AIがファイナンシャルプランナーを打ち負かす?
お金の相談業をしています。
この2年程で、
「ChatGPTはこう言ってるんですが、
これで間違っていないですか?」
と、
お客様から質問されることが多くなりました。
すごいことです。
巨大な隕石が近づいている感があります。
自身のキャリアの根幹が
揺り動かされるかもしれません。
仮の話ですが、
今までは
誰かにお金のことを相談するとしたら、
“そのアドバイザーが
充分な金融、投資の知識を持っていること”
これは必須条件だったはずです。
しかしながら、
専門家が
充分な金融、投資の知識を持つことに、
もはや『価値』がなくなりつつあります。
ご存じのとおり、
細かい情報を
網羅的に
順序立てて
「生成AI」に伝えれば伝えるほど、
AIは驚くほど
詳細なアドバイス(アウトプット)を返してくれます。
インプットの内容は割愛しますが、
わたしは、
架空の前提情報を
「Claude」(クロード)に読み込ませて、
以下のような投資に関するアドバイスを得ることができました。
注:無料プランです。
少し長くなりますが、
以下がその詳細です。
★★★
整理すると、
以下の順序での検討をお勧めします。
まず普通預金の過剰分(700万円程度)を、
新NISAの成長投資枠を活用して
段階的にリスク資産へ移行します。
次にソニー変額保険のコスト検証を行い、
継続か解約・乗り換えかを試算します。
また世帯全体のアセットアロケーション方針を
夫婦で明文化し、米国株偏重の緩和を検討します。
現状、
VTI(全米)+高配当株で7割近くが米国株です。
ソニー変額保険の「世界株式型」も
実態は先進国株式=米国比率が高い傾向があります。
米国一強時代が長く続きましたが、
地政学リスクやドル安局面では脆弱になります。
全世界株式(オルカン)との組み合わせや、
日本株・新興国への若干の分散も検討余地があります。
夫婦の運用方針の不統一については、
私はVTI中心、
妻はセゾン達人ファンドというのは悪くないですが、
世帯全体で見たときの
アセットアロケーションを意識して設計した形跡が薄く、
たまたまの結果としてのポートフォリオになっている印象です。
さらに、子どもの教育費シミュレーション
(公立・私立の両シナリオ)を今のうちに行います。
最後に奨学金(金利確認が必要ですが)は
繰上げ返済を検討しましょう。
住宅ローン(0.755%)は低金利のため
急いで繰り上げる必要性は低いです。
全体として、
家計の土台は非常にしっかりしています。
課題があるとすれば
「貯めることは得意だが、
運用・増やすことへの一歩が小さい」という典型的なパターンで、ここを意識的に変えていくフェーズに来ていると思います。
★★★
これ全て、
AIによるアドバイスです。
わたしの危機が迫っています(笑)
このような環境下、
職業人として「自問」するわけです。
お金の相談業において、
”人でなくてはいけないもの” が
果たしてあるのか、と。
・・分かりません。
何かヒントになるようなものを
自分なりに探ってみました。
たとえば
「共感力」でしょうか?
・・確かにそうかもしれません。
しかし、
文字(テキスト)なら
生成AIにも充分「共感力」はあります。
相手の気持ちを察し、
その気持ちを汲みながら、
目の前のお客様の状況にマッチした
次の「ひと言」を発せられる能力のことですね。
AIの「共感力」は
疲れを知りません。
「音声」による応対でも、
たとえば
適切な間(ま)を設けるとか、
相槌を自然に打つとか、
抑揚や、
トーンの違いを強調して、
相手の気持ちに
より寄り添っていくというのも、早晩可能になることでしょう。
・悩みの解消に向けた
具体的なアドバイス
・不安な心情に寄り添い
共感できる受け答え
いずれも
生身の人間を凌駕することになりそうです。
意外と、なのですが、
”人でなくてはいけないもの” は、
質感のある泥臭さ、
無骨さという類いのものなのかもしれません。
言い方を換えれば、
生身の、
ちょっとぎこちない
アナログ感のある受け答え、とも云えます。
以下「時間」を
ふたつのフェーズに分けて考えてみます。
「ファーストフェーズ」
これからしばらくは
例えば相談ごとに関しては、
文字であれ、
音声であれ、
生成AIが隆盛していくことは間違いありません。
(いずれ立体感を伴う『フィジカルAI』が
動画環境において、
あなたの「相談相手」になることでしょう)。
しかし、
一周回って「セカンドフェーズ」に入ると、
完璧に
「アドバイス」と「受け答え」をこなすAIに、
生身の人間が『飽きてくる』可能性もあります。
(これは、
アドバイスと受け答えがパターン化してきて
飽きてくるというニュアンスを含みます)。
上記「パターン化」の意味ですが、
生成AIはネット上の情報を拾って進化するため、
ネット上にはない、
生理的、土着的な出来事に起因する
お金(投資)の悩みに対して、
『アンサーの限界性』が生じる可能性がある、ということです。
ざっくり言ってしまうと、
合理的な「答え」はすでに出ていて、
それは分かってはいるが、
なかなか考えを改められない・・、
実行に移せない・・という、
『人間』が根強く持っている
非合理的な特性に、
なかなか上手く対処し切れないという問題です。
わたしが密かに感じているのは、
文字よりも
音声のほうが、
ひょっとすると
この『非合理性』にアプローチしやすいのではないか、ということです。
「温度感」のある受け答え、
コミュニケーションというものは、
人をホッとさせます。
『お金の相談業』という
プラットフォームにて、
文字を外して
映像や動画も外して、
あえて『音声』のみによって
コミュニケーションして、
また、
意外性や予定不調和もつとめて創出して、
相談者の土着的な「引っ掛かり」の部分に切り込める可能性があるのでは?と考えたりもするのです。
この場合、体系的な投資の方法論、
具体情報の提供などは重視しません。
(それはAIに出来るわけです)。
「声」というものは
(文字と違って)
体温が感じられます。
AIがもっとも不得意とするのは(もしかすると)、
『音声』を用いた
一種のユーモア、ひねり、間の抜けた感のある応対なのかもしれません。
※余談になりますが、
AIに代替できない分野のひとつが『漫才』『落語』ではないでしょうか。
意外と、なのですが、
わたしの職業でいえば、
「電話」でのカウンセリングが
生成AIにもっとも負けにくいチャネルになるかもしれないと、半ば本気で考えています。
メニューには載せていませんが、
当クリニックでは
『電話でのカウンセリング』も承っています。
(ときどき、希望されるお客様がおられるためです)。
お金を貯める
お金を使う
お金を増やす
万一に備える などのお悩みの起点も、
意外と、
人間関係や
生育環境に起因する場合があります。
そこを(掘って掘って)
掘り起こすのが、人の役割なのか。
はたまた10年後にはAIに代替されているのか。
今後は生き残るスペースを探し求める旅になりそうです。
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サポートありがとうございます!あなたのチップがわたしのガソリンです(笑)