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Djangology [album] : Django Reinhardt

昨年のこと、会社帰り、江戸川公園桜まつりに寄りました。時計台があるところで、何やらヴァイオリンとギターでセッションしている若い子のグループがいましたので、曲合間に声をかけました。

私 「これ、ジャンゴとグラッペリ」だよね
若者「よく分かりましたね。好きなんですか?もし良かったら、リクエストに応えますよ?」
私 「じゃあ、Minor Swingを」

こんな会話をしました。
彼らすごく上手だったので、私もノリノリで聴いていました。お礼を言って、彼らと別れました。しかし、あんなに若いのにジプシー・ジャズをやるなんて、なんてセンスが良いんだ。良い経験をさせてもらいました。

■セルマー・ギター
ジャンゴ・ラインハルト(以下、ジャンゴ:ギター)の独特のサウンドを作っているギターのメーカーは「セルマー」。

セルマーというと、サックスの製造で有名な会社です。「えっ?ギターも作ってるの?」と思って調べたことがありました。今は「セルマー/マカフェリ・ギター」として販売しています。セルマー製オリジナルギターは1932年〜1952年の20年間に、わずか1,000本あまりしか製造されませんでした。ジャンゴは1940年ころに小さなサウンドホールと14フレットジョイントのセルマー製ギター(#503)を手に入れ、以降、愛用していました。

■Minor Swing
「Minor Swing」は、ジャンゴとステファン・グラッペリ(以下、グラッペリ:ジャズ・バイオリン)が作曲したジプシー・ジャズの曲で、ジャンゴとグラッペリの共作アルバム「Djangology」の一曲目に入っています。

「Djangology」は1949年ローマでの録音ですが、リリースは1961年になります。僚友グラッペリとともにイタリアを訪れた際に録音された約50曲の音源のうちから、良いトラックを選りすぐった曲を集めたアルバムです。

「Minor Swing」は、テーマといえるようなものはなく、8小節の印象的なフレーズを2回繰り返したら、すぐにジャンゴのインプロビゼーションになります。ジャンゴが終わると、グラッペリのインプロビゼーションが続き、コーダでテーマに戻ります。構成は単純ですが、なんせジャンゴのカッティングが最高です。アフロ・アメリカンの人たちのようなスイングはしていないですが、切れがあって気持ち良い。

ジャズ・アット・リンカーン・センターのブログ記事で、ジャズ・トランペット奏者のウィントン・マルサリスが「Minor Swing」を必須のジャズ録音だと書いたそうです。とにかく一度は聴いてほしい一曲です。

■Djangology
「Djangology」のジャケットに写っているギターはGibson Super 400のノンカッタウェイですかね?ギブソン系のフルアコですよね。調べてみましたが良く分かりません。多分です。

録音が1949年だとして、実際に使用しているギターはセルマーかもしれませんが、発売が1961年でジャズ全盛なので、当時トレンドのギブソンのフルアコを持ってもらってジャケットにしたのかもしれません。どうもギブソンの音ではないと私は思っています。

アルバムを通してジャンゴとグラッペリが大暴れします。
ジャンゴのアルバムはたくさんありますが、このアルバムが一番有名で優れたアルバムと思います。ジャンゴはベルギー出身になっていますが、両親はロマの旅芸人の一座におり、ベルギーに滞在していたときに生まれたことでベルギー生まれになっています。ロマ音楽の影響が強いので、独特のプレイスタイルになっているのだと思います。グラッペリのフィドルも最高です。ジャズというと、アメリカですがヨーロッパ・ジャズにもこんな名盤があることを知ってもらいたいです。

<クレジット>
Guitar – Django Reinhardt
Violin – Stephane Grappelly
Drums – Aurelio De Carolis
Bass – Carlo Pecori
Piano – Gianni Safred


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