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「静か」で戻る、澄んだ青

こんにちは。

僕らのサロンは、静かな空間を楽しめるところだと思います。

来たことがある方々はみんな感じるとおもいます。

色調も目が安らぐ自然的な色味で、
空間が広くとってあり、あまり人がいません。

適度な心地良いBGMや、あえてのサーキュレーターによるホワイトノイズ雑音など混ぜ、
"静かな空間"、が売りでもあると思います。

スタッフも話し声を小さくなど調節したりして、(僕も腹式でなく口でお話しをします)
お互いがみんなが気持ちよく過ごせるようにしています。

パブリックスペース(公共の場)として、
サロン内でもスタッフはアンテナを張るようにしています。

でも、僕らが思う「静かな素敵な空間」は、
気持ちの中の方がより大切なものだったりします。

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「静」という字には、
「人と争わない」「青く澄んだ水のような止まった状態」という意味があると、
最近、知ることがありました。

人と比べるばかりにとらわれすぎず、一度立ち止まる。

自分と向き合うような感じというか、
自分が美容師として大切にしてきた感覚と、
重なるような気がしました。

美容師の仕事は、見た目を整える仕事だけと思われやすい。

でも、「一度立ち止まる時間」をつくる場所でもあると思います。

髪を切る時間。
鏡の前に座る時間。

その間だけでも、日常の流れから少し外れることができたら、それだけでも価値があるのかもしれません。

僕たちが大切にしているのは、もしかしたらはっきりとした主張よりも、空間の中に流れる静けさです。

何かを強く打ち出すというより、
サロンに入ってきたときより、
ほんの少し気持ちが、緩んで帰ってもらえたらいいな。

そんなこともいいんじゃないかと、
思いながらサロンに立っています。

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お客様と向き合っていると、語らなくても、
「ずっと気を張ってきたのかな」と、
感じる瞬間があったり、話し方や表情、椅子に座ったときの雰囲気。

ほんの小さなことですが、
その人が背負ってきた時間の重さのようなものが、ふと伝わってくることがあります。

ある日、長く通ってくださっている方の施術中、ほとんど会話をしない時間がありました。

特別な出来事があったわけではなく、
ただ自然と、言葉が少なくなっただけです。

音楽とハサミの音だけが流れる中で、
お互いに無理をしていない感じがありました。

帰り際、そのお客様が
「ここは、無理に話さなくても居心地がいいですね」 、
「今日は少しぼーっとしたかったのかも」
と、ぽつりと話してくれたことがあります。

その言葉を聞いたとき、
何かを提供したというより、
同じ静けさを一緒に過ごせた、
そんな感覚が嬉しくもありました。

それ以来、
「静かさを共有できる関係性」というものを、
意識するようになりました。

たくさん話すことだけが信頼ではなく、
沈黙があっても落ち着いていられることも、
ひとつの関係性なのかもしれない。

お客様を良く感じて、 
"今話してて大丈夫か"、
"話長そうに感じてきてるな"、
"まだ、話したいことありそうだな"、
そんなふうに思うようになったんです。

だから、わざわざ沈黙を無理に埋めようとしないようにしています。

でもなかなか難しい、よみきれないですね。

もちろん、黙ってたのに急に会話が自然に生まれる時間もありますし、
それはそれで、とてもいいし大切にしています。

ただ、話さなくてもいい空気を壊さないこと。
そのほうが、その人自身のリズムが戻ってくることもあるように感じています。

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静かな感覚の時間の中で過ごしていると、
自然と呼吸が少し深くなったり、表情がやわらくなってきたりします。

その変化は、言葉よりも先に、
空気や間に表れるように感じることが多い気がします。

髪を整える時間は、
その人が積み重ねてきた時間。

その一部を無理に変えようとしなくても、 
その人らしさが、自然と立ち戻ってくる余白の時間なのかもしれません。

日々、もっと違う関わり方があったかもしれないとか、うまくできなかったな、と感じる日もあり悶々と考えることもあります。

ひとつ確かなことは、
静かという余白は、
誰もが大切に持つようにした方がいい。
いつでも気持ちよくいられる。

少しでも、そんなことを提供やお互いに共有できたらと、今日もサロンにたっています。

広告もクーポンも割引など一切使わず約9年、
ご紹介とリピートだけで表参道で続けてこられた理由がここにもあると思っています。

本当に有り難いことです。

いつもありがとうございます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今日もいい一日を。


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