になりたいのか、自分の実習・臨床経験と結びつけて説明する必要があります。

社会人選抜では、推薦施設へ戻った後に学びをどのように還元するのかも重要です。一般選抜の既卒者についても、退職・休職の予定、再進学を決めた理由、看護師としての経験と助産師志望とのつながりが確認されます。

面接質問だけを暗記するのではなく、出願書類、経歴、学力試験、小論文までを一つの受験者像として整える必要があります。


過去問を5年以上把握する意味

大学公式サイトで公開される過去問は、受験準備の出発点として非常に有用です。

一方、1年分だけでは年度差を確認できません。

直近年度に母性看護学が多かったからといって、翌年度も同じ配分になるとは限りません。実際、埼玉医科大学短期大学では、年度によって成人看護、基礎看護、疾患・治療、計算問題、母性・小児、社会課題の比重が変わります。

当スクールでは、過去5年分を超える学力試験、小論文、面接報告を整理しています。複数年度を比較することで初めて、

  • 毎年繰り返し確認される基礎領域

  • 数年おきに出題される分野

  • 年度によって難度が変わる領域

  • 小論文テーマの方向性

  • 面接で確認されやすい経歴上の論点

が見えてきます。

問題文を集めることが目的ではありません。限られた勉強時間の中で、何を優先し、どこまで深く理解するべきかを判断するために、複数年度の分析が必要です。


出願資格

一般選抜は、大学・短期大学の看護に関する学科、または看護師養成所を卒業した人と卒業見込みの人が対象です。

この点は、大学卒業を必須とする一部の助産学専攻科と異なります。3年制看護専門学校や短期大学の卒業者・卒業見込み者も、看護師国家試験受験資格を満たす課程であれば出願できます。

新卒者は、入学までに看護師国家試験へ合格することが前提です。専攻科入試へ合格しても、看護師国家試験に不合格となれば、助産師養成課程へ進む前提を満たせません。

看護師国家試験と助産師学校入試の両方を準備する受験生は、共通する看護学の基礎を固めながら、助産師学校で求められる記述、小論文、面接を別に仕上げる必要があります。


学費

専攻科の初年度納入金は172万6,000円です。

内訳は、入学金30万円、授業料80万円、実験実習費30万円、施設設備費30万円、学生会費2万円、交通事故災害保険費6,000円です。

これとは別に、教科書、実習衣、予防接種・抗体価検査、実習先への交通費、国家試験関係費用などが必要になる可能性があります。

専攻科独自の奨学金については、入学後に説明されます。自治体や日本学生支援機構などの制度を利用できる場合もあるため、学費だけでなく、1年間の生活費と実習交通費を含めて準備しておく必要があります。


助産師国家試験は3年連続100%

埼玉医科大学短期大学専攻科の助産師国家試験合格率は、直近3年間すべて100%です。

2023年度は20名受験・20名合格、2024年度は19名受験・19名合格、2025年度も19名受験・19名合格でした。

高い国家試験実績は魅力ですが、入学すれば自動的に合格できるわけではありません。1年間で助産学の講義、演習、実習、分娩介助、国家試験対策を完遂した結果です。

入試で看護学全般を広く問うのも、入学後の専門教育と国家試験へ進める基礎学力を確認するためと考えられます。


埼玉医科大学短期大学は穴場なのか

結論として、現在の埼玉医科大学短期大学専攻科は穴場とはいえません。

一般選抜・社会人選抜は14名募集ですが、最新年度には67名が志願し、競争率は3.7倍でした。前年の3.2倍、前々年の2.6倍から上昇しています。

東京都立大学のような10倍前後の学校ではありませんが、募集枠が比較的大きいから簡単というわけでもありません。小論文、看護学全般の学力試験、面接を同日に受け、3つを総合して選抜されます。

特に、母性看護学だけを準備してきた受験生は、成人・基礎看護、疾患、検査、計算問題で差をつけられる可能性があります。

埼玉医科大学短期大学は、

募集人数は比較的多いが、看護学全般を広く問われ、近年の倍率も上昇している難関校

と評価するのが適切です。


埼玉医科大学短期大学を本気で目指す方へ

埼玉医科大学短期大学の入試は、公開過去問があるから独学しやすいように見えます。

しかし、公式サイトで確認できる限られた年度だけでは、出題範囲の年度差や繰り返し問われる領域までは把握できません。母性・小児看護だけに絞ってしまえば、成人看護、基礎看護、疾患・検査、輸液計算などへの対応が遅れます。

当スクールでは、過去5年分を超える学力試験、小論文、面接内容を把握し、年度別に整理しています。

学科対策では、看護学全般の中から実際の出題に合わせて優先順位を決め、母性・新生児分野は助産師学校入試の水準まで深めます。小論文対策では、医療・社会課題を看護・助産の視点から論理的に書く力を養います。願書・面接対策では、助産師志望理由、埼玉医科大学短期大学を選ぶ理由、実習・臨床経験、将来像を一貫させます。

倍率が上がってから慌てて過去問を集めるのではなく、早い段階から学科、小論文、願書、面接を同時に進めることが合格への近道です。

埼玉医科大学短期大学 専攻科母子看護学専攻の受験対策

NSオンラインスクールの助産師学科対策・小論文対策・願書対策・面接対策


よくある質問

募集人数は何名ですか?

20名です。学内推薦選抜が6名、一般選抜・社会人選抜が14名で、社会人選抜4名程度を含みます。

最新の倍率は何倍ですか?

一般選抜・社会人選抜は、志願者67名、受験者63名、合格者17名で、大学公表の競争率は3.7倍です。

入試科目は何ですか?

小論文、専門基礎分野・専門分野の学力試験、面接です。

母性看護学だけ勉強すればよいですか?

不十分です。過去には母性・小児看護に加え、基礎看護、成人看護、疾患、検査、薬剤、輸液計算などが出題されています。

過去問は公開されていますか?

大学公式サイトで直近年度の小論文、解答例、学力試験、解答が公開されています。当スクールでは、過去5年分を超える問題と面接報告を把握しています。

英語試験はありますか?

ありません。

小論文はありますか?

あります。医療・看護だけでなく、社会課題に関するテーマも出題されています。

3年制看護専門学校卒業者は受験できますか?

一般選抜の出願対象です。看護師養成所の卒業者・卒業見込み者も出願できます。

社会人選抜は誰でも受けられますか?

受けられません。埼玉県内で産婦人科を標榜する病院・診療所へ常勤で1年以上勤務し、施設長の推薦を受けるなどの条件があります。

学費はいくらですか?

専攻科の初年度納入金は172万6,000円です。このほか、教材費や実習交通費などが必要です。

助産師国家試験の合格率は何%ですか?

直近3年間はいずれも100%です。


まとめ

埼玉医科大学短期大学専攻科母子看護学専攻は、1年間で助産師国家試験受験資格の取得を目指す課程です。

募集人数は20名で、学内推薦6名、一般選抜・社会人選抜14名です。

最新の一般選抜・社会人選抜では67名が志願し、63名が受験、17名が合格しました。競争率は3.7倍で、近年は2.6倍、3.2倍、3.7倍と上昇しています。

入試は、小論文、専門基礎分野・専門分野の学力試験、面接です。学力試験は母性看護だけでなく、基礎看護、成人看護、小児看護、疾患、検査、薬剤、計算まで広く出題されます。

大学は直近年度の過去問と解答を公開していますが、年度ごとの出題差まで理解するには複数年分の分析が必要です。

当スクールにて埼玉医科大学短期大学を受験する方には、学科、小論文、願書、面接を一体として対策可能です。


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主な確認資料・参考文献

埼玉医科大学短期大学「入試日程」「入試データ・過去問題」「入学試験過去問題」「専攻科母子看護学専攻の学び」「学納金・奨学金」「国家試験合格率」「アドミッション・ポリシー」を確認しました。最新の募集人数、入試日程、倍率、試験科目、学費、国家試験結果は大学公式情報を基準としています。

過去問・面接情報については、当スクールへ寄せられた過去5年分を超える受験報告と、大学公式過去問を照合しています。公開情報として確認できる当スクールの受験報告には、過去の学力試験・小論文テーマの一部が記録されています。(X (formerly Twitter))

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