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ボディのあちこちにナスカの地上絵が

 謎めいたクルマも「オートモビルカウンシル2025」には並んでいました。

 なんと、ボンネットやルーフ、Bピラー左右端などにナスカの地上絵が描かれているではないですか!

 三菱自動車が1989年の東京モーターショーに出展したコンセプトカー「HSR-Ⅱ」です。HSRとは「ハイ・ソフィスティケーテッド・トランスポート・リサーチ」の略で、詳しくは以下の画像を拡大してみてください。

 それにしても、なぜ、ナスカの地上絵。それも、有名なハチドリを模った地上絵が描かれているのでしょうか?

 知り合いの広報部員さんに訊ねてもわからないので、ブースの奥に駆け込んで知っていそうな社員さんを連れてきてくれました。しかし、その方もご存知ないようでした。

 ふたりでHSR-Ⅱのボディを前から後ろから、ああでもないこうでもないと眺め回してみたところ表面にたくさんの文字が描かれていることに気付きました。装備されている新機能をことごとく文字にして記しているのです。鳥肌実かヨージヤマモトです。

 ルーフの地上絵のリア寄りに「OCS-Ⅱ」と書かれた図がありました。OCSとは、オーバーオールオペレーション・サイバネティックコントロールシステムのことだそうです。

 三菱自動車に限らず、機能やシステムなどの頭文字をつなげた符牒を捻り出してありがたがる時代でした。

 そのOCS-Ⅱの図の中心部にはマザーコンピュータがあって、そこから線が四方八方にたくさん伸びて、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどさまざまな部分に接続し、それらを制御していることを表現しようとした概念図でした。

 そこにもたくさんの文字や頭文字が記されているのですが、それらを取り払うと地上絵になるという寸法です。

 つまり、当時としては先進的だったコンピュータによるクルマの総合&統合制御を上手くアピールせよ、と指令を受けたデザイナーさんの遊び心と古代史への憧憬の想いが地上絵を描かせたのではないでしょうか。

 HSR-Ⅱは、今年のオートモビルカウンシルで最も長い時間楽しませてもらったクルマです。ぜひ、ペルーのリマ自動車ショーに出展するべきですね。

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