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第19回 新人が辞める職場と残る職場、その決定的な違い〜看護師10年目が現場で見た「人が育つ職場の条件」〜

朝のカンファレンスが終わった直後。
まだ始業から1時間も経っていないのに、新人の顔はもうこわばっている。
メモを握る手が少し震えていて、ペンの先が紙の同じ場所を行き来している。

先輩たちは忙しそうに動き回り、誰もその手の震えには気づかない。
…いや、気づいているかもしれない。でも、気づかないふりをしているのかもしれない。

目に見えない心の限界

医療現場は常に時間との戦いです。
患者さんの安全と命を守るため、私たちは目の前の業務を優先しなければなりません。

けれど、その忙しさの中で一番小さなSOSを見落とすことがあります。
それは、声にならないため息や、表情のわずかな変化。
「頑張ります」と笑っていても、その笑顔が本物ではない瞬間です。

そして、多くの場合、気づいたときには遅いのです。
ある日突然、退職願が机の上に置かれる。
もしくは「体調が悪くて休みます」という連絡が何度も続き、
そのまま職場に戻ってこない。


同じ病棟、同じ忙しさ、同じ人員配置なのに、
新人がすぐに辞めてしまう職場と、数年残る職場があります。

その違いは何なのか。
指導方法でしょうか、給料でしょうか、福利厚生でしょうか。

答えはいいえ。

私が10年間の経験で気づいたのは、
もっと根っこの部分――職場に流れる空気と、そこにいる人の感情の温度でした。

この先では、新人の心が壊れていく瞬間、そして支えられて残っていく瞬間を、実際にあった場面とともにお伝えします。

この記事では私がこれまでにいろいろな病棟で経験した職場の雰囲気と新人教育の関係性について解説しています。教育したのに毎年何人も新人が辞めてしまう、職場全体の雰囲気がなんだか苦しい、そんな悩みをお持ちのあなたに向けて書いた記事です。

この記事を読めばなぜ新人が辞めていくのか、行動レベルで今日からできることは何かが体験できます。医療の現場だけではなくどんな職場でも共通すると思える内容にしていますのでご覧ください。



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感情の温度が新人の未来をどう変えるのか。
現場の景色と空気を、そのままお話しします。

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